フリーランス6年目。人に「お願い」してみたら、みんなが会社で働く理由がわかった
最近わたしは、めちゃめちゃ人にお願いをしている。
フリーランスになって早6年。ずーーーーっと人にお願いができずにいた。どんなに切羽詰まっていても、「徹夜すればできるかも」「頑張れば書けるかも」「調整すればいけるかも」と全部引き受けてやっていた。
それは、せっかくの依頼を断りたくないという気持ちもあったし、「ぜひ一緒にやりたい」という想いを裏切りたくないという気持ちもあった。
でも。さすがにパンクしたのである。
3ヶ月ほど前、メディアの記事制作を引き受けた。記事本数は、月に8本ほど。かつて新R25で会社員として働いていたころ、MAX月に10本記事を作っていたこともあるので、「いけるっしょ」と思っていたのだが、蓋を開けてみたら全然だった。
なぜなら当時、私は会社員でフルコミットしていたから10本も作れていただけであって、フリーランスになった今、いろんな仕事を並行してやっているからだ。つまり、業務過多である。
明らかにひとりでは回らない編集。行けない取材。そんなものが増えてきて、「これは無理!!!!」と、とうとう匙を投げるに至った。
実は以前にも何度かパンクはしていたものの、これまでは頼れる人がいなかった。だってもしかしたら自分が書いたほうが速いかもしれないし、お願いしたのに飛んじゃったりするかもしれないじゃん。
人を信頼するって難しい。信頼したいという気持ちはあるけれど、それでも「もしダメだったら…」という不安が頭をよぎってしまう。
それが払拭できたのは、Marbleスクールの存在が大きい。
かれこれスクールを立ち上げてから2年が経とうとしている。
「みんなが書くことを、フリーランスを持続的にできるように」という想いで始めたスクールだけど、わたしは気付いたのである。
自分が手塩にかけて育てたMarble生さんになら、安心してお仕事をお願いできるんじゃね?と。
人柄やコミュニケーションスキルはもちろん、課題を添削してきているので、どのくらい文章を書けるのかもわかるし、取材の方法もゼロから教えているので、大きく齟齬が起きることもない。共通認識がそこにはある。
実際にお仕事を依頼してみると、こちらの依頼を200%ぐらい汲み取って仕事をしてくれて、追加提案をしてくれて、何なら会議の議事録まで取ってくれたりして、ほんまに自分が教えたんかと思えるほどシゴデキでびっくりした。
てんやわんやしている私をみんながフォローしてくれている図。ほんまにありがとうしかない。
そして、人を頼ると仕事ってこんなに速く進むんか!!!!と驚いた。
当たり前である。私が記事を1本編集しているあいだに、他のライターさんが並行して記事を書き、他の編集さんが一次編集をしてくれるんだもの。人を頼れば同じ時間でもアウトプットが2倍にも3倍にも増えるのだ。
「やりたいです!」と言ってくれる仲間を得たおかげで、ヒィヒィやっていたところから、むしろみんなに任せたほうが速いのではないかとすら思うようになり、サクサクと仕事が進むようになった。
そもそもの話だが、実はこの仕事、「Marble生と一緒に仕事をする機会をつくりたい」と思って引き受けたという背景がある。
私のメインの仕事は取材ライターや書籍執筆なので、業務を一部切り出して人にお願いすることが難しい。でも、卒業後もみんなの原稿が見たい。お仕事を作りたい。そんな思いで引き受けた。フリーランスになって、初めてのディレクション業務である。
▼あまりに不慣れすぎて一度爆発した
ディレクションは大変だけど、着々と記事が出来上がってきて嬉しい。みんなで仕事をするってすごいなぁ。だからみんな会社を作るんだね。みんなで集まって働くんだね。そんなことを、フリーランス5年目の今、初めて実感しました。
そんな、みんなで頑張って作り上げた記事が、先月より公開されはじめています。これからもどんどん公開されていくよ! 一緒に働いてくれているライターさん、編集さん、そして取材を受けてくださった皆様に感謝を込めて。ぜひ読んでもらえたら嬉しいです。