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絵本のラフが完成した!

10月25日(金)
朝、目が覚める。小鳥の歌声が聞こえてくる。うっとり。むくりと起き上がる。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。

ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。

お散歩に行く。
きもちいい風が吹いた。枯れ葉がくるくるまわりながら坂道を上って行く。追いかけっこをしているみたいでとても可愛い。

途中で暑くなってカーデガンを脱ぐ。てっぺんでちょっと体操してみる。きもちがいいなぁ。

家に戻り庭仕事をする。
ピンク色のバラが咲いている。

仕事部屋にこもり絵本のラフを描く。
せっせ、せっせ。せっせ、せっせ。

修一郎の食事をお弁当仕立てにして ふたつ作っておく。

エフコープのOさんがやってきた。
今日もアレルギーの話で盛り上がる。

「お互いがんばりましょう。」Oさんが言って笑った。

グリーンコープさんの元気カーが来ている。
エフコープさんとグリーンコープさんの元気カーは時間が重なっている。

エフコープさんのトラックはうちの前に停めて配達をする。元気カーはお隣のお隣Yさんのお家の前に停めてお客さんを待っている。

なので、近距離でトラックが2台停まっていることになる。

買い物かごを持って てくてく歩いてゆく。今日もメガネさんが手を振ってくれる。私も手を振る。

メガネさんがクスッと笑いながら話しはじめた。

「僕、いつもローソンでお昼食べてからここ来るんですよ。エフコープのお兄ちゃんもいつもローソンでお昼食べてるんですよ。お互いあいさつするだけなんですけど。そんでそのあと、ここに来るでしょ。彼も。なんか、名前も知らないのに、同僚みたいな、よく知ってる人みたいな感じがするんですよね〜。」と言って、またクスクスっと笑った。

なんか いいなぁと思った。

「そういえば、いつもメガネさんの方がちょっと早く着くでしょ、前にエフコープさんの方が早かったとき、『グリーンさん、今日いないですね、なんかあったんかな、大丈夫かな。』って心配していましたよ。」と、思い出したので話してみた。

「そうですか。」と言って、うれしそうにメガネさんが下を向いた。

お仏壇にお供えするくらい青いバナナを買ってみた。

仕事部屋にこもり絵本のラフを描く。
あと少し、もう少し、せっせ、せっせ

完成した!やった!ぱちぱちぱち。ほーっと大きく息をつく。

これからスキャンしてpdfファイルにする。そして、英訳してもらうために北カリフォルニアに住んでいるモラー直子さんに送るのだ。

といっても、直子さんが北カリファルの山の中で暮らすのは 1年のうち半分くらいだ。あとの 3ヶ月くらいはハワイ、残りは世界中を転々としている。

インターネットがあるので本当に助かる。そうじゃなければ、とても連絡を取り合えない。さて、いま、どこの国にいるんだろう…。

直子さんは にこにこしながら氷の剣を内側に持っている。スパッスパッとみんなやられる。スパッとやられない秘訣は気にしないことだ。

にこにこした品のいい友人も、内側に切れ味のいい氷のつるぎを持っている。最近あまり出番がないようだが、ここぞというときはスパッと素晴らしい切れ味を披露するようだ。

無邪気にサクッとやられ、イタくて胸を抑えて倒れ込む男子が何人もいたという…。

ともかく、ラフが出来上がった。うれしい。
小躍りする。りんごを食べる。素揚げにした さつまいもを もぐもぐ食べて、ミルクを ごくごく飲む。

英訳を進めてもらう間に私はラフを元にアクリル絵具で原画を描いてゆく。

電話が鳴った。母からだ。
母の姉、つまり私の叔母に「湖畔の村のメチャくん」の1巻と2巻をプレゼントしたいということ。84歳の叔母が病気をして弱っているということだった。

叔母には子供がいない。私が載っている本を枕元に置いていつも見ているということ。「みるの書いた本を読んでみたい」と言っているそうだ。何十年も交流はないが切なくなった。

時は流れているんだなぁ。

夕方、ごはんさんとメダカの桶の水を抜いて、きれいな水に移すことにする。

これがすごく楽しい。金魚すくいのメダカ版。メダカをすくわず水だけ柄杓ですくってザルで漉すのも楽しい。夢中ですくった。ヤゴもいっぱいいた。暗くなってもずっと水をすくっていた。

にりんさんとアランくんもいつも通り遊んでいて、今日の空もとびきりきれいな桃色だった。

ぜんぶのメダカをきれいな水に移し替えた。
食事とお買い物に行く。

シエンタに乗って しゅっぱーつ!

シエンタの運転にもずいぶん慣れた。
マーチより少し大きく長いシエンタ。先日、家の駐車場にバックで停めようとして、家の壁に取り付けているポストに当たった。ポストの蓋が割れた。家が割れなくてよかった。

まだ遠出は不安だが、ひとりで遠くに行くことはないので大丈夫だろう。

くるくる寿司は人であふれていた。
金曜日の夕方らしい光景だ。

ごはんさんは「待ってもいいよ」と言ったが、私には待つ気力がなかった。「待てないよう。」と言って、くるくる寿司をあとにする。

初めてのお店に連れて行ってくれた。
食べれるものがあった。食べれないものは ごはんさんに食べてもらった。

帰るとき、お店の人が

「手編みですか?可愛い。」と、聞いた。私が手にしているカゴを見ている。

「そうです。可愛いですよね。友人のご親戚が作られたんです。使いやすくて気に入ってるんです。」うれしくなる私。

「本当に可愛い。とても似合ってます。」と、笑顔の店員さん。

初めてのお店なのにフレンドリーで優しい話し方だなぁ。と、私も笑顔になった。

修一郎に頼まれていた葛根湯も忘れず購入し、帰路に着く。

夜、庭に出る。
空一面墨色だった。空が遠いのか近いのか分からなくなる。

夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。

今日もいい一日だった。

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