取材ってどうやったらうまくなると思いますか
わたしのまわり、取材ライターがいっぱいいるんだけど、あまり他の人が取材している様子を見たことがないんですよね。
わたしが初めて取材に行った日は先輩に同行してもらったけど、そのあとは割とひとりで行くことが多かったので、割と手探りで進めていました。
そのなかで唯一見たことがあるのは、たくさん取材を重ねてきた人たちの取材。大抵そういうときはカメラ担当だったので、ファインダーを覗きながら、
「なんてナチュラルな取材なんだ…」とか、「ふつうに友だちの会話みたいに和やかだな…」とか思うところがいっぱいあり、そりゃもう取材に同行するたびに、なんとかそれを盗めないかと思ったものです。
冷静にナチュラルさとか和やかさって、1番盗むのむずかしい気がするんだけど…いやだってもうそれ、その人が持つ空気感そのものじゃんね…。
そんなわけで、緊張しい&人見知りのフルコンボ(なぜ取材ライターなのか)なわたしは毎回テンパりながらやってるんだけど、今日一緒に同行してくれた編集者さん(取材がうまくて尊敬している)から、「めっちゃ落ち着いてて心強かったです」と言われたんですよ。
えっ!全然落ち着いてないんですけど⁉︎
と思いつつ、「そう見えるのか…」とびっくりした。
しかもお世辞かもしれないけど取材をすごく褒めてもらえたのです。めっちゃ自然って。
マジかよって感じですよね。
わたし、ナチュラル取材できるようになれたのかって。
すげーテンパってて本人ナチュラル感皆無だけど、側からそう見えたらそれはもう事実ってことでおkだよね…?ね?
それだけでもう、単純なので原稿めっちゃ頑張ろうって思いました。そういう策略なんですかね。いやいやいいんですお世辞でも。
でも本当にヘタならこんなに言ってくれないだろうと信じて、自分的に自信がないことでも、続けていれば、回数を重ねていれば何とかなるもんだなと思えました。
これはまたどっかで出せたらと思ってあたためてるんだけど、「人見知りの取材術」というのが自分のなかにあって、自信がないなりに下準備をかなりしていくんですね。
たとえば、取材1週間前からずーっとその人のコンテンツばかり入れるようにしています。音楽をやる人だったら音楽をずっと聴いて、ほかにインタビュー記事があったら目を通す。
そうしていると、その人にめちゃくちゃ詳しくなって、思考がわかってくるので、逆に薄っぺらいことが聞けなくなる。
でも、読者はそんなこと知り得ないので、取材前には入れた情報をとりあえずいったん忘れて、必要なときだけ小出しにして臨みます。
この工程をカットすると、不安になって取材も緊張しちゃうから、自身のない人は絶対にヲタクレベルで調べ尽くしておいたほうが良いです。
で、あとはもう場数を踏む!!というのも、取材ってひとりで練習できるもんじゃないし、知り合い相手にやっても弛緩しちゃって緊張感もクソもないので、ちゃんと仕事として受けた方がいい気がします。
慣れるまで大変だし、なんなら慣れたあとでも大変だけど、とりあえずやっていれば、いつかなんとかなるから…。
わたしも未だに全然うまいとは思わないけど、なんとか3年続けられているので…とりあえずやるしかないんじゃないかな…
というロジカルもクソもない体育会系みたいなメッセージになっちゃいましたが、そんな感じです。
嬉しさを噛み締めて原稿やります。えへへ
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