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就活?自分らしさ?
就活なんて絶対やってやらない、と思ってた。
一緒にそう言ってたのに、結局大学を卒業する一年前になると就活をはじめる人たちになりたくなかった。
就活以外にも将来を決める方法はいくらでもあるし、新卒で入社したところに一生いなくたっていい。そう言うわたしに彼らは言った。”現実的に考えたら、就活することになるよ”と。
確かに現実的?に考えていなかったのかもしれないし、ただなんとなく社会に反抗し続けてしか生き方を見出せないような気もしていた。
それで結局、就活をはじめた。
昔の自分への言い訳は、就活をしないと入れない、すてきなところもあるから。あと、大学院に行くお金を稼ぐため。
興味のあるない構わずに色んな企業を見るのは楽しいし、こんな考え方の人もいるんだ、とか、知らない世界を見ることはできる。
けれど、興ざめした瞬間があった。
第一志望ではないけど、興味あるかもな、と思っていたところの人事説明会。面接についての質問で、こう言っていた。
”まあ一次面接は君たちのお父さん、二次面接はおじいちゃんと同じような感じ、と思ってくれればいいかな。”
”面接官になくて就活生にないもの、それは若さ。明るくてポジティブに、笑顔とかを心がけて”
就活では定石なのかもしれない。けれど、面接官が当たり前のように男性を前提にしているのが許せなかった。それに、若さやポジティブさが良い印象を与えるのは当たり前だけど、他人に、笑顔は?笑って?と、言われることが大嫌いな私は、知るかよ!と思ってしまった。
それなりに上手く立ち回ることは得意だけど、就活の面接で実際にその場に至ったとき、八方美人的な自分に嫌気がさすし、そんな対応をしなきゃな、という雰囲気をつくっている企業にはそもそも行く気がなくなる。
リクルートスーツとパンプスも嫌で、説明会や面接ではほぼずっと青いブラウスとローファーでささやかな抵抗をしている。それくらいで自分を失う人なのか、と言われても否定はできないけど、部屋で一人だけ違う服装をしていても、他よりも好印象を残すことだってできる。それくらいの度胸はある。と思う。
就活に参加して、けれど自分のやり方を貫いて、それでも時々わからなくなって、イライラして。
新卒で入社しても、生涯続けるつもりはさらさらない。どんなにやりたかったことでも、新しい環境に飛び込んで、いろんな経験ができる場所に常に自分を置いておきたいから。
内定をもらっても、就職しないで起業するかも。選択肢はいくらでもある。だからこそ決断が厳しくもあるけれど。
あなたに本当に合う場所を見つけてください、という。
就職活動というフィールドに自分を置いている時点で、自分らしさを削りまくっている気もする。そこで自分に合う場所が見つかるんだろうか。
必ずしもネガティブばかりではない。得るものもたくさんある。そうやって自分に言い聞かせている。
ご縁とか、運とかに、全部任せちゃおうか。おっと、これも就活の一部かもね。
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