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搾乳はどんな時にする?搾乳器はいるの?

搾乳はどういう時にするの?出産に向けて入院バッグを準備中だけど搾乳器は買っておいた方がいいの?という方に、搾乳についてお話ししたいと思います。


◾️そもそも搾乳が必要な場合はどんな時?


赤ちゃんが生まれて、さあ授乳!となり
「直接おっぱいを吸ってもらえれば搾乳っているの?」と思われると思います。
ただ、授乳はイメージしているよりもイメージと異なり苦戦することが多いと現場にいて感じますし、実際にそうおっしゃるママさんにもこれまで多く関わりました。

搾乳が必要な場合は以下の5つのことが多いです。


✔️赤ちゃんがNICUなどに入院となり
  直接授乳ができない状態

✔️赤ちゃんが眠りがちなどで
  効果的に直接授乳ができない場合

✔️赤ちゃんが飲んでくれる量よりも
  分泌される母乳の量が多く
  おっぱいのトラブルを予防するため

✔️乳首に傷ができるなどで
  痛みがあり直接授乳が難しい場合

✔️復職、お出かけなどで長時間授乳ができない場合


つまり、赤ちゃんと物理的に離れていて直接授乳ができなかったり、おっぱいや乳首のコンディションによって直接授乳が難しいこと、おっぱいのトラブルを防ぐためのことが大半かと思います。


◾️搾乳をすると乳汁の量が増える?
 維持できる?


母乳のメカニズムとして、 

『母乳は、受注生産であり、注文される分が作られてくる』と言われています。

注文方法は赤ちゃんが吸うことやマッサージ、
搾乳などによる乳頭への刺激になります。
赤ちゃんが生まれてなるべく早いタイミングから
授乳やマッサージなどの何らかの刺激がその後の母乳の量を増やすことに繋がります

詳しくはこちらの記事をご参照ください。


そのため、赤ちゃんと物理的に離れて直接授乳ができないと刺激がいかないため母乳を作るための注文がされない状況となり、母乳の量が増えていかないことがあります。

また、直接授乳をしていても眠りがちな赤ちゃんで十分に吸ってくれないと刺激が不足して母乳の増えがゆっくりとなることが多いです。

そのため、乳頭マッサージや搾乳を行い物理的な刺激を行うことで母乳の量を増やしたり維持していくということです。

逆に頻繁な授乳や赤ちゃんが浅く吸うことで乳首に傷ができたり痛みが生じる事もあります。吸われると痛いけど授乳しなきゃいけない、、という時にも搾乳は有効的です。

乳頭保護器(ニップルシールド)についてはコツがいる、一時的に使用するものであるため傷が治り痛みが辛くなるまでは搾乳でも個人的には良いと思います。


◾️搾乳のやり方について

搾乳については、手で搾乳する方法と搾乳器を使って搾乳をする方法があります。

手で搾乳する場合

✔️メリット:
・胸が張っていたり乳輪の硬さがある場合は指でほぐしながら搾乳できる。
・場所を選ばずできる(搾乳器のように音が出ないため)

✔️デメリット:
・頻回に搾乳する場合は指や姿勢が疲れる

【方法】
①手を洗い清潔にする
②指をCの字にして乳輪のやや外側に軽く指を置く
③そのまま垂直に指を引き寄せ、乳首の真下で指と指の腹を合わせる
④指の力を抜き②、③をリズミカルに繰り返す
⑤出てくる母乳は消毒済みの哺乳瓶などに入れていく

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搾乳器を使う場合

搾乳器には電動搾乳器と手動搾乳器があるので使用頻度や値段などを考慮して購入(レンタルも可能)すると良いでしょう。

✔️メリット:
・電動搾乳器の場合一定のリズムで作動し、搾乳器を持ち支えているだけで良いため手や姿勢の疲労が少ない。

✔️デメリット:
・毎回洗浄、1日1回は消毒が必要のため手間となる
・乳房のコンディションによってはうまく反応しない事もある。
・奥に溜まった母乳はうまく出切らないことがある。
・外出時には荷物となったり、搾乳器自体の音などで場所を選ぶ事もある

【使用上のポイント】
・乳房のコンディションを良く保つため、張りが強いなどあれば乳房を圧迫しながら搾乳をすると良いです。
・特にトラブルない時は両胸を同時に搾乳するとホルモンの値がさらに高く保たれたり、時短となります。(メデラ社のダブルポンプはシングル、ダブルどちらでも使え、洗い替えにも良いと思います。)
・搾乳器は乳房に密着させて効果的に搾乳しましょう。



◾️搾乳器はいつ買ったらいい?

搾乳をする必要があるかどうかについては、赤ちゃんが生まれて授乳をしてみてから必要になるかどうかがわかることが多いです。
産院によっては搾乳器を貸してくれるところもあるので、お産後の入院中に産院のスタッフと相談しながら決めてみましょう。

また、手で搾乳で問題なければ搾乳器を準備する必要はありませんので、搾乳の頻度や、乳房の状態、メリットやデメリットを比較して検討してみましょう。



以上、搾乳についてでした。
少しでもお役に立てると嬉しいです。


mimi*

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