木村篤信

リビングラボや社会システムデザインの実践と研究を、福岡や関西の地域パートナーと取り組ん…

木村篤信

リビングラボや社会システムデザインの実践と研究を、福岡や関西の地域パートナーと取り組んでいます。NTT研究所からソーシャルデザイン専門組織地域創生Coデザイン研究所へ。https://sites.google.com/view/co-creation-on-ubuntu/

最近の記事

国際会議 Open Living Lab Days 2022 ~Co-Creationの変化~

2022/9/20~23開催のリビングラボの国際会議 Open Living Lab Days 2022に参加し、Top Contribution Sessionで発表しました。今年は開催15周年ということもあり、Co-Creation(共創)の変化が主題となっていたので、備忘としてまとめておきます。 Open Living Lab DaysとはOpen Living Lab Daysとは、リビングラボの国際的なネットワークであるEuropean Network of Li

    • リビングラボのはじまりから現在まで(約30年)をまとめた論文

      世界初!?リビングラボを包括的に調査した論文  第4回全国リビングラボネットワーク会議で司会をさせてもらうのに先立って、リビングラボに関する起源から最新の研究動向までを包括的に整理した論文を読みました。1991年から2021年までの535件のリビングラボ研究を対象にしているのですが、これはつまり、過去のリビングラボ研究の全部ということです。すごいです。。 リビングラボの学術論文では世界初かなと思います。 ちょっとわくわくしたので、まとめてみました。 まとめのまとめ(リビングラ

      • 全国リビングラボネットワーク会議の開催に向けて

         大牟田リビングラボチームのポニポニ&Coデザで、2022年3月14日(月)開催の第4回全国リビングラボネットワーク会議を主催することになりました。”会議”とつくので研究者の集まり!?と思われるかもしれませんが、企業や自治体で共創に取り組もうとする方、取り組まれている方が多く参加されるイベントです。できるかぎりインタラクティブで開かれた会にしたいと思っていますが、規模も大きい会なので、事前に感想やフィードバックをいただくために、このページで問題意識や対話で深めたいことを書いて

        • 社会のデザインと企業のデザイン

          デザイン学会の部会イベントに参加して  デザイン学会の情報デザイン部会の内部イベント「デザインの知恵に迫るデザインのふり返り方の探索」に参加しました。テーマは、企業のデザイナーが自分自身のデザイン実践をふり返るというもの。自分自身、デザイナーといえる役割の人間ではないけれど、企業のデザインの難しさには思うところがあり、興味が惹かれるテーマでした。(企画者の皆さん、ありがとうございました。)  具体的には、企業のデザイナーの方の実践とふり返りをまとめた資料をベースに対話がすす

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          リビングラボとは何か

           このページでは、近年社会課題解決やサービス開発の手法として注目されるリビングラボについて紹介します。 リビングラボとは? リビングラボとは、サービスの利用者である生活者と、サービスの提供者である企業・行政などが共にサービスを創る(共創する)方法論です。 ものづくり(製品・サービス開発)とは、そもそも作る人と使う人の共創を前提とした営みでしたが、産業革命以降、効率性と専門性が重視されるものづくり体制へとシフトしたことにより、その共創の関係性が分断されていきました。  そして

          リビングラボとは何か