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【運動をサボると感が鈍る理由は〇〇の働きが弱くなったから?】仕事務めの筋活職人の考察と学び#48

運動の【感が鈍る】のは神経の働きが弱くなっている

何故ならそのスポーツ特有の練習量やトレーニングの量が低下した為、本来使われるべき筋肉の使用量が減ったから。

筋肉とは筋繊維という繊維質の塊(集合体)で出来ている。これらは全て神経と繋がっており、神経指令が一つ筋肉内の筋繊維に送られる度に筋肉は収縮と伸張を繰り出す…これを運動単位と呼びます。この運動単位は外部からの負荷に順に適応してゆき、筋肉に掛かる負荷が(重さ)大きくなればなるほど、脳から送られる神経指令が増えてゆき、それに同調して運動単位数も増えていきます。これを運動単位の動員数と発火頻度(神経指令の送られる数のこと)の増加と呼ぶときもあります。

感が鈍ってしまう原因はこの筋繊維の発火頻度がトレーニング量や特異的スポーツの練習量が減ってしまうことにより、低下してしまうからなのです。普段から筋繊維の発火が活発に行われていれば(スキル練習やトレーニング習慣が怠っていなければ)感が鈍るということはありません。
そう…トレーニングとは(スキル練習含む)筋肉を適度に反復して使用することにより、いざその場になった時にいつでも適切に力が発揮できる状態を作るために身体を調整する(慣れさせる)メンテナンス作業…簡単に言えば調理前の下積み作業と言う訳なのです。
これはスポーツだけでなく身体を使っての動作全般(日常生活含む)を指します。例えて言うなら走り高跳びの選手…助走から勢いをつけてバーを飛び越える前の最後の踏み込みジャンプ。この瞬間に脳からの神経指令が何十回も筋肉に対し送られていると言われています。つまりそれだけ神経…筋繊維の発火頻度が多く、瞬間的に筋力を発揮することができるということなのです。
これが練習量が減ったらどうなるか?筋肉が使われなくなれば発火頻度が低下するので、いざ本番となって最大の力を出そうとしても、すでに運動単位の動員数が低下しているので、送られる神経指令の数が減り、本来の力が眠ったまま不完全燃焼のまま体力を使い切ってしまいかねません。(火事場のばか力が早々出せるものじゃない理由)
いざステージに立って歌うとしても、練習を積み重ねているのと、練習なしでいきなり本番で歌うのとでは緊張具合や集中力が違うので、発声量も声のトーンも全く違いますよね?スポーツにおける特異的スキル練習や筋力トレーニングが重要な理由はここにあるのです。

身近にある例で言えば、よくトレーニングをサボると筋力が落ちると聞くことがあると思います。これは厳密に言えば、筋力が落ちたと言うより神経の伝達量が低下することによって使われるべき筋力が眠ってしまったと言う方が正しいでしょう。(個人的見解含む)故にトレーニングを再開して少し期間が過ぎると以前のような筋力が戻ってきたという経験はありませんか?まさにこれは筋力トレーニングを再開することで神経の伝達量が以前のように増えてきたということなのです。(マッスルメモリーと似ている)
人間の脳は使わなくなった余分な運動単位はカロリー保持や恒常性の為に排除しようとする働きがあるからなのです。
勉強で言っても同じことが言えますよね。よく脳は使わなくなると呆けるのが早いと耳にするでしょう?これも思考することが減ることで脳が活性しなくなることから原因がきています。

自分の例で言えば、最近再びジムでのトレーニングを再開してますが、今までHIITのようなインターバル式トレーニングしか行ってなかった為に、ベンチプレスでの最大筋力は以前よりか落ちていました(汗)これも筋力を発揮するための神経伝達が滞っていたからなのです。(単純に減量で筋肉量が落ちたことも可能性はありそうですが…汗)

勉強も運動も定期的に習慣として行うことは、スポーツを楽しく続けていくだけでなく健康維持の為にも必要だと今は実感しています。

筋活職人の考察は続く…

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