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ボールペン

握り損ねて 床に飛んでった
ありふれた ただのボールペン
ハッと振り向き 指を伸ばしたら
一瞬先に 拾ってくれた後輩クン

「ハイ」と手渡す その朗らかな笑顔見て
ドキッとして 有難うが上手く言えなくて

あぁやっぱり キミが好きなんだって
自分の中で はっきり理解った
今日から これが特別になった
この手のひらに 温かなボールペン


いつも右肩 斜め後ろ席
何となく 気にかかってた
何故か私に 話しかけてゆく
その軽口を 楽しむような後輩クン

プイと横向く その頬が今赤いこと
気付かないで 恥ずかしいを髪に隠すほど

あぁほんとに キミが好きなんだって
瞳を伝い 溢れてきそうよ
毎日 これを手に握る度に
あの日の笑顔 巡らせるボールペン

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