どうやって生きていこうかな

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始まりは昨日、父方叔母からの着信。
電話は取らなかったけど、ふと父が亡くなった？と思った。

頭の中は、葬儀は出席するのか、遺産の話になったらどうしたらいいのか等で一色になった。我に返った時はもう遅い。頭がしびれ、息苦しくなってきた。

父についてはもう死んだものと思い、自分の中で関係は切ったはず。いつか現実になる時もそれでいいと何度も確認を繰り返していた。
その結論に迷いはない。ただ私の中で死んだことにした父とは、例え息を引き取った後でも会いたくない。こんな風に考え始めること自体がもう息苦しさを覚える。こんな思いになる度に、私に与えられた人生を恨む。

葬儀へ出席しなければ、父方親戚たちは口を揃えてまた私を罵るだろう。母へのDV,子らへの暴力。
過去父とその親戚たちは逃げた私たちを親不孝な子どもらだと罵った。

時折辛辣な手紙が送られてくることはあっても、父からの支援は無かった。

母が亡くなり、大人になった私は父の気持ちを聞いてみたいと思い接触を受け入れた。どこかで父のことを理解したいと、期待する気持ちがあった。

父は母と子らを所有物としか見ていない人だった。父に尽くし、父の思い通りにするのが父の我が子に対する価値観であった。そんな父は事実を突き付けても暴力は振るっていないと言い通した。親戚たちにも父は同じ様に言っていた。「ちょっと頭をこつんとしただけ」「そんなことをいつまでも根に持つなんて性格が悪い」と自分の都合のいい様に過去を解釈し罵った。
暴力は毎日のようにあった。髪をつかまれ引きずり回されたこともあった。殺されることもあるかもしれないと思っていた。殺人鬼となった父に殺される夢を頻繁に見た。

父の性格やプライドもあるだろう。（本当は謝って欲しかったけど）時間が流れ家族の形が変化していたことから、私は事実を認めてくれれば多分それで良かったのだと思う。だが父の目論見は自分に従服させることであり、そんな話をしようものなら輪をかけて人格否定が始まり、私は小さい頃の苦しみが蘇り再び胸をえぐられることとなった。

私は結婚し、その後も子供が出来るまで父との関係修復にトライした。幼少期からの傷を広げるだけの父から逃げるように結婚した相手は同じような人間で、結果として私の子育ては未婚で育てたと変わらない道を歩んだ。私は例えひとり親でも娘には私と同じ思いはさせないと心に誓った。娘を通して自分の育て直しに取り組んでいるような気もしていた。どんな娘であっても絶対心は離さなかった。
なのになぜ今このような展開になっているのか、たぶん自覚できないほどものすごく混乱しているる。

それが昨日の叔母からの着信でこれまでのことが一気に蘇ってきてしまった。当に人生を折り返しているの。ずっと父からの虐待が人生に付きまとってきたことに、ひどく落胆してしまった。

娘の事も家を出したのは間違っていたのかと何度も自分に問う。言い争いの原因は全く大したことのないこと。成人している娘は私に「死ね」と叫び、蹴りつけた。娘はそれを肯定した。それを機に家のことも自分の事すら全くやらなくなり、立て替えている携帯料金等一切のお金も払おうとしなくなった。何度も話をしたが、その度に娘は私を詰るだけで話に応じようとしなかった。

これが初めてではない。成人するまでも色々クセのある問題を起こしてくれる娘だった。私の手に負えないのかもしれないと何度も思ったが、いつも最後の手は離せなかった。

娘が家を出てそろそろ１か月が経とうとしている。
昨日の着信までは正直娘のことはほぼ頭を過らなかった。ふと思い出し、実は私は冷淡な性格だったのではと思ったり。あんなに娘に全力で愛情を注いでいた私はどこへ行ってしまったのだろうと自分に対して疑心暗鬼になったり。
行きつく考えは「やりつくした」感。子育てはやりつくしたかもしれないが、その先にこんな結果が待っていたなんて。この一ヶ月は混乱している自分に気が付いていなかったのかもしれない。

成人した娘から暴言暴力を受け、謝罪もしない娘とどんな解決方法があったんだろう。暴力を肯定している娘に再発させる環境を与えてはいけないという目的が一番だった。本当は家を出るまでの２か月間、ずっと娘からの謝罪を待っていた。家を出たことが解決ではない。今後も娘から暴言暴力について改める話がなければ関係を戻してはいけないと思っている。

今更ながら「許す」と「謝罪」はセットなのか？とわからなくなっている。人として、してはいけないことをし、それについて悔い改めない場合も許すという考えはあるのか。
赤の他人なら、疎遠になることで清算するという手段もあるが、これが家族の場合も適合するのか、私の中で答えが見つからない。なぜなら私の家族はみんな繋がっていないから。娘が未婚で育てられたと同然であるなら私も孤児で育ったと同然のような気がする。結局家族の形を知らずに育った母親が子供を育てた結果がこの状態なのかもしれない。私は全力で愛情を注いだつもりでもそれはノーマルな愛情だったのか、今となっては自信がない。こんな考えがぐるぐる頭を回ってる。私はいつ自分の呪縛から解き放たれるのだろう。どうしたら楽になるのかな。