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競合と共存

こんにちは、みるださんです。

私はお店をオープンした際、ランチを出す自分の周りの飲食店はみんな「ライバル」だと思っていました。
うどん屋さんだろうが、カレー屋さんだろうが、とんかつ屋さんだろうが。

そして、「他のお店にはお客さんが来るのに、何故うちには来ないのか」「他のお店では行列を作ってでも待つのに、何故うちの店は5分も待ってくれないのか」と自分を責めてばかりいました。

でも駅周辺でランチをするお客様の数は決まっていて、うちのお店にお客様がくれば、その分他のお店には来ない。結局誰かが泣くだけなんです。

私の友人は中途で採用された会社で、すでにある事業ではなく、その隙間にある事業を開拓することで、周りの社員からすぐに受け入れられるようになりました。誰もやらなかったことに手をつけ、感謝され、誰も傷つかなった。私のように今あるキャパから競い合ってお客様を奪おうとする北風の感覚で争っても勝ち負けしか残らず幸せにはなれないと気づいたのは開業から4年も経った頃でした。

一度体調を壊し、お店を「閉店する」と言って休んだことがあります。
その時、泣いてくれたお客様がいらっしゃいます。辛かったです。
結局その時は、休んで自分の身体を労ることで思いの外復調は早く、1ヶ月半ほどで現場には戻ってきましたが、そのことが今のお店の形を作るきっかけともなりました。

もし私のお店がなくなって本当に困ってしまう人がいたら、それは申し訳ない。そしたら私は何があってもお店を辞められなくなってしまいます。
逆に私のお店がなくなっても、その瞬間は困っても、他にどこかに行きたいお店が見つかるならば、それはお客様にとってはいいことなんだろう。

だから今私は、誰かと競うのではなく、共存しながら、もし自分がお店を辞めてしまうことがあっても、お客様を違う場所へとご案内しながら、お客様が困らないようにすることが大切なのかと思っています。

「競合他社」は「共存他社」
でも、本当は寂しいけれどね。

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