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先入観を持ったらチャンスを逃す

「僕を取材してください」

とDMがいきなり来たのは先月のこと。

「…だ、だれ…⁉︎」

というのが第一印象だった。会ったこともなく、ツイッターでもほとんど絡んだことのない人だ。

調べてみようと思ってツイッターのプロフィールページに飛んでみたけれど、何をやっているのかよくわからない。自己紹介のような記事も見つからない。

しかも、名前にはラッパーのように「aka」と入っている。

怖い。

でも、とりあえず怪しい人でもないし、ちゃんと報酬を払ってくれるということだったので、とりあえず引き受けてみた(金の猛者)。

しかし、いかんせんプロフィールがないので構成なども向こうに用意してもらい、本当に純粋な「聞き手」として知らない人の前に座った。

「えっと…まず、何をやっている人なんですか?」

なんて質問をしたのはライターを1年やってきたなかで初めてかもしれない。

結果、彼はツイッターのDMでやり取りしていた人物とはまるで別人のようだった。

えっ、なんでテキストだとそうなっちゃうの⁉︎というレベルである。

もう全然違った。めちゃくちゃ魅力的だった。面白かった。

ツイッターから受けた印象だけで判断した自分を恥じた。

SNSでセルフブランディングができる時代になった一方で、SNSで受ける印象がすべてだし、SNSを見ればその人のことが何でもわかるととんだ勘違いをするようになっていた。

冷静に、そんなことはないはずなのに。

SNSはあくまで一部しかない。

そこで受けた印象を鵜呑みにせず、決めつけず、とりあえずまっさらな心で話してから考えようと思った。

先入観って、そんなふうにして面白いチャンスを奪っていくものなのかもしれない。

噂や悪口もそうで、自分が話してもいないのに決めつけるのはよろしくないね。

自ら本人と向き合うときがきたら、いったん自分のなかの印象は忘れて、「はじめまして」の気持ちで向き合おうと思った。

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