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戦うママたちのおやつバトル!優先すべきは子どもの健康?それとも笑顔?

こんにちは。
MiLで商品開発を担当している大塚です。

家庭内における親子間のバトルはさまざまありますが、おやつに対して慎重な大人 VS 目にしたら欲せずにはいられない子どもの攻防戦も、その一つ・・・ですよね。

スーパーで誘惑に満ちた棚の前を通るとき、夕飯前の腹ペコタイム、お出かけで静かにしてほしいとき、そして、隠していたはずのおやつがうっかり見つかってしまったときーー。

火種も地雷も、日常の導線上にあちこち散らばっているから、避けて通るのは至難の業。


親の皆さま。
今日も、戦ってますか?



MiLでは、the kindestという、“赤ちゃんからの食育”の実現を目指したブランドを展開しています。

離乳食期のお子さまがいる家族に向けて、食育を学ぶメディア、セミナー、専門家への相談会などのサービスと、実際に家庭で食育を実践するためのプロダクトを提供しているMiLにとっても、「おやつ」は非常に注力しているジャンルのひとつです。

子育て家族の食課題に取り組むMiLメンバーたちの中には、代表の杉岡を始め、子育て真っ最中のママパパもたくさんいます。

子どものおやつとの向き合い方も、家庭それぞれ。

おやつに関する悩みから、リアルなおやつタイムの過ごし方、大人おやつの隠し技まで、MiLの2名のママ社員たちに、おやつのあれこれ、聞いてみました。

【蓮見 あすみ】(はすみ あすみ)
全国展開するインテリアショップのMD、店長を経て、2021年に入社。ブランド営業事業部に所属し、ロジスティクス業務を担当。現在はECモールチームにて、D2Cの枠を越えた、より多くのお客様との接点作りに奮闘中。プライベートでは二児の母。

鶴巻 千穂】(つるまき ちほ)
製パンメーカーにて営業経験を積んだのち、2023年に入社、リテール営業事業部所属。全国展開する大手ベビー&キッズ専門店への新規導入に携わり、小売店を通してリアルな場でのthe kindestのファン拡大に努めている。プライベートでは一児の母。



子どものおやつ、どうしてる?

平日は、保育園で手作りおやつを食べている、MiLママ社員の子どもたち。

保育園でのおやつは、補食(食事だけでは不足してしまう栄養やエネルギーを補う内容)の要素が強く、おにぎりや蒸しパンなど、食事の延長のような内容であることが多いようです。

一方、休日となると、家庭によって多種多様。選択肢は一気に広がりますよね。

5歳(女の子)と、3歳(男の子)のママである蓮見さんは、
「プリンやパンケーキを作ったり、あんこや黒胡麻きなこでお団子にしたり、手作りメインで保育園のおやつに近いものを意識しています。エネルギーになるようなものと、フルーツのようなビタミン補給になるような組み合わせることが多いです。」と語ります。

外遊びをした後、おやつタイムは自宅で過ごすことが多い蓮見さん

元々、料理が好きな蓮見さんは、子どもたちと一緒にクッキーを焼いてイベント化したりもするそう。

一方、2歳(女の子)のママである鶴巻さんは、休日はもっぱらお出かけ派。

おやつも市販品の子ども向けのものを購入することが多く、こだわり食品を扱う通販でまとめ買いをしたり、子ども自身がスーパーでお気に入りを選ぶことが多いのだとか。

いきなり手作り派と購入派に分かれましたが、6歳(男の子)、4歳(男の子)、1歳(女の子)のママである私自身は、ハイブリット派です。

素朴な手作りの味をまだまだ喜んでくれる一方で、小学生になった長男6歳は、平日は学童※で出る市販のお菓子を楽しむ生活になりました。

4月からの半年間で、保育園時代には「特別」な立ち位置だった刺激的な味を、随分たくさん覚えたように思います。(※学童によって提供おやつはさまざま。)

お出かけが多いと、お子様ランチ定番のゼリーやジュースも、避けることが難しくなりますよね。
子どもにとってはお楽しみであるメニューも、親としてはちょっと複雑・・・。

「子どもと一緒に買い物をするときは、スーパーのお菓子売り場を通らないようにしている」という手作り派の蓮見さんも、お出かけ時にはアイスなどを購入することもあるとのこと。

過ごし方によっても選択肢が変わってくるのは、どの家庭にも共通して言えそうですね。


親たちの隠し技大公開!

