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3時間おきの授乳だけじゃない?産後の寝不足

「赤ちゃんの授乳は3時間おきだから授乳の合間の3時間ぐらいは寝られるんだよね?」

と思っていらっしゃる方意外と多いと思いますが、

【赤ちゃんが欲しがるたびに授乳する】

というのが基本的な考え方です。


なので3時間きっかりに起きておっぱいをのんですぐ寝るっていうわけではなく
1時間毎に欲しがる赤ちゃんもいれば、
授乳の途中でうんちをしてまた授乳、
と繰り返すこともあれば、
授乳してお腹いっぱいなはずだけど
寝ないこともあれば、
寝させようとしたら吐き戻してまた起きることもある


など日齢や赤ちゃんの個性によって様々です👶🏻


お産後に寝不足になる要因としては

・赤ちゃんが泣き止まない
・母子同室で緊張して寝れない
・頻回な授乳で寝れない
・赤ちゃんは夜行性

などが考えられます。



🔶赤ちゃんが泣き止まない!
なんで泣いてるのか分からない


赤ちゃんは泣くことでしか表現できないので
抱っこして欲しい、お腹すいた、おむつが汚れた、げっぷが出なくて苦しい
など色んなことを全て泣くことで表現します。

赤ちゃんは抱っこされてるのが大好きで、抱っこされて安心したいということもあります。お腹の中にいた時は子宮に包まれて丸まっていたこともあり、何かに触れていたり丸まるような姿勢が落ち着いたりします。
赤ちゃんの欲求に応えて抱っこをしてあげましょう。

抱っこは横抱き、縦抱きなどありますが
赤ちゃんと密着するように抱っこしてあげると落ち着くことが多いです。

座ってだっこするだけでなく
歩きながらあやしたり、
上下や左右にゆったりと揺れながらトントンしてあげたり、あやしかたも様々ですので赤ちゃんの様子を見て色々試してみましょう。

ただ、小刻みに激しく揺さぶるような揺れ方であやすと、揺さぶられっ子症候群といい赤ちゃんの頭蓋骨内に出血が起ることがありますので注意しましょう。


抱っこしていても泣いたり、キョロキョロしていたり、口をパクパクしているサインなどがあればおっぱいが欲しいサインですので授乳をしましょう。

なんで泣いてるんだろうと最初は分からないのが普通です。色々試してみるうちに次第に赤ちゃんのペースが掴めてくるでしょう。


🔶母子同室?母子異室?
母子同室で緊張して寝れない


施設によっても様々なので病院を決める際には確認したい事項のひとつである母子同室か母子異室(別室ということもあります)。

母子同室を勧めているところが多いとは思いますが、施設の管理上などの都合で母子異室となっていたり、赤ちゃんがNICU/GCUなどで治療を受ける必要があるなど母子同室できないこともあります。

母子同室のメリットとしては

・赤ちゃんのリズムが分かる
・退院後の赤ちゃんとの生活がイメージできる
・赤ちゃんのお世話の方法を入院中に身につけることができる

などがあります。

産後すぐや、産後1日目から母子同室となる場合は
「泣いたらどうしたらいい?」
「ちゃんと呼吸してるか心配」
など赤ちゃんがいる緊張感から眠れないこともあります。

また、お産当日であればお産後の気分の高揚でなかなか寝れないこともあります。


どうしたらいいか迷った時や、困った時、赤ちゃんの異変など気になることがあれば躊躇なくナースコールでスタッフを呼び聞いてみましょう。
疑問を解決することで安心できると思います。



🔶日齢が浅い赤ちゃんは
頻回に授乳になるので寝れない


日齢1-2日目の赤ちゃんはまだ胃が小さいこともあり、特に頻繁におっぱいを欲しがります。

赤ちゃんの胃の大きさは

生後1日目はさくらんぼほどの大きさです🍒
生後3日目にはクルミほどの大きさで
生後1週間でアプリコットほどの大きさ
生後1ヶ月で大きな卵ほどの大きさになっていきます。


