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初ドラムレコーディングはこんなかんじでした

オリジナルバンド「それは、まさに肉球」のレコ発ライブを控え、
レコーディングを開始しました。

まずはドラムから…ってことで、初めてのレコーディングスタジオ、初めてのドラムレコーディング。

今回お世話になったレコーディングスタジオ

最初はメンバーの持っている機材でどうにかできないかとか、ドラムRec用マイク持ってる人にお願いできないかとか、色々と考えはしたものの、結局手間と労力と時間と費用と諸々考えると素直にレコスタ行った方が良さそうという結論に。

そして高円寺の「ソニックバンドスタジオさんでレコーディングしていただきました。

予約電話も意外とあっさりで、「ではこの日のこのお時間で~」と終ってしまったので、「何か必要なものとか…あります…?あ、あの初めてで何もわかってなくて…」と素人感丸出しでてんやわんや。

結局身近なドラマーに「どんなふうにやるのか」「何が必要か」など質問攻めにして色々と準備はしてみたものの、なんかもう当日までドキドキ。
しかも「8時間」という縛りの中で確実に3曲録り終えなければならないプレッシャーで結構な緊張感だった。

とりあえず当日はメンバー1人と通訳要員でドラマー1人に立ち会ってもらうことに。
でも実際8時間も何もせずに立ち会いって結構暇じゃない…?隣にスタジオあるみたいだし個人練入っててもいいよ…?とかいいつつ。

行ってみたらスタジオあいてない

10時開始だったので10分ちょっと前についたけど、あいてない。
普通の雑居ビルの3階でサウナ状態で待機。
数分前になってスタッフの方が来て、やっと中にw

レコスタっぽい部屋を見て若干テンションがあがる。

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入ってみたら機材もない

スタジオ内に入ってみると、なんか…違う…?

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シンバルないしスネアもないね?
えぇ…?
ってなったんだけど、考えてみたらその辺ってマイ機材持ち込む人も多そうだし、それがデフォなのか…と考えるとなるほど…ってなったけどちょっと(かなり)びっくりした。
自分の持ち込みはペダルとスプラッシュだけだったので、あとはどこにあるのか聞いて自分たちで設置。

行ったらまず打ち合わせってきいてた気がしたんだけど、エンジニアさんからも何の案内も説明もないし、えっと何をどうすれば…?ていうかどこにいたらいいの何をしたらいいの…?みたいな状態だったのでだいぶ不安に。

とりあえずいつもどおりのドラムのセッティングをして、エンジニアさんに「あの…セッティングこれで大丈夫です…」と超キョドりながら伝える。
そうすると「じゃあちょっと準備するのでロビーでお待ちください」的なことを言われ、事前に用意したクリックとガイド音楽のデータを渡してメンバーと一緒に待機。

1回「最初どの曲からやりますか?」みたいな確認に来て、「じゃあ〇〇で」と伝えたらエンジニアさんいなくなる。
それからしばらく雑談していたら、通訳用に来てもらったドラマーに「さっきのたぶん始めていいって意味だと思うけど」と言われて、なんだそれわかりづら…え…ってちょっと怪訝な感じで「もう始めていいんですか?」と確認すると「どうぞ」みたいな感じだったのでさすがに案内はしてくれ…ってなりながらスタジオへ。

この時点で11時過ぎ。

意思疎通の機械すごい

レコーディング中、エンジニアさんとの会話に使う機械(機材の名前知らない)がこれ。

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1番左のツマミでクリックの音量、
左から2番目で自分の演奏の返しの音量調節ができるようになってて、
ヘッドホンからそれらとエンジニアさんの声が聞こえる。
なにこれすごい。って感動してた。

1曲目Rec開始:11時過ぎ

どの順で録るか迷ったんだけど、まずはテンポ早めの勢いでいく系を選択。

「とりあえず1回録ってみますか」ってかんじだったのでとりあえず通しで演奏。
ガチガチだったせいか、普段の5割も叩けない感じで絶望したw

そしてたぶんあまりにも自分が何も言わないので、「…とりあえず今の聴いてみます?」って言ってくれたので「はい」って聴くことに。
絶対に使えないテイクとわかったままどうしたらいいかわからず1曲通して聴いてしまったけど後から考えると完全に無駄な時間だったw

