見出し画像

いろいろなことがあった

4月16日(火)
朝、目が覚める。むくりと起きあがる。今日も小鳥の声が可愛い。目が覚めて小鳥の声が聴こえると うっとりする。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。

カカオにご飯をあげる。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。

こもれびの森に行く予定。
今日の用事はいつもと少しちがう。遠くから、近くから、お客さまがやって来る。その目的と用事は…込み入っている。

修一郎にアボカドロールを作ってテーブルの上に置いておく。

支度をして、ごはんさんの車に乗って しゅっぱーつ!
きれいなレンゲ畑を見ながら ゆで卵をもぐもぐ食べる。

こもれびの森に到着。
いつも ”こもれびの森” と書いているけれど、山や森に囲まれて、いくつかの建物などがある。

こもれびの森にいる猫たちは、ごはんさんにとてもなついている。そのうちの 1匹ミーちゃんを病院に連れて行く予定。ごはんさんがキャリーバッグに入れる。

お客さまを迎える準備をしていると、ぞくぞくとやってきた。
ごはんさんが てきぱきと案内をする。私は写真を撮る。ひと通り案内が終わり、外でみんなで話をする。

その中のひとりが代表して話を始めた。込み入った話だった。ごはんさんは真剣な表情で聴いている。私も聴く。返答に難しい話だった。すると、ごはんさんが、はっきりと自分の意見を言った。

10人の中で ごはんさんが一番年下。その中で、しっかりとした声で、キッパリと自分の意見を言った。それはとても真っ当な意見だった。みんな静まり返った。

この状況で、これだけはっきりと自分の意見を言える人って、なかなかいないと思った。

普段、ごはんさんは面白いことばかり言っていて、自分の意見は控えめにソフトに言う人だ。こんなに はっきりと誰に対しても区別なく自分の意見を率直に言えることに びっくりした。言いにくいこともしっかりと言っていた。それがとても的を得ていた。感動した。歯切れが良く、聴いていて きもちがよかった。

暑い日だったし少し緊迫した話し合いの中でみんな喉が渇いたのでは。と思い、冷たいお茶を出す。その頃にはもう和気藹々と話をしていた。

様子を見ながら熱いコーヒーを出す。
昨晩焼いたベイクドチーズケーキを出す。
みんなが「おいしい。」と言ってくれた。よかった。

そして、車に分乗して帰って行った。

「お疲れさま。」と言いあってほほえむ。ほっと一息つく。

猫のミーちゃんを病院に連れて行く。時間外だったけれど診てくれることになった。ほっとする。厳しくて優しい女医さんだった。

2時間後くらいに迎えに行くことになった。その間、ごはんさんが車を運転して、きれいな景色が見れるいろいろなところに連れて行ってくれた。

どの景色も素晴らしかった。その中でも格別美しかったのが、大きなダムの池。本当に美しかった。美しすぎて写真を撮り忘れた。
ダムの水位がかなり高くなっていて、水辺のいろいろな木々の幹が見えず豊かな枝葉だけが水面に映っていた。ぞくっとするほど美しい。紅い魚が 2匹と黒い魚が 1匹泳いでいた。その息を呑む美しさに圧倒された。

「鏡みたい。」と、ごはんさんと同時に言った。

「いま、同時に言ったね。」と言って笑った。

東山魁夷の絵の世界。白い馬が現れそうだ。

時間になったので、ミーちゃんを迎えに行く。

1週間お薬を飲ませなくてはいけないのと、今日の夜までケージに入れたまま安静にさせなくてはいけないので、私の家に連れて帰り、1週間預かることにした。

車の中でミーちゃんは大人しくケージに入って私の膝に抱かれていた。

今日、ごはんさんはすごく勘が働くことがあった。それも驚いた。何か降りてきたようだった。ぞくぞくっとする。

そんな話やお疲れさまだった話やミーちゃんの話をしながら帰る。

「濃い一日だったね〜。」と、笑いあう。

お買い物をして家に帰り着く。真っ暗だった。星がきれいだった。オリオン座を見る。

「星の位置がずいぶん変わったね。」と、話す。

クローバー畑の上で輝いている北斗七星を見る。オレンジ色のアルクトゥールスを見る。

「新星が見える辺り、なんか光ってない?」と、ごはんさん。

「うんうん、見える見える。なんか光ってる。」と、私。

「あれ、新星だよ。」と、すました顔で言う ごはんさんが指さした方を見上げる。チカチカ飛行機が飛んでいた。すぐ冗談を言う。ふたりで笑う。

ミーちゃんを家の中に入れる。少しびっくりしている。
カカオ用の出入り口を開け放しているので、そこから外に出てしまわないように、お風呂場と洗面所をミーちゃんのお部屋にする。

修一郎が起きてきた。
ミーちゃんのことを話す。びっくりしていた。「連れてきてよかったね。」と言ってくれた。

ケージの扉を開ける。
水を入れたお椀とトイレを用意する。ご飯をあげる。ぱくぱく食べる。あっという間に食べた。チュールに粉薬を混ぜてあげる。ぺろぺろ食べた。

ケージから出てきた。私が床に座るとゴロゴロ喉を鳴らしながら、すりすりしてきた。なでなでする。膝の上に乗って甘えてきた。しばらく膝に乗せておく。安心しているようでよかった。ほっとする。
床にクッションを置くと、その上で モミモミしている。そして、まるくなって眠った。可愛い。小さな顔。やわらかい毛。

いろいろなことがあった。

夜のぜんぶに「おやすみ。」を言う。

今日もいい一日だった。

べったり


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?