胃の大きさが小さいので少し飲んでは寝て、コット(赤ちゃんベッド)に置くと起きて、泣いてまたすぐおっぱいを欲しがるという繰り返しになったり、
生後1-2日目は本当にエンドレスと思うほど頻回に授乳になることが多いです。

日齢が浅い場合
母乳のみであれば1日あたりの授乳回数は少なくても8回、10〜15回などもよくあります。


3時間毎の授乳は「少なくても3時間を超えないように」という意味と捉えて頂いた方がいいかもしれません。
施設によっては時間授乳で3時間おきにこの時間に授乳をしましょう。ということもありますが、ここでいうのは赤ちゃんが欲しがるだけあげるとなると3時間おきということになるには生後数日たってからとなることが多いでしょう。

「寝たい、眠い、ずっと吸われてつらい、、」

そうおっしゃるママさんをたくさんみてきました。
お産後に本当に頑張られていて凄いと毎回思っております。


ただ、ここで朗報です!🎉

この時期にこの頻回な授乳というものが意味があるもので、ここでの頑張りが後々に母乳が増えるという効果を発揮してくれることが多いです。

母乳は刺激をした分、分泌されて作られていくので
赤ちゃんがたくさん吸ってくれる刺激で母乳が分泌されていきます。もちろん個人差もありますが、にじむくらいの量の母乳がぐんっと増え、母乳を飲んで2-3時間寝てくれるようになる事もあります。

「赤ちゃんも出産の時に一緒に頑張ってくれて、
今はたくさん吸って母乳を増やしてくれてるんだ」

と思うととっても愛おしく感じませんか?👶🏻💕


もちろん、
「お産前からも全然寝れてなくて限界」
「お産後の貧血や痛みが辛い、体調が優れない」
などもあると思いますのでそういった時は赤ちゃんを預かってもらうなどして休むことも大切です。
スタッフに相談して下さいね。


🔶赤ちゃんは夜行性


赤ちゃんは日中よく寝ていて、夜になると活発になる
ことはあるあるです。

妊娠中胎動をよく感じる時は夜だったりしませんでしたか?胎児は20分ぐらいのサイクルで寝たり起きたりを繰り返していますが夜の方が活発だったりします。

生まれてからも赤ちゃんは夜行性で
夜になると活発になる子が多いです。

生後2-3ヶ月ごろより夜にまとまって寝てくれるようになってくることもありますが、個人差もあるかとおもいます。

なのでママには
寝れるタイミングを見つけて日中でも休める時に休むと言うことをお伝えしたいです。


いまはコロナ禍であり病院での祖父母や友人の面会はないかと思いますが、
寝不足の中面会するということはなかなか体力的にも精神的にも厳しいものもあると思うので退院後も入れ替わり立ち替わりのお祝い面会や長時間の面会のスケジュールなどは立てないようにする方がいいですね。


🔶まとめ

●赤ちゃんは泣くことしか表現できません。抱っこであやしたりおむつ替え、授乳など色々試してみて赤ちゃんの様子を見ながらペースをつかんでいきましょう。

●母子同室でも緊張しすぎず、困れば気軽にスタッフに聞いて不安を解決して赤ちゃんとの生活に馴染んでいきましょう。

●日齢が浅い赤ちゃんは特に頻回な授乳になります。たくさん吸ってくれることで今後おっぱいが増えてくるとポジティブに捉えましょう。

●我慢しすぎず疲れが溜まっているようであればスタッフに伝えて休みましょう。

●赤ちゃんは夜行性なので日中でもタイミングを見つけて休みましょう。無理な面会スケジュールなどは立てないようにしましょう。



どうでしたでしょうか?お産後はイメージよりも壮絶な内容だったかもしれません。もちろんお産も産後も赤ちゃんの個性もひとりひとり違うので
「こんなに辛くなかったよ」
「ほんとに寝れなかった」
など様々な意見があると思います。
こういう傾向にあるよと言うふうに捉えて頂き、
過度に心配されたり不安になる必要は全くありません。
サポートをさせて頂くために医療スタッフの専門家たちがいますので、入院中も退院後もうまく使ってもらうといいと思います☺️

ここまで読んでいただき感謝致します。
少しでもお役に立てれば嬉しいです。


mimi*




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