「わからない」という性別
近年LGBTの話題は多く出ていますが、その関連で、私は今までに知らない単語をひとつ見つけました。
「Xジェンダー」
これは、「身体的な性に関わらず、性自認が男性にも女性にもあてはまらないセクシュアリティ」だそう。
「もしかしたら私はこれかもしれない…?」
私はすぐに興味を持ち、調べ始めました。
自分の性別への感覚が曖昧で、決まった型にはまっていないと感じていたためです。
LGBTQではない。かといって、普通の感覚とはずれていると感じる。その答えが出るかもしれないと思ったのです。
そして、とある診断を見つけました。
JobRainbowさんのセクシュアリティ診断。
早速ドキドキしながら質問に答えていきます。
その結果でたのは、Xジェンダーではなく…
クエスチョニングという性でした。何?
クエスチョニングとは何でしょう。
そしてXジェンダーとの違いはなんでしょうか。
「男性でも女性でもない」とも言いきれない、わかっていない状態な訳ですね。
確かにそういわれると、自分はクエスチョニングに当てはまる気がします。
診断結果に沿って、自分がクエスチョニングなのかどうかについて、理由と考察を複数してみたいと思います。
※そこそこ長いです。予めご了承ください。
出生時の性:男
単純に、戸籍上は男と言う話ですね。
これは疑いようのない事実です。
私の体は疑いようもない男性の体つきで、
声は低く、毛も濃く、角張った体つきをしています。
自分の性別への違和感
私は男として生まれていますが、その性別に関して違和感はありません。
トランスジェンダーの方は、自分の性別に違和感を感じると聞くので、私は男であることについて違和感はないため、トランスジェンダーには含まれないと感じています。
そのため、LGBTQにあてはまらず悩んでいたのですが、
この診断結果で希望が現れたわけですね。
女性の体へのあこがれ
私は、女性になりたいと思うことが多くあります。
単純に男性の体を魅力的だと思っておらず、女性の姿の方が魅力的に感じますし、自分もそうなりたいなと感じます。
しかし、以前ネットで見たアンケートで、
30%程の男性が「女性になりたいと思ったことがある」と回答しているのを見たことがあるので、自分が特殊な訳ではないような気もします。
こころの性:クエスチョニング
自分や好きになる相手の性について考え中…という状態です。
自分の性別は、男か女か。
はたまた、好きになる相手は男か女か。
それに関連する経験や考えは何かあったでしょうか。
まずは自分の心が男とした時。そして女とした時について考えてみましょう。
さらに恋愛対象についても考えてみます。
男としての自分
冒頭でも言った通り、私は男としての自分に違和感はありません。
男としてかっこよく歌ってみたり、
スポーツをしてみたり。
男だからこそできる技術や特徴には憧れもありますし、男である自分が大嫌いな訳ではありません。
ただひとつ、ビジュアルは好きではありません。
自分は「可愛い振る舞いをする」のが好きなのですが、男の見た目には似合わないので、人の前では抑えています。気持ち悪いだけなので。
こういう時に「男だって可愛い人もいるしメイクをすればいい」と思う人もいるかもしれませんが、「男性である」という事実から、気持ち悪く感じてしまうこともありますし、
女性がかわいくなる努力をするよりも、周りの目や友人関係に影響を与えるので、そう簡単ではないと思います。
そこまで自分を貫いて女性的になるには相当の勇気と努力を要します。
可愛くなりたいという願望が、多くの男性が持っているただの夢なのか、LGBTQのようなデリケートな問題なのかは正直分かりません。
ですが、個人的には一般的な変身願望よりは強い気持ちなのではないかと思っています。
女としての自分
男である自分よりも、女性である自分に憧れを抱きます。
前述した通り、男の見た目だと可愛い行動が似合わないからです。
もしかすると、出生時の性が男だから女性への憧れの方が強いだけかもしれません。ただのないものねだりかも。
ですがとりあえず今は、女性への憧れが本当に大きいです。
女性としてオシャレをしてみたり、
女性として可愛く踊ってみたり。
他にもやりたいことは多く浮かびます。
男性だから女性になりたいのか、本当の性別に関わらず女性になりたいのか。
クエスチョニングという性の意味通り、やはり「わからない」という結果になりますね。
恋愛対象
私は診断結果が言うには、ウーマロマンティックだそうです。
これは、「自分が男性か女性かはともかく、女性を好きになる」という人を表すそうです。
普通の異性愛との違いとして、「そもそも自分を男性/女性とあらわすのがピンとこないから、同性愛、異性愛ってのも違うなぁ…」という心理が関係しています。
実際私は女性を好きになりますし、男性と恋愛的に付き合っている自分を想像できません。
しかし、自分を女性側の立場に置いて妄想することが多いため、明確に恋愛対象が女性だというには少し違和感があります。
なので、私はウーマロマンティックだということに納得がいきます。
「どういった時に自分を女性で考えているのか」や、「なぜそんなに憧れがあるのか」など、細かいことについては、次に記述していきます。
ふるまう性:女性寄り
自身がどの性として振舞うのかについて。男性・女性・中性・無性などが考えられます。
これが一番、自分の悩みであり、特徴だと思っています。
私がしたい振る舞いは、女性としての振る舞いだと思うのです。男性的な振る舞いではありません。
男性としての振る舞い
男性としての振る舞いをしないわけではありません。
