見出し画像

防衛省が新型潜水艦「たいげい」型を建造、燃料電池や新型ソナー、新型魚雷で高性能化

防衛省はそうりゅう型潜水艦に続く新型3,000トン潜水艦「たいげい」を建造しました。新型潜水艦は燃料電池や新型ソナー、新型超魚雷などを搭載し、静粛性やソナー能力を向上させているとみられています。

新型のソナーシステムで敵潜水艦を高精度で探知

たいげい型は敵の潜水艦や水上艦の位置や艦種を探るソナー(音波探知機)の能力を強化させたのが特徴で、敵に見つかりにくくするため静粛性も高める。

ソナーシステムとしては次世代潜水艦用ソナーシステムを搭載し、ソナーからの信号を処理し、目標の運動解析や戦闘指揮のリコメンドを行う。同ソナーシステムでは将来的な潜水艦の水中捜索能力の向上や静粛化・音響ステルス化に対処するため、あるいは沿岸海域での自艦の運動能力を高めるため、探知能力と情報処理能力を発達させている。

ソナーシステムは艦首アレイ・ソナー、側面アレイ・ソナー、曳航アレイ・ソナー、逆探アレイ・ソナーなどから構成される。このうち、側面アレイ・ソナーには従来の圧電素子を利用したハイドロフォン・アレイではなく、光ファイバーを利用したハイドロフォン・アレイが採用されている。これは従来のハイドロフォン・アレイのように音波の圧力で音を感知するのではなく、光の干渉効果により音を感知するアレイで、従来よりも小型で軽量化、省電力化がなされている。

推進方式はポンプジェット式へ

ここから先は

780字

¥ 100

宜しければサポートお願いいたします。頂いたサポートは書籍代など記事作成の原資として活用させていただきます。