今日、二人のママにどうしても聞いてみたかったことがありました。
それは、家でのおやつの隠し技!

我が家には、子ども用のおやつだけでなく、大人用おやつも多少ストックしてあるのですが、最近その存在に気づいた子どもたちが、あれこれ知恵を絞っておやつ泥棒をしていることに気がつきました。

一口サイズのアイスの箱が開けられ、手前だけごそっとなくなっていたり、ゴミ箱を開けると、大人向けのおやつのパッケージと目があったり・・・。

犯行現場に残されていたアイスの箱。無理やりこじ開け、手を突っ込んで奪った様子が伺える。


証拠を堂々と残していくのは微笑ましくもありますが、「こっそりおやつ」でお腹が膨らみ、ご飯を食べないようなこともあるので、親としては悩みどころです。

素朴系おやつを囮スペース(=子どもが開けられる戸棚)に仕込み、真(?)の刺激的なおやつは届かないところに潜ませるという、母子感での心理戦が繰り広げられている我が家ですが、本当は「隠す」という後ろめたい行為はしたくないーー。

でも、大人だって、おやつに癒されたいときもある!

みんな、おうちのおやつって、どんな風に保管しているのでしょうか?

鶴巻:あえて隠したりはしないですね。子ども用と大人用を分けてますが、本人も自分用はこれ、と理解しているので、大人の方を欲しがったりはしないです。
大人のものは、あまり買いだめしないので、そもそも家にないことも多いです。

蓮見:我が家では、スーパーのおやつ売り場は普段の買い物で通らないので、子どもの前では買えない!笑 でも、私自身おやつは食べますし、夫が買ってきてくれることも多いです。
買ってきてもらったスイーツは、冷蔵庫に入れて見えないようにしていたり、お鍋などを入れる重い引き出し(子どもがまだ自分で開けられない)にしまったり、やっぱりそれなりに工夫はしていますね。
でも、子ども用に「どうぞご自由にコーナー」も用意していて、野菜室にある果物は好きに食べています。


隠す必要がない、と語る鶴巻さんの潔さに感銘を受けつつ、「子ども用」「大人用」で場所を分けて、家庭ごとにルールを設けているパターンも多そうです。

ーーちなみに、家で子どもたちに隠れておやつを食べることってありますか?

蓮見:隠れてるとき・・・ありますね(苦笑)。
子どもの前で食べちゃうと、欲しい!って言われちゃうから、私だけちょっとキッチンの方に座って、見えないように食べたり。
でも最近、隠れるのもなんだかなぁと思って、堂々とし始めたかもしれない。みんなでアイスを食べているけど、子どもたちがバニラで私だけこっそりチョコ、みたいなことはありますけどね。

鶴巻:それめちゃくちゃ分かります!やっぱりバニラとチョコには、なんとなく境界線がありますよね。我が家では、市販のおやつをよく食べるとはいえ、まだ控えたくて手を出していないジャンルもあります。


隠したり、隠れたり・・・罪悪感との抱き合わせではなく、一緒に楽しみたいのが本音だけど、なかなか難しいおやつ事情。

リビングで遊ぶ子どもたちを横目に、ささっと個包装のおやつを口に放り込んだり、ドライヤーで髪の毛を乾かしながら一口アイスを消化したりする我が家のスタイルを白状したところ、「想像以上の隠れっぷり」との評価をいただきました。(恥ずかしい・・・。)

各家庭の隠しテクニックに大爆笑。


子どもたちが自分で好きに食べられるゾーンをいかに設けるか、という話題から、しっかりおやつタイムを設ける休日だけでなく、実は平日こそ悩ましいという話題も出ました。

おやつを食べた上で、ご飯をしっかり食べる子や、偏食ゆえご飯を食べてもらいたくて、あえて腹持ちがしない商品を選びがちである状況など、子どもによって、親が切るカードもさまざまです。

食事前には、おかずになるようなおやつ(ちくわや枝豆)などで時間を稼ぐなど、各家庭の状況に真剣に聞き入る一同。

みんな、いろいろ悩んでいる・・・!

