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発炎筒メーカー×餃子屋さん キャベツプロジェクトの全貌


当社の永続的な発展のためにお客様や、共に働く仲間はもちろん、原料メーカー様、資材メーカー様、商社様、物流企業様、小売企業様や、近隣住民の方々、金融機関、行政など関わる全ての人達が幸せになっていただきたいと考えております。そのために各ステークホルダーとの間に持続可能なサイクルの構築を目指していきたいと思います。
その第一弾としてキャベツプロジェクトが発足しました。

キャベツプロジェクトとは


キャベツプロジェクトとは、契約農家様との持続可能な関係構築のため取り組みを開始しました。
当社の使用する最大の原料はキャベツです。重さにすると一日6トンも使用します。しかしながら6トンのキャベツを全て使い切る事は出来ませんでした。キャベツには硬い芯があり、硬い外葉があります。それらをそのまま餃子に入れてしまうと餃子の食感が悪化する原因にもなってしまいます。そのため1日100kgは廃棄しておりました。廃棄それ自体が食料自給率の低下にも繋がり、国内消費のカロリーベースに換算されないという事になってしまいます。
また、長年キャベツを供給していただいている契約農家様に対して申し訳ないという気持ちがあり、プロジェクトの発足に繋がりました。

キャベツサイクル


キャベツプロジェクトは、先程述べた芯や外葉を利用して新商品を作り出すというものです。廃棄する部分を食品に転換しやすいエキス状にすることにより様々な製品に加工することができるようになりました。商品化の第一弾としてエキスをサイダーに加え、「キャベツサイダー」とし販売を実施しました。当初年間1万本の販売計画を立てていましたが、想定の範囲を超えて、年間2万本もの出荷数量となりました。その後、群馬県の名産でもあるコンニャクにも混ぜ込んで「キャベツコンニャクゼリー」として販売をスタートしました。
この取り組みは話題を呼び各種テレビ局や、新聞社、ラジオなどでも取り上げていただき、より売上を増やすことが出来ました。


キャベツサイダー画像


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こうした取り組みの中で、収益を設備投資へ回し、生産キャパを増やすことにより生産数量を増加させ、更に契約農家様からキャベツを買うことができるというサイクルを実現させることが出来ました。

バイオリファイナリー技術の活用

さらなるキャベツの活用を目指し、2020年1月に発炎筒やロケットの燃料を作っているカーリットホールディングス株式会社様と技術援助契約を結ぶことになりました。カーリットホールディングス様はバイオリファイナリー技術と言って、食品などの廃材を再利用しバイオマスエネルギーに変えたり、粉末などの食品に変えたりする技術研究も行っています。そのバイオリファイナリー技術を用いて当社のキャベツを粉末化、その後食品に転換し当社で加工販売を行うという契約です。2020年3月13日共同記者会見を開き、バイオリファイナリー技術の解説と当社の取り組み、そして両者の未来へのビジョンを述べさせていただきました。
今後は栄養補助食品などにし、6ヶ月分の廃棄量である18トンの芯の利用に向け、生産体制の構築と販路拡大に向け動いていきたいと考えております。この取組はSDGsへの貢献へも繋がり12番目のターゲットである、「つくる責任、つかう責任」に貢献できると考えております。

当日の様子は当社Instagramに書かせていただきました。

4~5月にはプロトタイプの開発にこぎつけたいと考えており、noteまたはInstagramで最新情報をアップしていきたいと考えております。



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