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#3 才能の正体

講師として3ヶ月たち、やっとこさ生徒の顔と名前が一致してきました。
コロナ禍でマスクをしていると名前を覚えるのがとても大変です。

6月に小テストを実技と筆記で1度づつ行いました。今回の目的はどれぐらいのテストを制作すればいいのかという、実験的なテストです。

データをとることが目的でしたので、評価対象にせずにどれぐらいの難易度がいいのかとか、テストのボリューム、後は問題の出し方などをいろいろ試してみました。

特に筆記に関しては1度行った上で大幅に修正して、自分でも納得のいくテストを制作することができました。
♯学校にも褒められたよ

実技に関しては基礎調理という事もあり、特に変わった内容でもないので、採点方法を多少修正したぐらいでした。

実技テストを行うと5人ぐらいは上手で感心する出来栄えの生徒がいます。

まあいわゆるセンスが◯というやつです。

自分は不器用なのでうらやましいとも思っていました。初めて間もないのに綺麗な包丁さばきなので。

とある実習で実技のテストが良かった子に注目してみました。
すると思ってたよりも上手くできてなかったんです。相対的に評価するなら真ん中ぐらいの出来栄えでした。

あれ?なんでだろう。強烈な違和感を感じました。次の週にも見たところ、それほど上手くないんです。

この後謎がとけました。

生徒が授業に対してどう思っているのか、また不満や改善点など知りたかったので、アンケートの様な物を行いました。

なんでもいいから意見や感想などを書いてくださいと。

多数の生徒から私が早口で何を言っているか良くわからないと書かれました。
♯秒で改善いたしました

実技テストが上手くて実習が普通のあの子のアンケートに書いてあったのが、
「自分は不器用だから包丁を上手く扱うことができません。ただ毎日練習しています。その練習の質と量はクラスの誰にも負けない自信があります」

これがセンスの正体でした。

確かに個人差はあるので初めての作業はだいぶ上と下で格差が大きいです。
ただできると言っても初めてやった学生にしてはなんですよね。
なのである程度練習をすればその差はすぐに埋まります。

しかし我々はそういうことをセンスがいいとかスジがいいとすぐに決めつけてしまう人が多い。

孫正義さんもおしゃっていましたが、アメリカ留学中に勉強した努力は絶対に誰にも負けないとおしゃっていました。
同じぐらいのやつはいるかもしれないが、自分より努力したやつは絶対にいないと。

どんなに具合が悪かろうが寝る以外は全て勉強していたそうです。しかも睡眠時間もギリギリまで削って。

そういった努力があるからこそあれだけの功績を残しているのであって、センスがいいからという言葉は努力したくない人が言い訳として発しているのかもしれません。

私もその子の努力を見ずに、センスがいいと決めつけてしまいました。
♯反省しております。

この出来事は私の中で1番努力する大切さを学ぶことになりました。

成功者の言葉より、目の前で一生懸命頑張っている姿の方が何倍も影響をうけます。

自分もセンスがないということを言い訳にして、できないことを正当化してました。

この様に講師の仕事を始めて、学生から学ぶことや勇気づけられこともたびたびあります。

そんな彼らに対してもっと尊敬される様にと身が締まる日々です。

今の私にはこれと言った実績がありません。

何かひとつでも実績を積んでしっかりと生徒達が誇りに思う様な人間になりたいと強く感じおります。
♯実績ってなんやねん

とにかく努力。
努力だけは会社で1番すると決めて働いています。
♯ただ長時間無駄に働いている説

今なら言えます、努力は誰よりもしてると。

みなさんもがんばっていきましょう!


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