正解が分からない親たち

おやつ事情をあれこれ話して盛り上がる中、蓮見さんがポツリと、「正解が分からないんですよね・・・」と呟いた。

蓮見:これ、あげて良いのかな?って、ふと立ち止まってしまうことがあって。原材料的な意味で、何をあげていいのか分からない。
絶対食べちゃダメ!と言うことではなくて、いずれ子どもたち自身が自由に選択するタイミングが来るのだから、自分の手で管理できるうちは、ちゃんと選んであげたいと思っているんです。
でも、規制が強いと、将来的に反動で逆にジャンクに寄っていくっていうこともありますよね。そういう心配はありつつ、自分は食べているのに子どもには規制しちゃうという事実も悩ましいし、一方で一度刺激が強いものに触れると、そればっかりになっちゃいそうな不安もあって・・・。

(赤べこのごとく、一心不乱に首を縦に振り続ける私。)

それを受けて、今度は鶴巻さんが、「おやつに対して規制を設けてなさすぎて、逆に不安になってきました・・・。」と話し始めました。


ーー「基本的には子ども自身に選んでもらうスタイル」ということでしたが、やはりそのスタイルならではの悩みもありますよね。

鶴巻:そうなんです。私の場合、規制自体がストレスに繋がっちゃう。あんまり怒りたくないし、のびのび生きていて欲しいから、基本的には命に関わること以外は怒らないようにしているんです。
だから、食べ物に関しても、物理的な制限をするというよりは、最低限を守りつつ、子どもも私も楽しくおいしく笑っていられる環境を大切にしたいっていう気持ちがあって。

蓮見:そういう意味では、私も、笑顔と規制のバランスが難しいなぁと日々感じています。
でも、「執着がない」っていうのは、一つの理想ですよね。禁止しなくていい、親子フレンドリーな市販のおやつを、もっと普通に選べたらいいなと思います。
あげることがストレスにならないって、すごく大切。だって、本来おいしくて楽しいはずの時間ですもんね、おやつタイムって。でも、これだったらあげたいなって納得できるものって、まだまだ少ない。
一括表示見なくても、安心して買えるような商品が増えたら良いなぁって、心底思います。

鶴巻:それは本当にそうですよね。娘が選ぶおやつも、大人側の視点で「あげたいからあげてる」という訳じゃないんです、子どもの笑顔を優先しているというだけであって・・・。
スーパーで当たり前に買える場所で、子どもが喜んでくれる安心おやつが買えるのが、やっぱり理想なんですよね。


健康を重視する親としての選択の結果に不安を感じる蓮見さん。こだわらないと言いつつ、気にしているという本音を話してくれた鶴巻さん。

どんな選択をしていようとも、それぞれの立場で葛藤は生じてしまうもの。

罪悪感や葛藤を抱えるその裏に、子どもとの関わり方や親の哲学、愛情が色濃く滲んで、なんだか話しながら、さまざまな感情が込み上げ、いつの間にか全員涙目になる座談会の現場なのでしたーー。


おやつも子どもも“敵”じゃない

食事やおやつと向き合うということは、「生きる」と向き合うことであり、育児と向き合うことであり、自分自身の信念や哲学を見つめること。

本来おやつは、栄養的な機能を超越したとてもハッピーなものであるはずなのに、選択する親の立場に立つと、ちょっと苦しくなってしまう・・・。

それってなんだかとても寂しく、悲しいことですよね。

冒頭で触れた親 VS 子どもの対立構造を紐解いてみると、それはあくまでも表面的な話で、親にとってみれば、戦っている相手は子どもではなく、親自身なのかもしれません。

親としてあるべき姿との葛藤、子どもに「こうあってほしい」と望む願いとの葛藤、目の前で解決したい事象とどう向き合うかという葛藤ーー理想の在り方と、日常生活をいかに回していくかという現実において、相反するさまざまな感情間で戦っている親たち。

おやつは親子を苦しめるものではなく、味方であって欲しいと、改めて思います。


健康も笑顔も、どちらも最優先事項。

育児と同様、おやつにも「正解」があるわけではないけれど、だからこそ私たちは食育が生み出すハッピーの連鎖を信じて、これからもthe kindestを育んでいきたいと強く感じた、MiLのママメンバーたちなのでした。


聞き手・文 / 大塚 かぐみ(商品開発部)
photo :著作者 Freepik

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食育企画 by the kindest発、親子で楽しめるおやつはこちらよりご覧ください。


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