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未経験ながら1年でベンチャー広報を盛り上げた担当者に話を聞いてみた

今回はMiletosの広報を担当されている、岡田さんにお話しを伺ってきました。岡田さんはいままで広報未経験だったのにも関わらず、1年間で日経電子版や東洋経済、AERA.などに当社の記事を出されたエースです。

また、二児のお母さんでもあり、仕事と家庭を両立されているご様子。今回は何故広報の道に未経験ながら足を踏み入れたのか、そして、仕事と家事の両立についてお話しいただきました。


全くの初心者からベンチャー広報担当へ

山根:本日はよろしくお願いいたします!

岡田:よろしくお願いします!

山根:冒頭でも紹介させていただいた通り、岡田さんは全くの未経験から広報担当になり、また広報での成果もあげられています。

もう一度伺います、本当に広報初心者なんですか?

岡田:はい、まったくの初心者です(笑) 実はやったことが無さすぎて、「そもそも広報って何の仕事なのか」っていうところから調べたくらい、経験がないです。

山根:なるほど、ちなみにMiletosに入る以前はどんなことを?

岡田:実は結構色々やっていました。Miletosに入る前に3社ほど経験していますね。

最初に入った会社では新規事業に携わって、そこから出産を挟んでベンチャーや出版社の営業などをやっていた感じです。

山根:確かに色々やられていますけど、どれも広報とはあまり関係がなさそう...

岡田:しいて言うなら、新規事業に携わっていたときの業務の一つでコピーライティングをやっていたのと、前職では3媒体でライターをやっていたので、「考えて書く」ということに馴染みがあったくらいですね。

山根:ふむー。では、そもそもどういう経緯で広報に?

岡田:実は最初私も広報担当になるとは思っていなくて。コンテンツマーケティングをやるのかなというイメージで面談に行ったんです。

そしたら「広報PRやってみませんか」というお話を頂きまして。「やったことない!」と思ったんですけど、良い機会だと思ってとりあえず勉強してみようと。オンラインサロンに通って、本も10冊くらい買ってノウハウを学びました。

山根:なるほど。採用される前の話ですよね?

岡田:採用される前の動きですね。面談が終わったその日にはもう勉強しようと走り出していました。

 山根:携わったことのない分野を突然任されたわけですが、不安とかはなかったんですか?

岡田:うーん、特になかったですね。

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(えーー…)

山根:普通新しい分野を任されたら不安とかあると思うんですけど...

岡田:多分、あまり深く考えないからですかね?でも、故に行動力はある方だと思っていて。

山根:コネクションなどはどのようにして作られているのですか?

岡田:基本的にMiletosに関係ありそうな記事を書いていらっしゃる記者さんの連絡先を探して、取材依頼、といった感じですかね。

連絡先が出ていない人もいますが、何とか探してきたり、公開されている方にはDMを飛ばして。既読スルーとかもいっぱいありますけどね。

山根:失敗されたこともあると思うのですが、その点いかがですか?

岡田:慣れました。最初の頃は返事がこない、読んでもらえないで悩んだんですけど、最近はそれが当たり前なんだなということで切り替えがすごく早くなりましたね。引きずっていてもしょうがないので。家庭のこともあって忙しいから余計になんですけど(笑)

だから、返事をくれた、繋がりを持ってくれたメディアの方たちに対しては本当に感謝しかなくて。小さなスタートアップの広報と連絡を取ってくれて、いつも感謝しかないですね。


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山根:岡田さんはもう1年くらい働かれていますが、これまで掲載までこぎつけたメディアについて教えてください。

岡田:東洋経済(すごいベンチャー)と、AERA.、日経新聞電子版、日経産業新聞、日経ビジネス。日経ビジネスの電子版には代表の朝賀の動画も掲載していただきました。

山根:すごい。

岡田:振り返ると意外とすごいなと思ったりするんですが、運がよかったんですかね。でも最後にはやはり、SAPPHIREすごいなってところに落ち着くんじゃないかと。

山根:と、いいますと?

