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信頼

3月28日(木)
朝、ぱちりと目が覚める。

カカオが両足を揃えて待っている。可愛い。仕事部屋でご飯をあげるので、カカオが先に歩きだす。私がちゃんとついてきているか、ときどき、ちらっ ちらっと振り返る。可愛い。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。

ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。水槽のお掃除をする。

ごはんさんのメダカちゃんたちにエサをあげに行く。雨が しとしと降りはじめた。クロちゃんパパの Oさんがやってきた。

「こんにちは。」と、あいさつをする。

「ごはんさん、どうかした?」と、心配そうだ。

緊急入院したことを告げる。

「車がずっとあるやろぉ。だから、なんかあったんかなぁって心配しちょったと。」と、Oさんが言った。

そして、Oさんが入院したときの話を始めた。すごく痛そうな話だ。ぎょえ。

「やめてぇ!」と、耳を塞ぐ。Oさんは、なぜかすごくうれしそうだ。リピートしている。

あれこれ用事をする。

今日は いろいろな荷物が山のように届いた。何度も玄関に走った。

ポテトサラダを作っていると、また、ピンポーン。とチャイムの音。

「は〜い!」と、返事をしたけれど、もたもたしてなかなか出れなかった。

玄関に行くと戸が開いていて、小さめの段ボール箱がふたつ置いてあった。あぁ、置いていってくれたんだな。と、思って戸を閉めた。すると、

「玄関、閉まっとう!」と、声がした。

「あっ、びっくりした!置いて行ってくれたのかと思った〜。」と、ガラガラっと引き戸を開ける。

「はい、これ 3個目。」と言って笑顔で置いてくれた。

お仕事に関連しているポストカードが 2,200枚届いた。わくわくしながら開けてみる。すごく可愛い。色もいい。満足。

友人 Wが昨日の note「30回は道をまちがえた」を読んで、「ものすごーくものすごーくわかる!激しく同意!」と、LINEをくれていた。

Wも私と同じくらい とんでもない方向音痴なのだ。盛りあがる。そして、「地図が読める人とか、なんとなく分かるっていう人、ほんとすごいよねぇ。」「尊敬しかないね。」と、締めくくられた。

母の手作り干し芋をオーブントースターで軽く焼く。
昨日の焼き芋が残っていたので、さつまいものタルトにする。
まだ眠っている修一郎の食事を用意しておく。

今日は、K市の病院に行く。
支度をして しゅっぱーつ!

ごはんさんと会う。
少し良くなっているようで ほっとする。

窓から外を眺める。雨が降っている。でも、雨の音が聞こえない。ここは街だなぁ。と思う。

noteを読んだ友人たちが、ごはんさんのことと私のことを心配してくれた。ありがとう!

入院したとき、たくさんの書類を もくもくと書いていった。その中に、私の名前と続柄を書く欄がいくつもあった。続柄…。

「隣の家の者」と書いた。

「家族同然」と書きたかったが、これは ”想い” に当てはまって、”続柄” に当てはまらない気がした。「友人」も思い浮かんだが、ぴんとこない。

「隣の家の者」だと、付きあいが長く、物理的距離も近い。信頼関係が築けているのが垣間見える。うん。

早く良くなるといいなぁと心から祈る。

帰路に着く。今日はどこにも寄り道しないぞ。

家に帰りつくと修一郎はまだ寝ていた。

夕食の支度をする。

メッセージが来ていた。
遠賀信用金庫のHさんが、退職して靴とバッグのリペアのお店 FOYERホワイエ を始めたということ。Hさんがそのような技術を持っていたなんてびっくりだ。活気のあるお店になってほしいな。と願った。

クリシュナさんからメッセージが来ていた。
ネパールは春休みなので、メチャくんチャイルドクラブでお絵描きの授業をしたということ。よかった。

修一郎が起きてきた。

「ごはんさん、少し良くなってたよ。」と言うと、「よかったな。」と ほっとしていた。

夜、庭に出る。
墨色の空から雨が降っている。しとしとしと、ぽちょん、ちょろちょろちょろ、ぽたぽた、したたた…。いろいろな音がする。耳を澄ませると音楽のように聴こえる。月も星も見えないけれど、墨色の雲の上で元気に輝いている。またその姿を見れるのが楽しみだ。

カカオは遊びに出かけた。

今日もいい一日だった。

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