見出し画像

資金繰り管理のポイント①(コワーキングスペース事業編)

皆さんこんにちは、株式会社HIFASです。
今回からは事業の種類別に資金繰り管理のポイントを伝えていきたいと思います。

第一回目は、コワーキングスペースに関する資金繰り管理の抑えどころについて見ていきましょう。

コロナ禍におけるリモートワーク拡大に伴い、コワーキングスペースの増加が目立っていますね。
コワーキングスペースの運営を考えている方も多いかもしれません。

資金繰り管理を念頭に、コワーキングスペース事業の特徴を整理すると、ざっくりと以下のような点が挙げられます。

・スペースの確保が必要
・管理運営の人手が必要
・内装工事など事業開始時に資金負担が多い
・稼働率により売上の変動がある

そして、事業開始した直後にかかってくるお金は大きく次のようなものがあります。

・事業を行う物件の初期費用
・内装の工事費
・備品の購入
など

次に毎月発生する主な支出例としては次のようなものがあります。

・スペースの家賃
・人件費
・水道光熱費や通信費などの維持費
・借入金の返済
など

事業の規模にもよりますが、比較的小規模でも最初にかかるお金は10百万円を超えてくる事もあります。
そうなると、自己資金のみならず金融機関等からお金を借りてくるケースも出てきます。

事業開始後は、毎月発生する支出を売上から捻出していく必要がありますが、最初から必要な支出をカバーする売上をあげられる事もないため、一定の運転資金を常に確保しておかなければ、事業の継続ができなくなってしまいます。

コワーキングスペース事業では、月会員のような安定的な収入をもたらす売上もあれば、ドロップインやイベント利用のような不定期な売上もあります。

最終的には、月会員等のような安定した売上で毎月の固定的な支出を賄うことができれば、資金繰りも安定してくるため、事業開始後の当面の目標として設定することになるでしょう。

その目標を達成するまでは、資金面で不安定な時期を過ごすことになるため、資金繰り管理を徹底して毎月の資金の動きに注視し資金不足にならないように対応しなければなりません。

目標を達成した後でも、内装の変更やスペースの増築など追加的な投資も想定され、その都度事業開始当初と同様に、安定した収支となるまでの資金繰り管理の徹底が求められることになります。

このように、コワーキングスペース事業においては、売上が安定する部分とそうでない部分が混在してる中、事業を維持するための固定的な支出が比較的多くなるというところが、資金繰り管理のポイントになります。

こちらを参考に、今後の計画作りや資金繰り管理に役立ててもらえると幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?