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福岡に帰り着いた

6月22日(金)
朝、目が覚める。小鳥の声が聞こえてくる。可愛いな。うっとり。
むくりと起きあがる。今日は福岡に帰る日だ。

窓を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。

支度をする。
両親が空港まで送ってくれる。ありがたいなぁ。家を出るときはいつも寂しくなる。昨晩降りだした雨は止んでいた。

土手を走っていると、私が通っていた高校が見えてきた。今は中高一貫校になっている。建物はそのままだ。Sと楽しく過ごした日々を思い出す。

そのSが今日空港に来てくれる。

空港に到着。チェックインを済ませてお土産売り場へ。母とあれこれ見ていると Sの姿が見えた。手を振って駆け寄る。

ショートカットになっていた。とても似合っている。少しほっそりしたようだ。相変わらず可愛らしい。笑いが込みあげてくる。ふたりとも はしゃいでいる。

「みる、全然変わらんなぁ〜。」と、S。

「Sも変わらんねぇ。」と、私。

両親と Sも久しぶりに会う。
いっしょにお土産を選んでくれる。そのあと、ベンチでおしゃべりする。

Sが可愛らしい袋に入れた手作りの干し椎茸とドライマロウと乾燥生姜をくれた。
久しぶりの Sとのおしゃべり。とても楽しい。いっしょに写真を撮る。高校生の頃から話のリズムは全く変わらない。ずっとゲラゲラ笑っていた。

私も Sもよく笑う。笑っているうちにあっという間に時間になった。
みんなに「ありがとう。」と言って手を振る。保安検査を終えて中に入る。

両親と Sが帰ろうとしているのをガラス越しに見る。Sが気がついた。手を振る。みんなも手を振ってくれている。名残惜しい。もうすぐ搭乗なので席に座る。席からも3人が見えた。手を振る。手を振ってくれる。せつないきもちになる。ついに搭乗する。

小さな飛行機に乗ると、初めて男性の客室乗務員さんがいた。国際線では必ず男性と女性の両方いたが、帰省するときの飛行機では初めてだ。

福岡に向かって しゅっぱーつ!

窓からの景色がとても美しかった。
むくむくのホイップクリームの上を飛んでいるみたい。雲が だんだんなめらかになってきて、真っ白な雪野原の上を滑るように飛んでいるみたい。ぽっかりと空いている雲の切れ間が青い湖のよう。別世界に来たようでドキドキする。

下降すると飛行機の下には青い海と ぷかぷか浮かぶ綿のような雲。上には青い空と流れるような雲。どこから空でどこから海なのか分からない。幻想的でわくわくする。

楽しい。あっという間に福岡空港に到着した。

最寄りの駅まで ごはんさんが迎えに来てくれた。冷えたソルティライチとゆで卵を買ってくれていた。喉が乾いていたので ごくごく飲んだ。おなかも空いていたので もぐもぐ食べた。ありがたいなぁ。

家に帰り着く。
修一郎が起きていた。お土産のお菓子を渡す。お菓子をつまんですぐ寝た。

することがたくさんある。
まず、ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。ルーちゃんがおなかを空かせているようで、私が動くたびに水槽の中で泳いでついてくる。

か、可愛い!可愛すぎる!水槽の中に頭を突っ込みたい。まずは冷凍アカムシ。いつも以上にエサを食べる。次にタブレット。

ウーちゃんもタブレットのエサをパクッと食べる。いつもなら ぺっ と感じ悪く吐き出すのだが、今日は もぐもぐ食べている。水を換える。

帰省している間に来ていた注文分の絵本を梱包する。たくさんあった。

車のエンジンをかける。
かからなかったら、ごはんさんがバッテリーを充電してくれると言ってくれた。

というのは数日前、私が帰省中になぜかマーチのハザードがついていたそうだ。それをお隣のバナナさんが見つけて、お兄さんのパジャマさんが消してくれたということ。バッテリーがあがっているかもしれない。

キュルルルル…ブーン。
かかった。ちょっと弱い感じがしたけれど、ともかくかかったので ほっとする。ごはんさんに「かかったよ!」と、言う。充電するために少し走ったほうがいいということ。「今日のお買い物はマーチで行こう。」ということになる。

T兄さんがやってくる。ごはんさんのお庭でみんなで おしゃべり。

T兄さんが帰って、ごはんさんと にりんさんとおしゃべり。アランくんも もちろんいっしょだ。そこへ ぷりんさんがトゥインクルちゃんを抱っこして歩いてきた。いっしょに少しお散歩する。

のんびり歩いているとクロネコヤマトの大きな車がやってきた。窓が開いた。Kさんが笑っている。

「こんちは!」と、Kさん。

「お散歩中〜。」と、私。

日常が戻ってきたなぁ。と、感じる。

先週、私が帰省しているとき、ぷりんさんとチャイさんは大変なことがあった。話を聞きながらハラハラした。でも、最後は大丈夫だったので ほっとした。

「大変だったねぇ。」と言って肩を撫でる。

お買い物に出るのがすっかり遅くなってしまったけれど、ごはんさんとマーチで しゅっぱーつ!

せっかくなので こもれびの森 に行くことにする。途中で Tさんのお家に寄る。先週、ブドウみたいな多肉植物をくださった。今日は ごはんさんが多肉植物の ”朧月” と ”初恋” をたくさん分けてあげることにした。

Tさんたちとお話をする。
近くの ご飯屋さんに行こう。ということになる。居酒屋さんみたいなところだった。おなか ぺこぺこだ。ごはんさんも Tさんもそのお店の大将とお知り合いだった。お客さんにも ごはんさんのお友だちがいた。

カルピスにトライした。おいしかった。
食べれるものが いろいろあった。出来立てでどれもおいしかった。わいわい話して食事したあと、こもれびの森に行く。

真っ暗だ。動物と遭遇することの多い道で そろそろ車を走らせていると、子鹿がいた。すごく可愛い。すごくすごく可愛い。車と並んで走っている。しばらく並走して森の中に消えていった。

こもれびの森に荷物を置いて帰路に着く。
途中で梱包した絵本をポストに ごっとん と投函する。「いい旅を。」

家に着く。北斗七星が輝いていた。墨色の空に ぷかぷか浮かぶ薄墨色の雲。きれい。幻想的。空の表情は本当に豊かだ。朝は雲を上から眺め、いまは下から眺めている。不思議。夜のぜんぶに「おやすみ。」と言って家にはいる。

カカオはまだ帰ってきていない。私がいない間の2日間帰ってこなかったそうだ。毛も少し抜けていたらしい。ストレスかもしれない。私が起きているうちに帰ってくるといいな。と、思う。

今日もいい一日だった。

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