見出し画像

卒業制作が間に合わなくてオワタと思った話

こんにちは、ゆぴ(@milkprincess17)です!

このマガジンは、2020年6月生として、デジタルハリウッドの『Webデザイナー専攻 超実践型 就職・転職プラン』に入学したわたしが、一人前のWebデザイナーになるまでの軌跡を綴っていくマガジンです。

…とかエラソーに発信してきたのですが、モチベーションがどかぁんと下がってデジハリの卒業制作が提出日に出せませんでした。

同期たちのポップなアニメーションが目を引く、試行を凝らしたWebサイトを眺めながら、やっちまったなぁと思いました。

それまで何とかほとんどすべての授業には出席していたものの、自分の拙いデザインを見せるのが恥ずかしくて、うまくできないのがもどかしくて、めきめきと上達していく同期たちを横目に「どうしようかなぁ」と思っていたら。

しかし、隠キャなわたしは先生に相談することもできず、いつもササッと発表を終えてZoomを退室していました。みんなすごいなぁ。努力しているんだなぁ。それに比べて自分は片手間にやってるなぁ。と思いながら。

デザインを完成させたあと、コーディングに手をつけるのが億劫で、しばらく放置してしまったのです。

実際に制作するWebサイトのプロジェクトも知り合いが先導していたし、進行も遅れていたので甘えもあったのかもしれません。それでも否応なしに時は進んでいって、とうとうコーディングができないまま卒制発表の日を迎えてしまいました。

「完成させられなかったので、見学させてください。もしかしたら、受講期間を延長するかもしれません」

そう伝えて、Zoomに入室しました。当日いた同期の人数は少し減っていて、気付かぬうちに何人かドロップアウトしていたことに気付きます。でも、わたしだってただ参加しているだけで、同じようなものだ。未完成の作品を抱えて画面をぼうっと眺めました。

すべての発表が終わったあと、ひとりの同期が手を挙げて、「デザインだけで良いから発表していいですか」と言いました。

あ、わたしと同じような人がいたんだ。

はっとして、画面を食い入るように見ました。彼女は、時間がないながらも、何とか発表しようと徹夜してデザインを仕上げたそうだ。それを聞いて、わたしも慌ててスライドを開きました。

わたしも発表しよう、全然できていないけど、黙って見ているよりはまだ良いかもしれない。

卒制は同期からのフィードバックがもらえる。全員に見てもらって客観的に意見をもらえるチャンスは今しかない。

「お疲れ様でした」の言葉に安堵を浮かべる同期たちを横目に、初めて悔しいという気持ちがふつふつと湧いてきました。

やりきれなかったことが悔しい。

それまでは、無気力に向き合っていたんだと思います。同期が成長しているのに自分は全然できないとか、適当に作ったものが褒められてしまって納得できないとか、デザインの本質を理解していないままふんわりやってしまっているとか。

でも、大事なのは完璧に仕上げることじゃなくて、まずは与えられたものをやり切ることでした。


しばらくして、スタッフの方と受講期間延長について話す機会がありました。今の状況を聞かれ、「自分は他の同期に比べて全然成長できていない気がする」「デザインも勘でやっている節がある」「このまま卒業していいのかわからない」と話すと、はじめはみんなそれでいいんだよ、と諭されました。

当たり前だけど、毎日仕事をこなしながら、半年で一人前になるのは難しい。全部完璧に理解してこなすのが卒業のゴールではなくて、卒業はあくまでスタートラインに過ぎないのだと。

この半年間は、うまくできないことが何だかすごく苦しくて、コーディングが反映されないことに頭を抱えて、何がわからないのかもわからなくなって質問できなくて、という負のループに陥っていたような気がします。

自分は、デザインもコーディングも半年間で完璧に理解して、Webデザイナーとして名乗れるようにならなければいけないと、肩肘を張っていたような。

スタッフさんと話しおわってZoomを閉じたら、何だかちょっと泣けてきてしまいました。

そのあとすぐ、わたしがデザインしか発表できなかった、卒業制作発表のフィードバックが出たと連絡が来て、ファイルを開きました。

「納期に間に合わなかったのは残念ですが、デザインとってもいいと思います!余白や色味がステキです!」

「とても見やすくオシャレな印象にまとまっていました」

「あたたかみのある雰囲気が写真&デザインより伝わってくると思いました!」


うーん。ますます泣けてきました。

新しく始めたばかりの実績が何もないものに関して自信を持つのはむずかしくて、いつも発表の時間が怖くて、どんな酷評をされてしまうんだろうと怯えて机の前で固まっていたけど、ちゃんと「いい」と思ってくれる人はいたんだなぁって。

卒業制作は発表日には間に合いませんでした。

でも、あと1ヶ月半後でも提出していいとスタッフさんに言ってもらえて。

今度こそは。クライアントのために、そして何よりも自分のために、最後まで終わらせようと思います。

完璧になることじゃなくて、自分が納得することが「卒業」なんだと思いました。

最後まで頑張ります!



サポートは牛乳ぷりん貯金しましゅ