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天宇受賣命と古代ケルトのシーラ・ナ・ギグとの繋がり。伏見稲荷大社の真の主祭神とは。

今回は、天宇受賣命・天鈿女命(アメノウズメ)について考えていきたいと思います。

アメノウズメと聞いて、皆様は何を思い浮かべられるでしょうか。

天の石屋の戸の前に桶を伏せて踏み鳴らし、神がかりして胸の乳を露出させ、裳の紐を女陰までおし垂らした。すると、高天原が鳴り響くほどに数多の神々がどっと笑った。

出典:『古事記』新編日本古典文学全集1 小学館 1997年 65頁 現代語訳


これは日本神話の中で、天照大神が天の岩戸に隠れた際の説話です。

では、アメノウズメの「うず」という音は、何を意味するのでしょうか。私は「ウトゥ(Ud)」ではないかと考えました。

シャマシュ(Shamash, šamaš)は、メソポタミア太陽神[1]シュメール語ではウトゥ(Ud)と呼ばれる。シャマシュはアッカド語で「太陽」、ウトゥはシュメール語で「太陽」または「日」の意[2]

シャマシュ - Wikipedia

ウトゥとは、シュメール語で太陽または日の意味とのことです。岩戸隠れの説話とは、太陽神とされる天照大神が隠れ、アメノウズメが活躍するという説話ですので、「太陽」という言葉がキーワードである可能性が考えられます。

そしてアメノウズメの解説の中で、新たな発見がありました。

「ヨーロッパの神話伝承やフォークロアに詳しい中世フランス文学の専門家」フィリップ・ヴァルテールは、「ケルト世界のかなり古い神話的存在」で、「慣例でシーラ・ナ・ギグと呼ばれて」いる存在は、「これについての文字資料は皆無であるが、創造と破壊の女神として紹介されることが多い」が、「アメノウズメと同じような猥褻な動作をしている」と指摘している[8]

アメノウズメ - Wikipedia

アメノウズメという神が、ケルト神話と繋がっているというのです。ここで初めて知ったのが、「シーラ・ナ・ギグ」というものです。

シーラ・ナ・ギグ: Sheela na Gig)は女性の外陰部を大げさに表した裸体の彫刻。シーラ・ナ・ギーグとも。時折男性器もともに見られる。多くが古い時代のイギリスアイルランド教会、その他の建築などに見られる[1]

シーラ・ナ・ギグ - Wikipedia
キルペック/聖マリー聖デヴィッド教会にあるシーラ=ナ=ギグ


シーラ・ナ・ギグという名前について、初めは聞きなれないと感じましたが、日本語の「白菊(しらぎく)」という言葉なのではないか、と思いました。

菊花紋章を皇室の紋章と定める皇室儀制令12条(1926年(大正15年)10月21日付「官報」より)


菊花紋章(菊の御紋)は日本の皇室の紋章となっていますので、ケルトと日本との濃厚な繋がりが感じられます。

そして京都にある伏見稲荷大社の神体山である、稲荷山に祀られている神の中に、「白菊大神」というものがありました。

七神蹟地、およびその親塚にある神名
一ノ峰(上之社神蹟) - 末広大神
二ノ峰(中之社神蹟) - 青木大神
三ノ峰(下之社神蹟) - 白菊大神
荒神峰(田中社神蹟) - 権太夫大神
間ノ峰(荷田社神蹟) - 伊勢大神
御膳谷遙拝所 - 往古に三ヶ峰に神供をした所と伝えられている。
釼石(長者社神蹟) - 社殿の後ろに御神体の剱石があり長者社には加茂玉依姫(かもたまよりひめ)を祀る。

伏見稲荷大社 - Wikipedia


ここで、アメノウズメの逸話について考えます。

アメノウズメは猿田毘古神を送って日向国(または志摩国)に帰った後、大小の魚を集めて天孫(邇邇芸命)に仕えるかどうか尋ねた。みな「仕える」と答えた中でナマコだけが何も答えなかったので、アメノウズメはその口を小刀で裂いてしまった。それでナマコの口は裂けている。

