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アラサーの恋愛は自然発生的に起こらないで?

わたしは今年、恋愛にコミットにすると決めている。

なんでそんなことをわざわざ決めなければならないかと言うと、決めないとやらないからである。

不思議なことに、みんな仕事はリサーチをしてタスクに落とし込んでスケジュールを切ってきちんと遂行するのに、こと恋愛となると「なんとかなるっしょ」と思いがちである。なんねぇよ。

かく言うわたしも「なんとかなるっしょ」サイドの人間ではあったが、その欺瞞によって社会人になってから3年ほどの恋人いない期を経験しているので、恋愛が自然発生的に起こるものではないことは痛いほどわかっている。

もちろん、可能性はゼロではない。友人のなかには同窓会でバッタリと再開した幼馴染と恋に落ちたり、マッチングアプリで1発目に出会った人と結婚したりした人もいるが、それはただの運ゲーである。再現性はゼロだ。彼女たちは「本当に運が良かった」と口にしている。

たしかに、漫画やドラマを見ていると、そんなささやかなラブロマンスが自分たちにも起こるんじゃないかと胸のどこかで期待を膨らませがちだが、現実はそう甘くない。

そんなこと、みんなとっくの昔にわかっているはずなのに、なぜか行動に移すことはできない。せいぜい片手間でマッチングアプリをするか、出会いの場に足を運んでみるか、そのぐらいである。

それなぜなのかと言えば、たぶんどこかで恋愛を軽んじているからだと思う。

授業で教わるでもなく、金になるでもない項目。自分たちの親を含めて人類が自然と歩んできた歴史を見るに、なんかそんな大層なことでもないように見えてしまうのだ。いつかできる。本気を出せばできる。心のどこかでそう思っているような気がする。

逆に、決してイケメンや美女ではなく、あまり異性に縁がなかった人ほど恋愛にコミットしている時期がある気がする。恋愛指南書を読んだり、モテを意識してビジュを整えてみたり、とにかく数を積んでみたりと、一生懸命に恋愛に向き合う。

問題なのは、わたしのようにモテるわけではないが、何もなかったわけでもないという中途半端な人間である。こういう人種は恋愛に対して努力をしない傾向にある。

だってまわりがナチュラルに恋愛しているように見えるなかで、恋愛について勉強するなんて自分が劣っているようで恥ずかしいし、ガツガツ恋活している様を第三者に言うのも何だか嫌だ。変なプライドの高さがあるのだ。

うんでもさ、そんなこと言っている場合ではないのだよ。

当たり前のことだが、何も努力をせず、何もアクションをせず得られるものなんぞない。

そんなことないもん、アプリやったり合コン行ったりしてるもん。と反論したくなるかもしれないが、いやもっとだ。もっと本気でコミットしないといけないのだ。

友だちと会う時間を削ってデートをしたり、仕事におけるインプットを削って恋愛指南書を読んでみたり、自分磨きに金と時間をかけたり、聞く力を向上させたりと、今の日常の半分を恋愛に割いても足りないレベルだと思う。アラサーなら恋愛相談所に入っていたって別におかしくない。

現にわたしの友人はマッチングアプリで100人と会っていたり、相席屋に繰り出したり、自分磨きをするべくマナー教室に通ったり、習い事をしたり、歯のホワイトニングをしたりとさまざまな努力を重ねていた。しかもめっちゃカワイイ子やイケメンである。

顔面つよつよピーポーですらこんだけコミットしてるんだから、普通の民がちょっとやそっと出会いの場に顔を出してみたところで何も得られるわけないやん。

というわけで昨年は恋愛に精を出せずに仕事に逃げていたわたしだが、「今年は絶対に大切にしたいと思える人を見つける」と決めて、本当にいろんなインプットをした。

もともと観てはいたが、YouTubeに落ちている恋愛系の動画は大体観たような気がするし、オススメの書籍もたくさん読んだ。人が人を好きになるメカニズムを理解しようと努めた。

冷静に、人類がこれまでにもっとも経験してきたことが恋愛であり、ノウハウもがっちり確立されているわけなので、ヘタするとビジネスよりも再現性がある。右も左もわからないのなら、まずは書籍を読むべし。心理学を勉強すべし。

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