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目にすることと見ることは違う


日本建築学会「建築雑誌」2023年1月号を読んでいる。

見ることと、鑑賞することは違う

写真家の大山顕さん

あぁ、団地ね、あれは面白いと思っていたよと言われることがしばしばありました。ただそういう人達が、高島平団地がどのような形をしているか説明できるかというと否で、結局見ていない。
目にすることと、見ることは、まったく違うんです。
「建築雑誌」2023年1月号 p.8


見ることは、かなりの労力を要する。
この見る行為を、鈍化させた行為が「鑑賞」だと言えそう。

恐らく人間は、できるだけ見ることをしなくていいようにできていて、労力を省くために意味を勉強してしまう。
同上

一般社会では、目的と意味がセットで、目的に対して意味を見出すことが求められる。

見るという行為は、社会を進歩させたり改善するという目的とセットではないために、レベルの低い行為とみなされてしまう。
同上

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