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初めて訪れたときから

11月16日(土)
朝、ぱちりと目が覚める。アラームが鳴る前だ。おぉ…。自分を褒め称える。そして、むくりと起き上がる。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。

ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。

今日は こもれびの森に行く予定。
こもれびの森で一大行事が始まった。
わくわくする。

修一郎の食事をお弁当仕立てにして ふたつ作っておく。

ごはんさんが 乾かした銀杏をどっさり持ってきてくれた。先々週、無心で拾った銀杏だ。小分けしてご近所に配ろう。

ごはんさんがシエンタを見てくれる。
Oさんがやってきた。

ふたりで
「よくがんばったね、よく塗れてるね。」と、言ってくれた。

よく見ると、ボンネットに少しムラがあるのだが、気になればまたいつでも塗り足せる。

午後、ごはんさんのバイクの後ろに乗せてもらって、こもれびの森へ しゅっぱーつ!

きもちがいい。
景色が ぐんぐん流れてゆく。いきいきと表情を変えてゆく風景は ぜんぶつながっているんだなぁと感じる。楽しい。

バイクに乗りながら、あれこれおしゃべりもする。
いつの間にか新しく出来た建物、もう枯れてしまった とうもろこし畑、いつも停まっている車、何気ない会話が風に乗って流れてゆく。

到着。
何人か来ていた。

私は初めて参加する行事。初めて知ることばかり。ただただ感動した。素晴らしくて胸が高なった。こういう体験ができてとてもうれしい。

ごはんさんが山の斜面から生えている大きくて高い木の枝を落としはじめた。あっという間に すっきりした。新鮮な風が流れて明るい陽射しが入ってきた。

あぶなっかしかったバランスが見事に整った。

偶然立ち寄られたお客さまと あれこれ お話をする。

こもれびの森は施設のようなものではなく、宗教的なものでもない。

いろいろな事情で、どういう場所か、なぜそこに毎週通っているのか具体的には書けないけれど、私の仕事とも大きく括ると同じ領域のものだ。初めて訪れたときから親しみを感じている場なのだ。

一大行事は4日間続く。
いろいろな人たちが力を出しあい成り立っている。そこには感謝がある。

胸をギュッと掴まれるような素敵な話を聞いた。その話に夢中になった。

ごはんさんが、その話にまつわる素敵なシンボルをプレゼントしてくれた。うれしくて胸がいっぱいになった。ありがたくいただく。大切にしよう。

みんなで いろいろな話をする。Dさんが

「今日、特別な満月だよ。」と言った。

そうだ、今日はビーバームーンだ。

夕方、残っている人たちにあいさつをして帰ることにする。
明日、ごはんさんと私は かなり朝早く こもれびの森に赴く予定。

帰り道はうっすらと霧に包まれていた。
山も白いベールに覆われている。幻想的。ミラーに映る背後の空が桃色ですごくきれいだった。

くるくる寿司を食べに行く途中、空を見て はっとした。

大きな大きな まんまるの、オレンジ色の月がどっしりと輝いていた。びっくりした。コワイくらいきれい。ビーバームーン。

ごはんさんと「すごいね。」「すごいね。」と、何度も言う。

家に帰り着く。

先日設置してもらったプロジェクターレーザーライトが壊れていた。ごはんさんがあっという間に直してくれた。

夜、庭に出る。
ビーバームーンが少し小さくなり、空高く豊かに輝いていた。うっとりと眺める。

夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。

明日は早い。
アラームを時間差で10個くらいかけて眠るぞ!
親切な小人さんたち、止めないでね。

今日もいい一日だった。

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