佐賀県唐津市にあった温泉旅館です。
古いながらもよい温泉だったのですが、2012年に運営に暴力団が関わっていることが問題になり、営業を休止、そのまま廃業されてしまいました。
一時は九州温泉道にも登録されていましたが、残念な結果となってしまいました…。
以下、当時の報道された記事の引用です。
温泉に罪はないんですけどね…。
ということで、最後に訪問したのが2011年のことでした。
入り口はかなり年季が入っています。
エレベーターが本当に昔のタイプのやつで(ボタンがでっぱっているやつ)ガッコンガッコン動いて、ちょっと恐ろしかったです。
温泉は下にありました。お食事処も下にあったようで、ちょうどお昼下がり、夕食の準備をしているのか、いい香りが漂っていました。
内湯しかない、シンプルな造りです。
湯は少しぬるめ、おそらく加温しているのではないかと思われます。
想像以上にヌルヌルな温泉で、少し潮の香りもします。
温泉なのか、海のせいなのかはよくわかりませんでした。
なにせ窓は開けっ放し、そのあたりにカニやらフナムシやらが自由に歩いています。さわやかな海風…。ならばいいのですが、湿度は高め、ちょっとぬめっとする感じの海風でした。
炭酸水素塩泉ですね。なかなかいいお湯です。
外を覗くと、不自然に松の木が1本ありました。
どうもタイルの感じから、以前は露天風呂があったのではないか。という雰囲気です。埋めちゃったんでしょうね。
ちょうど干潮の時間だったようで、干潟が一面に広がっています。かなり湾の奥なので、干満の差が大きいんでしょうね。
また入れる機会があれば入りたかった温泉ですが、もう入ることは難しそうですね…。
いろいろな理由でなくなる温泉はありますが、ここのなくなり方は少し残念です。
貴重な佐賀の温泉の紹介でした。
このあたりにありました。最寄りバス停は「寺浦温泉」でしたが、現在は「寺浦」に変更になっています。