岡田:そもそもMiletosは、「何やらすごいことをやってそう」と思って興味を持った会社なんです。

プロダクトサイトでサービスを知った時に、まず「聞いたことのないサービスだな」と。サービスの魅力もですが、直感的に「会社が伸びそう」と思ったのがきっかけで面談をさせていただいたんですね。

山根:そうだったのですね。

岡田:なんで去年広報がうまく回ったのかって考えた時に、やっぱりSAPPHIREが画期的だというところに集約されると思うんです。わけのわからないサービスだったら、私もこんなに自信をもってアピールできなかったなと思います。

山根:どういったところをアピールされたんですか?

岡田:まず世に初めてのサービスというところ。あと、タイミング的にコロナ禍で通勤費が実費化になったことなど、世の流れとちょうどタイミングが合ったというのも後押しでした。

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山根:これまでの期間広報をやられてきて、印象的だった出来事とかはあったんでしょうか。

岡田:特にメディアをたくさん調べる中で、「いつか載りたい!」と思っていた東洋経済のすごいベンチャー100に掲載されたのはとても嬉しかったですね。

年に1回しかない企画で、本当に100社しか載らないので、「無理かもしれない」と思っていたのですが、それが去年叶ったのはすごく嬉しかったです。

山根:日経電子版にもMiletosの記事が載りましたが、これはいかがでしょう?

岡田:日経さんには通勤費の実費精算を自動化する機能についての情報をお伝えしたのですが、自分の中で社会にとってインパクトがあると信じられたネタで。

実際興味を持っていただいて、本誌向けに記事を書いていただいたのですが、その頃世の中のニュースが多かったので電子版に掲載していただいた運びですね。

山根:反対に、メディア媒体にアプローチをかける中で、苦労されたことについても教えてください。

岡田:媒体ごとにどのような企画を持っていくと響くのか、そして記事に繋がるのか、を考えることが難しかったですね。あとはBtoB企業さんの抱えがちな悩みだと思いますが、なかなか企画になるようねネタが見つけられなくて。

ストレートに「こういうのを出しました!」というアプローチができる機会が少ないので、社会情勢と関連付けたりするなど、切り口をかえて試行錯誤しています。

リモートと育児&家事 両立の秘訣

山根:話が変わりますが、岡田さんは広報担当でもあり、お母さんでもありますよね?仕事と家事、育児のメリハリはどのようにつけているのでしょうか?

岡田:メリハリはつけていないですね。もう編み込みみたいになっています。そうせざるを得なかったので、そうなるしかなかった、というのが近いかもです。

Miletosに参画する以前にライターとして働いていた会社でも、子供を連れて取材に行ったりしていたので、例えば記事の写真を撮る際に娘が横切るみたいなこともあったりして。

山根:昔からお子さんを連れてお仕事されていたんですね。

岡田:そうですね。今はコロナの影響もあって夫婦でリモートワークなんですが、その経験もあってか、編み込みのような両立に関しては特に不自由はしていないです。

山根:なるほど。でも自分が、という風に想像したら、やはり大変な気もします...

岡田:確かに子供がもっと小さかったら、とても大変だとは思います。子供がもう日本語が通じるくらい大きくなって、我慢ができる年ごろになったのは一つ要因としてあると思います。

あとは、気の持ちようです。最近は、育児も仕事も両方完璧にならないのがデフォルトだと思うようにしていて。そう考えるようになってから気が楽ですね。

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山根:何かそう思うキッカケがあったんですか?

岡田:些細なことなんですけど、SNSで「人生ってそもそも辛いのだから、つらいのはデフォルト」みたいな文章が回って来たんです。恐らくブッダの言葉で、間違って翻訳されているのかもしれないですけど。

それまでは仕事も育児も完璧にこなせていないことにモヤモヤしたり辛くなったりしていましたが、人生がそもそもデフォルトで辛いのなら、今の状態が続いてもしょうがないなとある程度割りきれるようになったんです。

いまだにモヤモヤが完全に消えることはないのですが、両方100%にはできないなってわかったので。結局仕事しながら育てるのって、両方完璧にならないのがデフォルトだと思うと気が楽でした。

山根:その点、Miletosは仕事と育児の両立という面でどうですか?