それからもう1度録って、1曲聴きながら録り直したいところをメモ。

「何番のAメロを~」みたいなこと言ったら出てくる音が違う。
なんでこんな話が通じないんだと思ってたら、こっちが事前に渡した構成用紙がちょっと内容が違っててお互いパニック状態になったのでロビーにいるメンバーに助けを求めつつ、ていうかなんでここにいるん!?中(エンジニアさんのいる部屋)こないの!?来てもらった意味とは!?って言う←

エンジニアさんに聞いたら入って良いですとのことだったので、ようやく想像していた「メンバーにも確認してもらえる状態」での録音開始。

そこからは、「1番のBメロを録り直しで~」とか「サビ前のフィルからサビ終わりまで~」みたいなかんじで気にくわなかったところを録り直していく。

メンバーにも通しで聴いてもらって、いいんじゃないかなってOKになり、じゃあ少し休憩したら次の曲やります~って1度ロビーで休憩。
この時点で確か13時過ぎ。
初めてでこのペースなら上出来上出来~とドラマーさんにヨイショをもらいつつ休憩、気付いたらバンドメンバーは昼飯に行っていて不在w

2曲目Rec開始:13時半頃

2曲目はちょっとゆっくりでノリ重視な曲で、そこまで難しいフレーズはそんなにないんだけど鬼門のフィルが数か所あったりな曲。

フィルが一番録り直し多いだろうな~と思ってたんだけど、「やるつもりじゃなかった謎なフレーズになったけどそれはそれでよさげ」なテイクが録れたりしてサクッとそのまま採用。

意外にも普段は全然気にならなかったようなところでドツボにはまるw

そして最後の最後に「これ微妙かなーどうかなー」と自分としては「バスがちょっと早いかな」と思ったフレーズを通訳要員のドラマーさんにきくと「ここのスネアのタイミングが遅い」といわれ、納得がいかずに数分モメる。
その様子を背中で無言できいているエンジニアさん…腹の中ではどう思ってたのか気になるw

何度か録り直したりもしつつ、「じゃあこの曲はこれでOKです」ってなったんだけどバンドメンバーはちょうど同じお店のスタジオに個人練に行ってて不在なので確認後回し。

3曲目Rec開始:15時頃

一番鬼門と思ってた曲を最後にもってきて、残り3時間。
某メンバーの希望もあり頭のフィルを前日に急遽変えたのがテンポ早いしなかなかうまく叩けなかったので、こりゃイントロより先に進めないぞwwwwみたいな覚悟をしていたのと、展開がけっこう変わる曲なのでめっちゃ間違えそうだなーという予測で。

ところがどっこい、始まってみたら鬼の集中力を発揮したせいか、エンジニアさんとのやりとりもやっとこの頃になってきてスムーズになってきて「ここの1小節だけ」「ここのこの3発だけ録り直したい」みたいなことを言えるようになったせいもあってか、前の2曲よりもずいぶんサクサク進んでしまう。

16時前にはある程度「これで良いのでは」みたいな状態になっていたので、16時になったら個人練から戻ってくるメンバーを待って、確認してもらうことに。

全員そろってから3曲全部をクリックもガイド音楽もなしにドラムだけの音で通して聴いて、「いいんじゃないかな」ということで、17時前には演奏自体は終わっていたかな。
その後エンジニアさんがデータを書き出してくれて、その間に機材を片付けて、まだ少し時間に余裕があったのでロビーで休憩しつつミーティングしつつ、レコーディング終了。

