見出し画像

自著紹介 『黒猫の夜におやすみ 神戸元町レンタルキャット事件帖』

 自著紹介7日目は『黒猫の夜におやすみ 神戸元町レンタルキャット事件帖』(三國青葉 2019年4月 双葉文庫 カバーイラストレーション:toi8さん カバーデザイン:大岡喜直さん)です。
 市原悦子さん主演のドラマ『家政婦は見た!』の猫又版はどうだろう。猫又がレンタルキャットに行った先のトラブルを解決するお話。と、考えたのがこの作品を書くきっかけとなりました(^^)
 行き倒れの猫は記憶喪失の猫又(しかもイケメン)だった!?神戸元町で猫と人を幸せにするためのレンタルキャット店を営んでいる千早は、ある悲しい出来事を経験して以来、慢性的な不眠症に悩んでいた。さまざまな個性を持つ猫と穏やかな日々を過ごす千早は、ある日、行き倒れの黒猫を拾う。が、その猫は人語を操る猫又だった!神戸元町を舞台にした、個性的な猫たちと人とのハートウォーミングストーリー(裏表紙のあらすじ)より。
 千早が営むレンタルキャット店は、保護猫の里親探しを目的としていて、低料金で保護猫を貸し出し、気に入ればそのままもらうことができます。うちの猫ごっちが愛媛の猫ボランティアさんから譲り受けた保護猫なので、そういうお店にしました。『黒猫の夜におやすみ』は、猫たちが自分の家族を見つけるお話でもあります。
 そして三國の生まれ故郷であり、とても大切な街である神戸を舞台に書くことができたのはとてもうれしいことでした。実はこの物語には裏設定がありまして(私が心の中で勝手に思っているだけで、作中では触れていませんが)、阪神・淡路大震災は起こらなかったことにしています(第4話で喜代の家が古い木造の二階建てなのはそのせいだったりします)。さらに、読者の皆さんの大切な方たちが亡くならずに生きているという設定にもなっています。2歳半で死んでしまった三國の兄も、定年を迎えてのんびり暮らしているのでした。
 お話に出てくるトラブルはシリアスなものばかりですが、あえてあまりどろどろせずに解決しております。そうそううまくいくはずがないというのは重々承知の上です。三國自身が全部当事者だったりしますので。でも、だからこそそういう構成にしました。救いになるように…。
 とにかく、猫だらけの物語です。個性的な猫たちが織りなす物語をお楽しみいただけましたら幸いに存じます(^^)
 今日まで1週間、毎日自著を紹介しましたが、実はこれ『7日間ブックカバーチャレンジ』だったのです。Facebookで、高校の同級生の方にバトンをおわたしいただいたのでした。このチャレンジのルールは、『①読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、好きな本を7冊選び、毎日1冊ずつ7日間投稿する。内容の説明は必要無く、表紙画像だけでOK。②毎日、このチャレンジに友達1人ずつ紹介する』というものです。
 私は毎日自著を投稿させていただきました(ずうずうしくてすみません)が、自分の作品を振り返る良い機会になりました。ありがとうございました。

 読者の方の心に寄り添い、元気に明日を迎えていただける作品をお届けできるよう精進してまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

#小説 #猫 #オススメ本 #本の紹介 #小説紹介 #オススメ小説 #自著紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?