岡田:働きやすいですよ。子供が帰ってきたときに「おかえり」って言えるのは一つ大きいと思っています。

マイクロマネジメントもないし、時間の融通も利くし、やりたいことは基本応援してくれますしね。ただ、同時にすごい責任が伴っていて、成果に向かってひた走らなければいけないのは前提としてあると思っていて。

山根:リモートワークだからこその心構えってありますよね。家庭の時間を取りやすいという意味で相性がいい気もするのですが、どういった人がリモートに向いているのでしょう。

岡田:自分からヘルプサインを出せるような、声をあげられるような働き方ができる人は向いているのではと思っています。なにも一人ですべてこなすというわけではなく、困ったら相談に乗ってくれる人はたくさんいるので、上手に頼れる人ですかね。

山根:上手に頼るって結構難しい気もします。

岡田:かもしれないです。でも、自分がやらないといけないことが分かっていて、そこに責任も伴っているからこそ「できないから助けて」と言えるものだと思うんです。声をあげることができないと厳しいけど、そこさえクリアできれば自由で働きやすい環境だと思いますよ。

山根:自らを律して働ける人が向いているということですね。

岡田:そうですね。Miletosがマイクロマネジメントをせずに大きくなっているのは、律して働ける人が入ってきているからだと思います。

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これから目指すところ

山根:これからやってみたいことってありますか?

岡田:今年はオウンドメディアをちゃんとやってみたいと思っています。

山根:もう少し具体的にお願いします!

岡田:例えばですけど、役員方のリモートワークに関するノウハウの発信などですね。

当社はコロナ禍以前の2017年頃からリモートですが、この働き方を選ぶに至った考えや、その中で培ったノウハウなど、役員方の中にたくさん蓄積されているはずなので、彼らが持っている哲学とか知見をもっと世に出していけたらと思っています。

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加えて、このメディアは「働きながら幸せになることとは」、というテーマを中心に据えたくて。

基本的に普通の人って絶対働かないといけないじゃないですか。みんな一日のうち大体働いていて、それがどうにかしてもうちょっと幸せになればいいなと思います。

歳を取って社会貢献的なことをしたいなっていう気持ちも出てきて。自分や身内以外の誰かに役立つことを仕事でできたら自分も幸せなので。

Miletosという会社は、働く従業員の幸せだったり、社会がよくなることをすごく考えている会社なので、親和性もあるのではと考えています。

山根:岡田さんが思う、働きながら幸せになるとは?

岡田:それが自分でもまだ答えが出ていないんです。

ただ、自分の中でもまだちゃんと定義されていないからこそ、自分もちゃんと色んな人の話を聞きたいなと思っていて。

多分この問題に対する答えって人それぞれで、色んな人から話を聞いて、色んな人が読んだ時に、「この記事はちょっと参考になったな」とか思ってもらえればと。

SNSでふと流れてきた言葉が私にとっては大きな出来事であったように、「こんなちょっとの言葉で人生に対する見方や考え方も変わるんだな」と思ってもらえるものが作りたいです。

もちろん、テクニカル系のカテゴリーも作って、意見や知見を発信していけたらなと思っているのですが、まずは自分たちがどんな会社で、どんな人たちがいて、といった情報をもとに、自分たちが思っている通りの自分たちの姿を伝えていけるようにしていきたいですね。

山根:なるほど。では次なるステップであるオウンドメディアの充実に期待しています!

取材は以上になります、ありがとうございました!

岡田:ありがとうございました!

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まとめ

岡田さんの記事、いかがだったでしょうか?

未経験のことに挑戦していく行動力や、育児と仕事の両立、また会社の新たなステージに向けて広報担当として目標を定め柔軟に向かっていく姿勢は、記事からも伝わったのではと思います。

自律して行動する大切さについてご本人もおっしゃっていましたが、それをまさに体現されていると感じました。

最後に、岡田さんの魅力をまとめて終わりたいと思います。

1. 未経験のことでも挑戦
2. 気負いすぎず、育児と仕事を両立
3. 自律の精神で目的に向かう力