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真逆の現場で凹みつつ…

こんにちは。みるださんです。

今日はお店は定休日ですが、「はじめの一歩の応援」の一環としてやっているレンタルキッチンの初回ご利用があり、スタンバイしながら書いています。

焼き上がったベーグルを試食してください〜と言っていただき、全く遠慮せずモグモグしております。(あ、もちろん応援しているよ(^^)

ようやく夏も終了ですね。

今年の夏はこれまでの8年間の夏の中で一番苦しかったです。
なんならコロナ禍の去年や一昨年の方がましなくらいでした。
(ほら、こういうことはホームページには書けないんですよね(笑)

さて
マーケティング用語で使われる「マーケットイン」「プロダクトアウト」。
最近それを痛感しており、今回はそのことについて触れたいなと思います。

私は一年に4回ほど、前職の同僚の仕事の手伝いでイベント会場でお土産グッズの販売をしています。
カフェはワンオペ営業なので当然その日はお店はお休みで、なぜ店を休みにしてまで手伝いに行っているかというと
「正直そっちの方が実入りがいい」からです、ヘヘ。
一日のお店の売上とさほど変わらないものを手にできるなら、原価や経費、さては天候によるリスクさえカバーできる方を選ぶもんです、ぶっちゃけ。
それに、外に出ればお土産話もできますし、普段見ない景色を見るというのはお店の営業と同じくらい大切なことです。

年4回くらいなので引き受けているようなものですが。

さて、そのイベント会場で売っているグッズは正直
え〜〜〜っていうくらい高いです。
そして高いからって質のいいものでもありません(友よ、すまん)
でもめちゃくちゃ売れます。

家に持って帰って1週間も立たないうちにおもちゃ箱の隅に追いやれたり、パジャマ代わりに着られる扱いになるであろう…売っていてそう思ってしまうのですが、旅行の記念グッズってそんなものだったりしますよね。

3000円のTシャツが一瞬で飛ぶように売れる様をみて、3000円のランチを1食を売るのに四苦八苦している私からしたら「私って、私のお店って一体何なんだろう」と解せない。
世の中不景気だとか言うけど嘘だと思ったし、自己肯定感もだだ下がりに。
なら行くなよって感じですが、そこがまたお店の売上と天秤にかけて行っているくせに、ちっぽけ極まりないとまた落ち込んだり。
比べること自体無駄とは分かっていても腑に落ちないものです。

他人から見たら無駄遣いだと思う商品をどうして買うのか。
それは「記念」だから。
「記念」とは価格でも商品の質でもなく「そこで買った」という行為そのものなんですよね。
「記念」が「思い出」に変わり、翌年「去年もここでお土産買ったのよ」と言われることもあります。
それも毎回来ているという「記念」

「マーケットイン」の代表格だなと思います。

マニアの方は他所で売っていないものを探しに来られ、それは「プロダクトアウト」型

私のお店はプロダクトアウト型で、平たく言うと
「食事は厳選した材料で丁寧につくっています。心地の良いBGMを流し、ゆっくりくつろいでいただけます。おしゃべりでうるさい人もいないし、
やんちゃなお子様がウロウロしたりもしない。高いけれど選んでください」
それは、選んでいただければ幸せだけれども、孤独とも背中合わせです。
オペレーションや仕込みではない部分、外から見えない営業努力が必要です。

同じランチ営業でも、視認性の高い場所でリーズナブルな価格で提供されているお店は「マーケットイン」型に近いと思います。
マーケットイン型の方が売上は作りやすいけれど、数をこなすための人件費が必要なので損益の計算はシビアにやることが必要だし、ワンオペなら仕込みのための時間(もろに拘束時間)がかさみます。
私の開業当初のお店はこの形に近かったです。

先程のイベント会場でも焼きそばや唐揚げなど、飲食ブースもたくさん出ていて、長蛇の列ができていましたが、なまじ飲食業に携わっている私から見たら、あの量を準備してくるのにきっと徹夜だよ…とか、終わったあとの油とか清掃大変そう…などと思って真似しようなど微塵も思えません。

物販でもお客様を飽きさせないために多くのアイテムを揃えたり、陳列を工夫したり、もちろんデザインもダサいのはだめだし、在庫を抱えるリスクもありますし、物販ならではの大変さがあるとは思いますが、お手伝いさんのワタシは「家政婦は見た」とは違って裏側はあまり見えていないので、「売れる」という点だけを取り上げると、同じマーケットイン型でも物販はちょっぴり羨ましいです。(羨むなって(笑))

最終的にはいくら「利益」として残るかが一番重要なのは言うまでもありません。

結局どちらもお客様の「満足感」を満たすためにあって、そこにお金がついてくるので、バランスのいい形が作れるといいのですが、まだまだ到達できません。

そんなわけでこの夏の経験は私にある一つの決断をさせましたが、またそれは後日ゆっくり書きますね。




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