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快適さは作り出すもの

小さな部屋に引越し1ヶ月が過ぎた。(写真はみんなのギャラリーからのもので、私の家ではない。外国のおうちかな?かわいい)

私、大きな家に住むことが願いだった。なぜなら、その方が気分いいし、気持ちよくいられると思っていたから。だけど、分かっていた。どんな場所に住んだとしても、結構快適に暮らすことが出来る。

もう20年以上まえのこと。初めてパリへ一人で行った。しかも、滞在期間は1ヶ月。2週間はパリに住み、2週間は地方へ行った。地方は、ホテルを転々としたけど、パリでは小さなアパルトマンを借りた。(今から考えると、フランス語なんて分からなかったのに、よくもアパートを借りようと思ったもんだな)

多分、20平米も無かったアパートだったと思う。バスタブはなくシャワーだけ。シャワーブースと洗面はカーテンで仕切られていて、シャワーを浴びるとバスマットは水浸し。シャンプーや石鹸を置く場所がなくて、清潔さを保てるような場所に置いていたな。不便だったので、シャワー浴びるのが面倒だった。

だけど、キッチンは独立していて、部屋とキッチンの間にドアがついていた。部屋のわりに、ガスコンロは立派。外国によくある上部がガスコンロで下にオーブンがついているというあの形。あ、この上の写真のような!

部屋は暗くて寒くて。すごく快適!とは言い難かったけれど、花を飾ったり、ペーパーナプキンを置いたり、いろいろ工夫していくとだんだん「自分の形」の心地に変わってきた。

それから、まさか自分がフランスに住むようになるとは思わなかったけれど、その数年後私はフランス在住者となった。最初に住んだのは南フランスの小さな町。語学学校で借りたシェアアパートで、アメリカ人2人と3人で2ヶ月住んだ。ここでも、私は自分の部屋を「自分の形」に創っていった。

そのあとも、いつも、今も。

少し大きな場所に住むことになっても、小さな場所でも、最初は「ここ窮屈ね」と思うような場所でも、主導権はいつも自分自身にある。〜だから不快だと思うのであれば、その不快さを快適にするためにはどうするか考えてみればいい。それは、そんなに苦労を伴うことではないし、面倒なことでもない。それどころか、快適さを創り出す作業というのは楽しさそのものだ。

DIYはしないけど、工夫するのは好き。限られた場所を、いかに「好き」で満たしていくのか考えることはワクワクでしかない。

住居にこだわりがない人もいるけど、私は部屋という空間に対して(ホテルでも)神経質。だから、仕方ないから我慢しようとは思えない。(これ、私は住居だけど、人によっては洋服だったり、仕事だったり、食べることだったりするよね。)

きっと、暮らす場所だけではなく、どんなこともそうなんだと思う。人間関係、職場、自分の顔やスタイル、そして自分自身そのものさえも!

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