感想:自分で個人練で録るよりも死にたくはならなかった

自分でスタジオで「ドラムこんなフレーズにしてみたよ」を録る時とか、練習した自分の音を録るときってだいたい操作しやすい場所(自分の椅子の近く)に録音機材を置いて録っていて、ドラム単体の音で聴くとたいてい死にたくなるんだけどw(ライブハウスでライン録り聴くと死にたくなるあの感じに似てる)
今回のRecはもちろんこれでもかというくらい練習していったという前提もあるんだろうけど、きちんと1つ1つの楽器にマイクを置いたり反響がきちんとあるせいか、そこまで死にたくはならなかった。
レコスタで何回「死にたくしかならない」っていうのかと思ってたけど気付いたら1度も言ってなかった←

思ったより叩いてる時間は少なく、聴いてる時間の方が長かった

8時間耐久なんて叩き続けられるのか!?とか思ってたけど、「叩き続ける」というより「叩いて、聴いて、叩いて、聴いて、聴いて」というかんじだった。時間にしてみれば数時間あったのかどうかかな?
言ってみれば「1回で完璧なテイクが出せればそれ以上叩かなくてよい」ともいえるので、正直体力的には普段のスタジオのほうがよほど辛いw

でも集中力はおそらくかなり使ったので、その場ではあまり疲れた感じしなかったけど、帰ってからグッタリきた。

他人のレコーディングを見てみたくなった

立ち会ってくれたメンバーに、「結構シビアに録り直してるな~と思った」とか「どこにこだわってそんなに録り直してるのかわからなかった」とか色々と思ったことを言われて、なるほどな~これは他人がレコーディングしてるところをぜひ見てみたいなと思ったw

人によって気になるポイントとか気にしてるところが違うっていうのはふだんのスタジオでも感じるけど、それが顕著なんだな~と思って、これはぜひ他の人のも見てみたい。
でも残念ながら他のメンバーはほぼ宅録になるだろうからな~立ち会えないな~w

エンジニアさんは粛々とやってくれるかんじだった

正直もっとエンジニアさんに主導権があるものだと思ってたんだけど、全然何も主導はしない感じだったw

最初は何もかもわからないから戸惑ったけど、良くも悪くも特段なにか言うわけでもなくフラットにやってくれたので、最終的にはとてもやりやすかったという感想でした。
まじで最後の曲あたりになると超サクサク進んだ。

最後の最後に「時間余ってるけどこれで本当に大丈夫かな~どこか録り直すところとかないかな~どう思います?」ってメンバーと話していたら、「もうじゅうぶんいいとおもいますよ」と本気か冗談かわからない感じで言ってくれたのもちょっと面白かったw

合格点をどこに定めるのかが難しい

自分が100%納得のいく出来を求めるとたぶん3日くらいかかるし、それでも終わらない可能性もあるし、そうなると下手したら打ち込みで良くねみたいになりかねないし、意外と重ねたら良く聴こえる可能性もあるし、でも納得いかないものは出したくないし、でも制限時間があるし…となると、「何パーセントの出来で合格とするか」が難しいなーという印象。

そしてこれがほかのメンバーの音と重なった時にどうなるかがまた楽しみ。

エアコンは消さなくて良いのか…

「音が入らないようにエアコンを消す可能性がある」と聞いていたので、そんなこんな気温で無茶苦茶な…と思いつつ大量の着替えを持って行ったけど、普通にエアコンついたままやってた。なんなら扇風機もついてた。

初めてもらったパラデータ!

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パラデータも少し聴いてみたけど、「スネアの音だけ!」ってより「9割スネアだけど1割は全体の音も入ってるよ!」みたいな音なんだね!なんか感激。

今回はマイク10本分で、バスにも2本入ってるとかなんかびっくり。

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10月7日配信開始、10月18日渋谷La.mamaでレコ発ライブ

の予定です!
配信開始日は一部の人にはおや…?ってなる日に無理やり合わせてもらえるようにメンバーに土下座しました(してません

まだ観客は入れるかわからないけど、入れるようだったらぜひ、初のオリジナルライブを見に来ていただけたら嬉しいです。

初のオリジナルがキーボードではなくドラムになったあたりぜひ見守っててください←

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