友人と話すときも、普通に男性としての振る舞いで話しています。
男性としての振る舞いが嫌なわけではなく、
「カッコいいところを見せたい」とか、「エスコートしてあげたい」という気持ちもあります。
……が、女性的な振る舞いをしたい気持ちと比べると比較的小さなものな気がします。
女性としての振る舞い
女性としての振る舞いとはどういうものか。
たとえば、少し可愛く小躍りしてみたりだとか、人を癒してあげたりだとか。
基本的に可愛らしい行動を好き好んでしたくなる傾向にあります。
人を癒すに関しては、男性でもできますが、
「女性として人を癒したい」と言う願望が大きいです。その対象は男性で想像することが多いです。
しかし、男性としての自分が男性を癒すイメージには激しい嫌悪感を覚えます。
なので、ゲイでもバイセクシャルでも無いんだろうなと思っています。説明するのが複雑で困っちゃいます。
女声
女性としての振る舞いに近づくため、実は私女声を練習しています。
女声というものを知った時は、
男女で歌う曲を一人二役してみたり、女性みたいなノリを出来ると思って、ワクワクしていました。
そして、1人の時に、ちまちまと練習をし、なんだかんだ7年ほど女声を練習していることになります。
その結果、全然安定はしていないものの、たまに自分の声を可愛く感じることも増え、
女声で、女性になり切って独り言を喋っている時、ものすごく楽しいと感じます。
これ結構引かれることかもしれないのであんまり声を大にしては言わないんですけど。
それでも結局「自分は男だ」という事実があるので、この振る舞いを人に見せようと思うことはまだ無いのですが、受け入れてくれる人がいれば、自分は女性として振る舞うかもしれません。
ですが、ネットで性別を偽って活動することはありません。性別を偽る自分を想像すると気持ち悪く感じてしまうので…
性的指向:クエスチョニング
これはデリケートな話なので簡単に。
感覚としては、女性側になりたいと感じますが、
突き詰めると、受け身になりたいのだと感じています。
この考えは他にも影響するかもしれなくて、
「自分が女性的になりたいのは、受け身として振る舞いたいのかもしれない」という仮説が立てられます。
たとえば、自分が女性になって、男性に優しくされることに憧れがあったり、
恋愛漫画でかっこいいことを言われた女性に感情移入したり。
逆に女性が恋愛的に優位にたっている漫画では、男性側に感情移入してキュンキュンしていたり。
これはすべて、自分を受け身の立場に置いているからだと思います。
なので、男性女性に関わらず、「受け身」だということが大切なのかもしれません。
恋愛思考:女
これは、女性的思考という訳ではなく、
好きになる相手が女性という話みたいです。
「こころの性<恋愛対象」の目次と重複する部分があります。
ただ、こころの性ではウーマロマンティックという言葉をキーワードとしましたが、
クワセクシュアルという言葉もキーワードになります。
クワセクシュアルとは、友情・恋愛感情・性的な感情をはっきり区別できない状態のことを言います。
私は女性に恋愛感情を抱いてると思いますが…
実は恋愛感情では無いのではないかと思うこともよくあります。
もし私の抱いている気持ちが恋愛感情なのだとしたら、私は優しくしてくれた女性全員に恋愛感情を抱いてることになります。ちょろすぎ。
なので、友情と恋愛感情の区別はよく分かっていない気がします。
そもそも、私は女性と付き合いたいのではなく、自分が女性として付き合いたいのかもしれないというのに。
まとめ
最初は可愛いものも好きな男の子程度だったのですが、
どんどん「自分が可愛くなりたい」と思うように。
そして女性になりたいのかなと悩みながらも、恋愛対象は普通に女性で…
だから、ただ変身願望が強いだけの男なのだろうと思って過ごしてきました。
周りよりも可愛い人への反応が鈍く、友人と自分のテンションの差に違和感を覚えたり。
ずっと「何となく違和感」だったものが、少し解決したような気がします。
一言で表すなら、私は「女性的な振る舞いをしたい男性」です。
その振る舞いが気持ち悪くないビジュアルが、女性の体である。と…
厳密には、男性的な振る舞いもしたいので、どちらもしたい。
というわがままな考え方でもあります。カッコいいも可愛いもやりたい。
男性である自分は嫌ですが、性自認が女性なわけではありません。
男性を癒している自分を想像しますが、男性である自分が人を癒すのには嫌悪感を抱きます。
結論なのに長くなってしまう。それは、「この場合はこうだけど、あの場合はこうなる」といった、一言で表せられない性別だからなのだと思います。
結局のところ、これが男性寄りというべきか女性寄りというべきかもわからない。
「わかっていない。決まっていない。」
この感覚にたどり着くので、自分はきっとクエスチョニングなのでしょう。
みなさんにとって、私は珍しい考え方に見えるのでしょうか。
比較のしようもないので、なおさらわかりません。
もしよければ、近しい感覚の方も、理解できない感覚の方も、コメントいただけると幸いです。
ちなみに私はクエスチョニングの自分を嫌いではありませんし、落ち込んでもいないのでご安心ください。
いつか理解ある人と縁を広げて、自分のしたいようにふるまえるようになりたいですね。
ここまで読んでくださった方はありがとうございました…!
長い文章でしたので、目を休めてくださいね。
お疲れさまでした!
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