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「望まないけど需要がある」発信をすると辛い。私が収益報告をやめた理由

書籍の感想を読んでいて、思ったことがある。

ブログやツイッターを始めようと思って調べれば調べるほど、強烈なアドバイスやアピールが飛び交っています

「1週間でフォロワー1000人」
「収益化して月収30万達成」
「読まれる人をイメージして刺さるコトバを」
「SEO意識して、SEOトップ目指す」
「ニッチな情報に特化して」
etc・・・

いやそれ自体はそうなんだと思いますよ。正しいと思います。でも、どんどん書くハードル上がってますけど・・・

いや、それな〜〜〜〜!!!

って。でも、そういうコンテンツが多いのには理由があるんです。

ある程度Twitterやnoteを見ていると、「刺さりそうなコンテンツ」ってなんとなく見えてきます。

「挫折経験」「収益報告」「自由な生活」「SNS攻略法」「ビジネスノウハウ」…

わたしはマーケターではないですが、さすがにずっとタイムラインを見ていればわかります。

大々的に収益を公開している人は目標にしたくなるし、ビジネスノウハウを持っている人をフォローしていれば勉強になりそうだし、自分の「理想」を後押ししてくれる存在となると思います。

わたしも独立初期はそうでした。それがわかっていたからこそ、「みんなが知りたいことを赤裸々に発信したほうがいいかな」と、「需要」を考えていました。

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オラ!!! こういう情報がほしいんやろ!!!!!

という感じで、「フリーランスになりたい人が知りたそうな情報」を想像して発信していました。

案の定、収益について発信した動画はダントツの再生回数。心のなかで「やっぱりね」と思いつつ、ものすごくモヤモヤしたのを覚えています。

なんか…わたしのやりたい方向性ってこっちじゃないよな、って。

たしかにニーズに応えるという意味では正しいんだと思います。フリーランスのリアルを伝えることで、「この人みたいに収益を上げたい」と思ってくれて、目標にしてくれたり、参考にしてくれたりする。

おそらくそっち方向に振り切ったほうがフォロワーは増えただろうし、マーケティング的にも正しかったでしょう。

でも、わたしは「望まぬ発信」によって「望まぬ自分」が形作られていくのが嫌だった。

それに、「稼ぎたい!稼ぎかたを教えて!」というような人に支持されるのも違うと思ったので、パタリと収益報告をやめたのでした。

そもそも収益を上げるためにフリーランスになったわけでもないし、「みんなわたしみたいにフリーランスになろうよ〜!」なんて思ってないからね。いつか会社員を選ぶかもしれない未来だって全然ありますし!?

そんな「望まないけど需要がある」ことって多々あると思います。

もちろんそれで得られるものもきっとあると思うけど、個人的には失うものが多いと思うのです。ブランディングを損なう的な意味で。

「好きなことを発信しよう!」というのは、実はものすごく本質を突いています。

自分の思想をストレートに発信できていれば、心からその思いに共感してくれる人が集まるから、自分のことを好いてくれている人に囲まれる。

でも、自分の好きなことを無視して、「望まないけど需要がある」ことを発信していると、下心のある人や根本的な思想が噛み合わない人に囲まれていくんですね。

一番バッチリなのは「需要のあること」と「自分のやりたいこと」がいい感じに重なっているとき。

たぶん、わたしの場合は「書く」にまつわることがそれにあたります。

ふたつの円が重なるちょうど良いものを発信していくのが一番幸せなんだろうな。何はともあれ、ハッピーな自分でいるために、「自分が望んでいるかどうか」は折に触れて考えてほしいなぁと思います。

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