バーチャル世界に人権はない

2019.04.15 追記
懸念していた事態が発生してしまいました。

その後本家より訂正が出されました。
大事でないならそれでよいのですが。

しかし対応としては匿名投書、DMの制限と外部からの窓口に制限を設ける対応となったようです。
本来であればこのようなことはなくてもいいはずなのですが・・・

4月30日をもって桜塚和音さんは引退されました。
残された引退にあたっての言葉の一つ一つの重さはしっかりと受け止める必要があります。

はじまり

1月に運営との衝突を公表した事に端を発し、一人のVTuberが活動を休止しました。
4月になり、移籍?予定と共に三か月の休止から復帰した牡丹きぃです。

VTuberについては数が多すぎる事もありつまみ食いしかしていない自分でしたが、11月頃になにかの拍子にフォローされたことで観測範囲に入った事は偶然でした。
しかし、結果として兼ねてより感じていた現状の異常性と問題を目の当たりにすることになりました。

それはアバターという依り代を通すことによって発生する人格の軽視、延いては人権の希薄化という問題です。

牡丹きぃに何が起きたのか?

問題について深く言及することはプライバシーの侵害であり、何より問題として提起している人格軽視にあたるため言及は行いません。
全ての起点は牡丹きぃ本人(以下きぃ)からの待遇による生活困窮の訴えでした。

これに対し反応をしたのがもう一人の当事者となるゴシップライターの鳴神裁(以下鳴神)でした。
鳴神は協力を申し出る体できぃにコンタクトを取ります。
同時に周辺情報をTwitterアカウントや過去のコラボレーションなどから発掘し、リーク情報を収集したようです。

それらの情報に基づき、鳴神はリーク情報を広める動画を公開します。
しかしその内容は無思慮なものであり、著しく個人のプライバシーを侵害したセクシャルハラスメント動画でした。

今回の問題は元々はきぃと運営との係争であったはず。
それを何故個人へのセクシャルハラスメントへ展化させてしまったのか、何故それに疑問を持つ人間がいないのか。

この点については偏に「気持ちが悪い」の一言に尽きます。

結論ありきのリベンジポルノ

リーク動画の内容はコラボレーションをきっかけに交流のあったという人物(ないしその周辺)からのリーク情報という内容でしたが、セクシャルハラスメントでありとてもそのまま公開できる内容ではありませんでした。
そもそも個人間のやり取りを第三者にリークしなくても当事者間で解決が可能な内容を信頼に足るか不明な人物にリークしたのか?
そのリークによって何が起きるかは分かった上でのリークだとしたらこれは立派なリベンジポルノであり、それに乗った鳴神はリベンジポルノの片棒を担いだ事になります。

集めた内容について公正に公表するのであればどちらかの主張に寄らずに中立であるべきですが、視聴者ウケを狙った結論ありきの公表を行ったことできぃは疑惑の人物というレッテルが付きまとうことになりました。
鳴神のセクハラ動画に追従してセクハラ発言を繰り返すものも増える一方で、本人の活動の枠を超えて被害を拡大させている状況です。
果たしてこの収集をどうつけていくのか、発言者の動向も含め注意深く見守っています。

アバターの人格は否定されるのか

こういった内容に賛同してセクハラに諸手を挙げて参加してくる人間が大量にいる事自体絶望的な状況ですが、VTuberや様々な活動をしている人を勘違いした視線で見ている人が非常に多いのが現状です。

まだ生まれたばかりの環境だからと言ってもエンタメ・タレント事業の一つとして成長しようという産業です。
声が届くというのは一長一短で、流れてくるコメントの中には思わず眉をひそめるものも少なくありません。

握手会やサイン会で問題になるような不衛生行為やハラスメント行為と同様にエンターテイナーをサンドバックにしていいという考えが蔓延している事に対して強い懸念を持つとともに、こんな状況では発展など望むべくもないなあと考えています。

自浄努力と守るべきもの

まだ発展途上の業界で問題が山積であることは言わずもがな、地下アイドルなど待遇面で問題を抱える他業種と同じ構造を再現してはいけないですし、健全な事業としての発展を望むのであれば待遇問題や誹謗中傷・パワハラ・セクハラに対して断固とした対応で臨む必要があるでしょう。

運営との衝突についての公表など、今後も同様の問題はきっと続いていきます。
一方の主張だけを鵜呑みにするのではなく冷静な視線で精査すべき内容もありますが、何より重要なことは当事者間の交渉は当事者の仕事で外野の仕事ではないという事です。(説明を求めますとか頭おかしいんじゃないの?)
距離が近い事と距離感を見失う事は違います。
悪と戦うことはカタルシスなのかもしれません。
しかし冷静さを欠いた群衆のノイズ程見苦しいものもまたないのです。
守るべきものを見失った暴徒は大切なステージをも破壊してしまいます。

まとめ記事が出来てもセクハラ問題に触れる人が誰一人としていないことからも見て取れるように、公然と行われるセクシャルハラスメントが業界の問題として大きく取沙汰されるようなことが無い事を切に願っています。

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今日も社会の底辺を這う。
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