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町民バナナさんの声

9月26日(木)
朝、アラームの音で目が覚める。小鳥の歌声が可愛いな。むくりと起き上がる。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。

ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。
「ウーちゃん。」と呼ぶと、背中を向けていたウーちゃんが くるっと振り返って泳いできた。

偶然かもしれないが、びっくりしてかなりときめいた。水槽に頭を突っ込んで すりすりしたい。

食いしん坊のルーちゃんがあまり食べない。空気を送る ぶくぶくの勢いが弱くなっている気がする。買い替えた方がいいのかもしれない。夕方 ごはんさんに相談してみよう。

おでんを作る。
大きなお鍋に出汁をとって、砂糖、醤油、味醂、塩で味付けをする。ゆで卵を作って皮を剥き、大根は厚めに切って面取りして隠し包丁を入れる。大きな里芋は包丁で皮をこそげ落とす。結びしらたきや練り物なども入れてコトコト煮込む。いい匂い。

修一郎の本とCDを移動させる。

注文分の複製画をお届けする準備をする。

ほっと一息ついて小松菜スムージーを作って ごくごく飲む。

絵本のラフを描く。

修一郎はいつ起きてくるか分からないので、おでんをテーブルの上に置いておく。

電話が鳴った。
NTTの人から。電柱移設の件だった。
電柱はNTTのものだが引き込み線は九州電力のものらしい。ということで、両社で協議してまた連絡をくれることになった。

夕方、ごはんさんに おでんを持っていく。
シエンタバックドアの最後の部品を外してくれた。

ルーちゃんの ぶくぶくのことを相談してみた。

「壊れることありますよ。買いに行きましょう。」と、ごはんさん。

部品を片付けていると、バナナさんが通りかかった。

「みるちゃんっ、おんがっぴーのバッグ買ったよ!」と、バナナさんが言った。

「えっ、ありがとう。役場の人たち喜ぶよ。」と、私。

「ちょっと待ってて!見してあげるっ。」と言って家の中に入ろうとした。

(あ、私も持ってるから知ってる…)と言いづらくなり黙って背中を見送った。

おんがっぴーのマルシェバッグを握りしめたバナナさんが出てきた。そして、両手で広げて見せてくれた。

「可愛いよね。」と、私。

「うん、すごく可愛い。気に入った。」と、バナナさん。

おんがっぴーの生みの親としてとてもうれしかった。

「おんがっぴーのTシャツ作って!Tシャツあったら絶対買う。」と、バナナさん。

「おぉ、Tシャツいいね。役場の企画課の人に言っておくね。」と、私。

なんかうれしい。
Tシャツが出来たら、バナナさんは おんがっぴーのTシャツを着て おんがっぴーのバッグを持って歩くのだろうか。ものすごく遠賀町を愛している感じがする。

役場の企画課の人たちが聞いたら大喜びだ。
今夜メールしよう。

今日も にりんさんとアランくんが遊んでいる。そこへNさんがやってきた。Nさんはご自宅から2kmお散歩して にりんさんのところにやってくる。ほぼ毎日。幼馴染で同級生の男性おふたり。仲良しだなぁ。と、微笑ましくなる。

ごはんさんと お買い物に行く。
今日はお水をたくさん買った。お手頃価格でおいしいお水。いつものように ごはんさんが運んでくれる。ありがたいなぁ。

今日の空もきれいだった。きれいな空を見ると幸せでいっぱいになる。と思っていると、

「空きれいだなぁ、ここに生まれて幸せだなぁ。」と、ごはんさんが言った。

「ね、ね、そうよね。」と、うんうん うなずく私。

「冗談です。」ごはんさんが言った。ごはんさんは照れ屋さんなのだ。

家に帰り着く。
絵本のラフを描く。
役場企画課のKさんに、おんがっぴーTシャツの件をメールする。

夜、庭に出る。
カシオペア座が見える。アンドロメダ銀河の位置に光がある。あれはアンドロメダ銀河だろうか。中に入りもう一度位置を確認してみる。やっぱりアンドロメダ銀河がある場所だ。白い光のまわりが ふわっと輝いてきれい。

そうであってもそうでなくても星空はロマンがあるなぁ。と、うっとりする。

夜のぜんぶに「おやすみ」を言う。

今日もいい一日だった。

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