赤ちゃんの栗
6月23日(日)
朝、目が覚める。ごろごろ。小鳥の声が聞こえる。可愛いなぁ。ごろごろ。
むくりと起きあがる。
玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。
たくさんのトンボがクローバー畑の上を飛び交っている。きれいだな。
カカオが急いで走ってきた。
洗面所に行く。カカオが にゃーにゃー言っている。
「カカオ!こっちよ!洗面所だよ!」と大きな声で呼ぶ。
にゃにゃにゃにゃにゃ….。と言いながら洗面所にやってきた。私の足に小さな頭を ごっつんして甘えてくる。毛が少し うすくなっているけれど大丈夫そうだ。
ご飯をあげる。ちゅ〜るをあげる。レンジで 10秒温めたミルクをあげる。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。ウーちゃんが ぶくぶくホースの上にあごを乗せてくつろいでいる。可愛い〜〜。ウーちゃんは泡であごのマッサージをするのが本当に好きだ。和む。
修一郎の食事を用意する。
キッチンのライトが消えた。電球を替えなくては。ぐるっと回して外す。
荷物を梱包する。
激しく雨が降ってきた。ざーっと大きな音がする。カカオは窓から外を見ている。しばらくして遊びに出かけた。
今日も こもれびの森に行く予定。
午後、雨が落ち着いてから ごはんさんのところへ行く。
水たまりができている。空が映っている。おもしろい。長靴で じゃぶじゃぶ歩く。
今日はいつもとちがう道。緑が もりもり元気に両側から覆いかぶさっている。緑のトンネル。私にとっては初めての道。旅行気分になる。
途中でいつものお店に寄って昼食を食べる。
道中、
「あの山、本当にすごいね。」と、ごはんさんが言った。
何層にも連なり滑らかに延びる山々。遠くの山は空気の層によって白色に包まれている。きれい。すごくきれい。雄大だ。
こもれびの森に到着。
激しい雨が降ったので、大きな もみじと栗の木の枝が深くお辞儀をしていた。車にバサバサあたる。
猫たちが勢揃いしていた。
ごはんさんの足にみんなでまとわりついている。撫でたり、抱っこしたり、カリカリをあげたり。
チビちゃんたちもいた。抱っこする。仰向けで両足を揃えておとなしくしている。可愛い。ふわふわして温かい。ずっと抱っこしていたくなる。
用事を済ませる。
少し雨が降っていたけれど、ごはんさんが
「栗の木の枝を切るよ。」と言った。
ふと見ると、枝に赤ちゃんの栗がついていた。ときめく。可愛い。きゅんきゅんする。緑色の赤ちゃんなんだけど、トゲトゲもちゃんとある。触ってみる。やわらかい。ふにゃふにゃしている。生まれたてのハリネズミもこんな感じなのかな。と、思う。
「ねぇねぇ、見て!栗の赤ちゃん。」と、私。
「ほんとだ。この枝切るから持って帰ったら?」と、ごはんさん。
赤ちゃん栗をつけた枝をもらって帰る。
途中でお買い物をする。
電球を買うのは本当に難しい。どれなのかさっぱり分からない。ごはんさんが見つけてくれる。
何軒かお店を回る。
T先生から電話。真剣な深く重い話を聞くことになる。人の心は不思議に満ちている。
家に帰ると修一郎は寝ていた。
T先生からメールが来ていた。
友人Rさんからもメールが来ていた。カメの動画リンクを送ってくれている。観る。
爆笑。大爆笑。可愛すぎる!可愛い可愛い!最高!
甲羅に羽衣のような長くフワッとした藻をつけてカメが泳いでいる。背中には同じように藻をつけた子ガメが。さらに奥にも藻をつけたカメ。何度も観て何度もゲラゲラ笑う。
もうひとつは、岩の とんがったところに おなかの一点だけで乗っかっているカメ。手足をぴーんと伸ばしてバランスを取っているその姿は やじろべえみたいだ。あー、おかしい。よく笑った。
電話が鳴った。まりこりんからだ。
「ただいま〜。」と、言う。
「おかえりなさ〜い。」と、まりこりん。
おしゃべりをする。
昨日の noteに書いた、ネパールのクリシュナさんが来日することを詳しく話す。
一昨年クリシュナさんが福岡に来たとき、まりこりんもいっしょに 3人で宗像大社に行った。いっしょに写真を撮ったり、おみくじを引いたり、立派な菊を見たり、宝物館を見た。おみくじを引いたときのクリシュナさんの反応が面白くて、まりこりんと大笑いしたことを思い出す。
溜まっていた書類を書き書きしたり整理する。
夜、庭に出る。
水の流れる音が聞こえてくる。近くの用水路の水嵩が増えたんだろう。夜空は一面墨色のグラデーション。木々のシルエットがきれい。夜のぜんぶに「おやすみ。」を言う。
カカオは遊びに出かけている。
今日もいい一日だった。
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