アメノウズメ - Wikipedia


この口が裂けたナマコとは、何を意味しているのでしょうか。

「シーラ・ナ・ギグ」のことを、暗示しているのではないでしょうか。

「シーラ・ナ・ギグ」とは、『女性の外陰部を大げさに表した裸体の彫刻』のことでした。

これによりアメノウズメとは、ケルト世界の「シーラ・ナ・ギグ」と起源を一つとしている可能性が出てきました。

ここで再度、シャマシュという神について見てみます。

日の出と共にマシュ山英語版)のそばにある東の門から現れ、全てを照らしながら天空を横切り、夕方になると西の門より天の奥へと帰り一夜を過ごすと、翌朝再び東の門から現れるという[5]。その姿は肩から太陽光線を放つ、長い髭を蓄えた長い腕の男性として描かれる[5](そもそも、長い髭や長い腕は、太陽円盤から放射状に伸びる太陽光線の、擬人化だと考えられる)。シャマシュのシンボルはバビロニアでは四芒星に4束の波状線が組み合わされたもの、アッシリアでは有翼日輪[2]、または太陽円盤が一般的[1]

シャマシュ - Wikipedia

上記の中で、マシュ山という言葉に着目しました。「マシュ」とは何でしょうか。

Mashu, as described in the Epic of Gilgamesh of Mesopotamian mythology, is a great cedar mountain through which the hero-king Gilgamesh passes via a tunnel on his journey to Dilmun after leaving the Cedar Forest, a forest of ten thousand leagues span.

Mashu - Wikipedia

メソポタミア神話ギルガメシュ叙事詩に描かれているマシュは、英雄王ギルガメシュが一万里にわたる杉の森出てディルムンへ向かう旅の途中でトンネルを通って通過する大きな杉の山です。

Mashu - WikipediaよりGoogle Translateによる日本語訳


「マシュ山」とは、大きな杉の山であるとのことです。

そこで、京都にある地名の「太秦(うずまさ)」とは、ウトゥ(Ud)マシュ(Mashu)という言葉が語源なのではないか、と考えました。

ウトゥとは、シュメール語で太陽の意味でした。太秦の地名には、まさに太陽の「太」という字が使われています。

マシュとは杉の意味であるとすると、「杉」とは何を意味しているのでしょうか。すぐに思い起こされたのが、「三枚月の伝説」と呼ばれる説話です。

熊野権現垂迹縁起に書かれた三枚月の伝説

 この伝承の大元は、長寛(ちょうかん)元年(1163)から2年にわたって、公家や学者が朝廷に提出した書類「長寛勘文(ちょうかんかんぶん)」の中の 「熊野権現垂迹縁起(くまのごんげんすいじゃくえんぎ)」に書かれた「三枚の月」伝説にあります。 *付録 熊野権現垂迹縁起

一部を抜粋します。

「壬午(みずのえうま)の年、本宮大湯原(大斎原(おおゆのはら))の一位木(いちい)の3本の梢(こずえ)に3枚の月形(つきがた)にて天降(あまく だ)りなさった。8年が経った。

 庚寅(かのえとら)の年、石多河(石田川(いわたがわ))の南、河内(かわうち)の住人、熊野部(くまのべ)千代定(ちよさだ)という犬飼(猟師)が体 長1丈(じょう)5尺(しゃく)(約4.5m)もの猪(いのしし)を射た。跡を追い尋(たず)ねて、石多河を遡った。犬が猪の跡を追って行くと、大湯原に 行き着いた。

 件の猪は一位の木の本に死に伏していた。肉を取って食べた。件(くだん)の木の下で一夜、泊まったが、木の梢に月を見つけて問い申し上げた。「どうして 月が虚空(こくう)を離れて木の梢にいらっしゃるのか」と。

 月が犬飼に答えておっしゃった。「我は熊野三所権現(くまのさんしょごんげん)である」と。「一社は證誠大菩薩(しょうじょうだいぼさつ)と申す。今2 枚の月は両所権現(りょうしょごんげん)と申す」とおっしゃった。」

 要約すれば、これは、熊野の犬飼が、三所権現である三枚の月を見つけるお話です。

三体月伝説の本当の意味

三本の梢に三枚の月形が天降った、という内容が表していることとは、まさに「杉」という漢字なのではないでしょうか。

木の横に、三日月の形で月が三本の線で表されているのではないか、と感じました。そして三日月の形がお皿のような形のため、三枚という表現になっているのだと考えられます。

