夜、ひとり受付の前にぽつりと座っている。BGMが思考を阻んでやけに鬱陶しい。たまに感じる人の気配に少しだけほっとする。それでも世界に忘れられたような不安は拭えなくて。繋がる先を求め、何となくスマホを開く。もっとも、その向こう側が確かに存在する保証なんて、どこにもないのだけれど。

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