赤髪の時代――その品(アイテム)が地図になる
<目次>
はじめに――クラリネス王国は、いつ、どこに?
ファンタジー世界の入口
舞台の在り処 ―― ※ここで『赤髪の白雪姫』の概要・あらすじに触れます
世界をつなぐアイテム――懐中時計、本、通信手段、薬剤師
『赤髪の白雪姫』の時代――結びに代えて
―――
あと(あ)がき
はじめに――クラリネス王国は、いつ、どこに?
『赤髪の白雪姫』はセカンドシーズンに入っても面白い。1期から登場人物たちの動きが丁寧に描かれていて、その滑らかな動きはアニメーションを心地良く味わうのに十分以上の出来となっている。原作からはいくばくかの改変があるようだけれど、おおむね良い方向に練り直されているようで、そう聞くと原作にも興味をそそられるところだ(この辺りは駒々真子さんの一連の記事に詳しい)。とはいっても、ひとまずはアニメだけでも十分におもしろく、楽しめている作品となっている。
このエントリーでは(『赤髪の白雪姫』のストーリーについては後に必要最低限触れるにとどめつつ)視聴しながらつねづね気になっていた『赤髪の白雪姫』の世界は、いったいいつ頃の時代がモデルとなっているのだろうか? という疑問についてまとめてみたい。
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