「太秦(うずまさ)」という言葉が、ウトゥ(Ud)マシュ(Mashu)が語源であると仮定すると、太秦とは「日月」という意味である可能性が出てきました。

太秦の地は秦氏と縁が深く、秦氏が名付けた地名であるのではないかと考えられます。そして「日月」から思い起こされるのが、猿田彦神です。

天孫降臨の際に道案内をしたということから、道の神、旅人の神とされるようになり、道祖神と同一視された。そのため全国各地で塞の神・道祖神が「猿田彦神」として祀られている。この場合、妻とされる天宇受売神とともに祀られるのが通例である。

サルタヒコ - Wikipedia

猿田彦神とは、古代エジプト神話のトート神と繋がる可能性を、以前の記事で書きました。そして猿田彦神とは、月神の一面を持つことが分かりました。

さらに猿田彦神の妻とは、天宇受賣神(アメノウズメ)であるとのことです。

月神である猿田彦の配偶神が太陽神であるならば、アメノウズメの「うず」とは、シュメール語の「ウトゥ」であり、太陽の意味ではないかとの仮説が、真実味を帯びてきます。

猿田彦神とアメノウズメが夫婦であるということは、月神と太陽神との結婚を意味していることになり、まさに太秦(日月)と同じ意味になります。

そこで、秦氏が建てたといわれる伏見稲荷大社の祭神を見てみます。

宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ) - 下社(中央座)
佐田彦大神(さたひこのおおかみ)- 中社(北座)
大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ) - 上社(南座)
田中大神(たなかのおおかみ) - 下社摂社(最北座)
四大神(しのおおかみ) - 中社摂社(最南座)

伏見稲荷大社 - Wikipedia

佐田彦大神とは、猿田彦神の別名であるとの説があります。

サタヒコは、神道佐田彦神と表記する。伏見稲荷大社で祀られる稲荷三神(上社・中社・下社の神の総称)の一柱であり、主祭神のウカノミタマ配神となっている。記紀神話に登場する猿田彦神(サルタヒコ)の別名とする説がある[1]

サタヒコ - Wikipedia


大宮能売大神とは、アメノウズメとの説があります。

また、江戸時代国学者・平田篤胤は『宮比神御伝記』で、伊勢神宮内宮に祀られる宮比神(みやびのかみ)は、オオミヤノメまたはアメノウズメ(芸能の女神)の別名であると説いている。祐徳稲荷神社志和稲荷神社でもオオミヤノメをアメノウズメに当てており、技芸上達の神としている[6][7]

オオミヤノメ - Wikipedia

これらのことにより、伏見稲荷大社とはウカノミタマとともに、猿田彦とアメノウズメも祀っていることになります。

しかしながらこれらの神は、日本神話の中での位はあまり高くないように見えます。

ここでもう一度、伏見稲荷大社の神体山である稲荷山の祭神を見てみます。

七神蹟地、およびその親塚にある神名一ノ峰(上之社神蹟) - 末広大神
二ノ峰(中之社神蹟) - 青木大神
三ノ峰(下之社神蹟) - 白菊大神
荒神峰(田中社神蹟) - 権太夫大神
間ノ峰(荷田社神蹟) - 伊勢大神
御膳谷遙拝所 - 往古に三ヶ峰に神供をした所と伝えられている。
釼石(長者社神蹟) - 社殿の後ろに御神体の剱石があり長者社には加茂玉依姫(かもたまよりひめ)を祀る。

伏見稲荷大社 - Wikipedia


稲荷山の祭神の中に、伊勢大神という神を見つけました。

以前の記事で、オリオン座とは古代エジプトのイシス神とオシリス神を表している星座なのではないかということ、伊勢神宮の心御柱とは、古代エジプトのオシリス神の心柱と起源を一つとするのではないかということ、オシリス神と国常立尊との同一性を考察しました。

オリオン座と伊勢神宮がオシリス神と繋がり、オシリス神が国常立尊とも繋がるという考えです。

さらにこの稲荷山には、三つ星大神という神も祀られているようです。三つ星と言えばオリオン座ですので、やはりこの伊勢大神とは、国常立尊の別名なのではないでしょうか。

稲荷山その14:荒神峰田中社神蹟の権太夫大神


稲荷山その14:荒神峰田中社神蹟の権太夫大神


以上のことによって、伏見稲荷大社の主祭神とは国常立尊であるのではないか、との結論に至りました。

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