目が覚めたのは 三日後だった
看護師に聞いた ここはどこですか
扉のない救急病棟
点滴と心電図 まるでロボット
いい歳こいて穿かされたオムツ
未だ回らないオツム
また寝てたような気がする
繰り返す 昼と夜
そうだな確かに生きている
あの時のクスリ 今も効いてる
覚えてる テーブルに水のグラス
大量のゴミは睡眠薬
死のうとしたのは現実で
失敗したのもまた事実
それならこれからどうするの
気になる 遺書はどうしただろ?
昨日は親父と母ちゃんが
今日は姉ちゃんも来てくれた
ICUとか救急車
初めて聞く話ばかりだ
誰も泣いてない よかったな
見なくて済んだ よかったな
誰かが撫でてくれた頭
そんなこと今まであったかな
どこでついたか顔のアザ
体はまだまだ動かない
心に留めた事は無い ただ
命だけがおれに問いかける
お前は何をすべきなのか
これまで何をしてきたのか
与えられたのは試練とチャンス
パジャマで過ごす長めのバカンス
−−−
退院して車の中
助手席で言った 「親父はすげえな」
言葉の意味は俺も分からない
親父は前見て 何も言わない
今日の晩飯はなんだろう?
なんでもいいや 母ちゃんの
味が全て忘れさせてくれる
そんな気がする
見たことない景色を見るように
当り前のことに気付けるように
動き出す 車窓には
街と木々と人々の息づかい
クサった気持ちで生きるのも
いわゆる一つの選択肢
それでもやると決めたなら
その気持ちまずは このペンに託し
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ありがとうございます! (ノД`) 頂いたサポートは、いつの日かパンを、 パンが無ければお菓子を食べればよいので、 お菓子の専門学校で作り方を習う必要性、 そうなってくると学費とか交通費、 え、ちょっと待って下さい、 紙に書いて考え直そう、そうするとやはりパン、 いやペンか、ペ