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通勤や家事のお供に!サクッと聴ける青空朗読

オーディオブックを探していました。

いや、家事してる時とか、手持ち無沙汰だなーって思って。
それにオーディオブック、聞く人増えましたよね。

そこで無料体験いくつか使いましたけど、、お金かかるんですよね〜。
(あたりまえだけど。)

「ちょっと興味あるな」くらいの本を聞き流すにはちょうどいいな、
と思いましたけど、あんまり聴くことに集中続けられるタイプではないな、と気づいて。
聴き流すくらいの気持ちで、気軽に聴けるものが無いか探していました。

そこで見つけたのが「青空朗読」。

こちらなんと、無料で聴けるじゃありませんか!
素晴らしい!

そこで青空朗読で見つけた、短時間で聴ける作品をいくつかご紹介しようと思います。



そもそも「青空朗読」ってなに?

青空朗読は、青空文庫」の収録作品を朗読したものを聴けるサービスです。

じゃあ「青空文庫」ってなんやねん、って話ですけど、
これは著作権切れの文学作品が読めるサービスになっています。

どちらもブラウザやアプリで利用できます。

小説の著作権は死後50年残るので、青空文庫や青空朗読の収録作品は、かなり古いものばかりです。

ですけど、「古い」と「つまらない」は別物

中には1時間超の作品もありますが、9割は30分以下と短い作品です。
たくさんの面白い作品に触れられるので、使ってみてください。


青空朗読 おすすめ作品

1. 予感/山川方夫

長さ:6分41秒

あらすじ:
細い山道を登る大型バス。車内に一組、夫婦の姿があった。妻の他愛のない話を聞く夫の顔は、どこか上の空である。彼には予知能力があり、しかも死の予感を感じとっていたのだ…

感想:
とても短い作品ですが、起承転結があって面白かったです。
すぐ聴けるので、青空朗読のお試しにちょうど良いと思います。

運命の意味を考えさせられますし、答えなんて出ませんけど、、
とりあえず、予知能力は要らないかなぁ。


2. 白昼夢/江戸川乱歩

長さ:15分57秒

あらすじ:
ある夏の日、大通りを歩いていた私は人混みに出くわした。そこでは大人や子ども14、5人ほどが、笑いながらある男の話を聞いていた。喜劇を見ているような聴衆とは対照的に、男は真面目くさった顔で何かを熱心に弁じ立てている。聞けば、自分の妻を殺したというではないか…

感想:
若干グロ注意です。
ホラーはホラーでも、日本らしいホラーだなと思いました。
描写力がすごいです。首筋を指でそっと撫でるように、恐怖心や不快感を優しく逆撫でてくる感じ。
もはや褒め言葉として気持ち悪いです。笑


3. 杜子春/芥川龍之介

長さ:38分33秒

あらすじ:
唐の都・洛陽の城門のそばで若者がひとり、ぼんやりと空を眺めていた。若者の名は杜子春(とししゅん)。金持ちの家に生まれたが、財産を使い果たし、今やその日の暮らしに困る身に成り果てていた。「もういっそ死んでしまおうか」、そう考えていた杜子春の目の前に、一人の老人が現れる。老人は杜子春に財宝のありかを教え、杜子春は一夜にして大金持ちに返り咲くが…

感想:
かなり有名な作品だと思いますが、やっぱり面白いです。
古代中国と仙境の世界観、杜子春に降りかかる様々な出来事を映像のようにイメージできて楽しく聞けます。
子ども向けに書かれた作品であり、ストーリーも分かりやすく体力を使わずに聴けます。
あと杜子春のだらしなさや、老人の自分を棚に上げる感じなど、色々ツッコみながら聴いてました。


4.時計のない村/小川未明

長さ:11分42秒

あらすじ:
都会から遠く離れた田舎に、時計のない村があった。村人は太陽の昇り具合でおおよその時刻を把握して生活していたが、ある時、村の金持ちが時計を買ってきた。村人は金持ちが買ってきた時計を大層珍しがり、金持ちの家を頻繁に訪れるようになったが、別の金持ちがそれに嫉妬して…

感想:
現代社会はもはや別として、確かに時計なしで人類は生活してきたわけだし、本来必要ないと言えばそうなのかも。
でも考えてみれば私たちの周りにも、この村の時計のように、必ずしも必要ないけどありがたがられている文明の利器はあるかもしれない。下手なDX化の結果とか、簡単な関数の組み合わせで実現できるものを、やたら複雑に表現するexcelとか。


5.サンタクロースはいるんだ/ニューヨーク・サン誌社説

長さ:5分16秒

あらすじ:
1897年9月21日のニューヨーク・サン誌に寄せられた、8歳の少女バージニアからの投書。「友達が、サンタクロースはいないって言います。パパは、『わからないことがあったら、サン新聞』と言っていました。本当のことを教えてください。」…

感想:
シンプルに、ほのぼのします。笑
こういうのって、一番楽しんでるのは大人な気がします。
バージニアは教師になって、40数年教壇に立ったそうです。

あと、130年くらい前の新聞に、こんな社説欄あったのか、という驚き。そしてこれを翻訳して載せた人、よく見つけたよな。


6.きのこ会議/夢野久作

長さ:6分35秒

あらすじ:
ある夜、松茸や椎茸、その他たくさんの種類のきのこが集まって談話会を開いた。人間に栽培され繁栄していることに椎茸が感謝すれば、松茸は繁殖前に人間に摘み取られることを嘆いている。松茸の嘆きを聞いた毒きのこの面々は、松茸を嘲笑いながらこう言った。「世の中に役に立つから損をするのだ」、と…

感想:
一瞬なるほど、とは思いましたけど…
働いていても、同じような話を聞くような。
まあ、真面目に働こうと思います。


この他、「高瀬舟/森鴎外」なんかもオススメです!
今後も、時々追加していけたら、と思います。

青空朗読、使ってみてください!





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