「秘密の森の、その向こう」
もうずっと映画館で映画を観ていない。それでも、映画評は読む。なぜか懸命に読んでしまう。
これも読売新聞の映画評にあった「秘密の森の、その向こう」。
監督・脚本は、フランスの才人、セリーヌ・シアマ。
両親と一緒に亡くなったばかりの母方の祖母の家を片づけに行く、8歳の少女、ネリー。家の裏手には、森。ネリーの母は子どもの頃、そこに「小屋」を作ったという。
が、その母がある朝とつぜんいなくなってしまう。家を出て行ったと言う父は、理由も語らず、「そのほうがいい」と言うだけ。
『平