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特殊部隊CQBテクニック:ダブルタップに代わる射撃術とは

ダブルタップは「基本」なのか

アメリカ軍の一般部隊では至近距離において敵と交戦する場合、通常はダブルタップ又はコントロールペアで射つように教えている。ダブルタップはサイトが敵に入ったらすぐに2発目を射つが、コントロールペアは1発ずつよく狙って射つ。もちろんできるだけ早く射つのだが。どちらの射法で射つかは、敵との距離によって決めるが、どちらにしろ2発を確実に命中させなければならない。

しかし残念だがダブルタップやコントロールペアではCQBにおいて敵を素早く確実に倒すことはできない。実はこのことは軍も認識している。にもかかわらず、ダブルタップとコントロールペアを基本として教えているのはなぜだろうか。理由はたくさんある;訓練における弾薬の節用、”不信”つまり兵士たちがお互いに近い距離で何発も銃を撃つことは危険過ぎて認められないと上官が考えていること、そして最後に一番大きな理由が、ダブルタップかコントロールペアでなくてはならないという固定観念である。軍隊というのは実際そういうものだ。

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