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知らなかった街がぐっと近くなる瞬間

先週末9/21-23に開催された、OCEAN ACADEMYというプログラムに参加してきました。

【プログラム概要】
宮城県石巻市を舞台にした2泊3日のフィールドワークと東京でのプロジェクト。テーマは街の基幹産業である「水産業」。現地事業者から直面する課題についての生の声を聞きながら、チームで課題解決に挑みます。
OCEAN ACADEMY websiteより)

最初にこの話を聞いたとき、正直「一体誰が参加するのだろう?」と思ってしまいました。(すみません…)

私にとっては、がっつり!ずっと!ではないにしろ、この4~5年の間に度々関わらせていただくこともあった「石巻」の「水産業」。そして、多くの人が「石巻」の「水産業」に関わり、いろいろな提案を行っては、流れ…それでも今もいろいろと日々もがきながらも、希望となる光を見たり、抜け出せない難しさに様々な想いを巡らせているように感じます。

◉活気ある朝の石巻魚市場の姿だけでも十分1つの魅力になる◉

個人的には、そんなところにたくさんの魅力を感じるけれども、(ちょっと話がそれるけれど)北海道物産展で{ウニ、カニ、イクラ、サケ、カキ、豚、牛、米…}を見れば、石巻だって負けないくらい美味しいこれらがあるのに、なんだろうこの魅力の伝わり具合に差がある感?と思ったり、「石巻いってみたいなー」といってもいざ予定を組んでみるとちょっと遠い感じもしてまだ実現していない友人知人も少なくない。(逆に来てくれた、たびたび来てくれる友人知人ももちろんたくさんいます。またぜひ!)

今回の参加のきっかけは数か月前、友人からの「石巻の水産業者知らない?」との連絡。なんの為だか当時はよくわかっていなかったけれど、どうやらこの企画の為だった、と後になって納得。

彼は、とある仕事の企画で去年初めて石巻に。そこで出会ったのをきっかけにその後も石巻に遊びに来てくれたり、石巻で食べた、買ったものを「美味い!」「また食べたい!」と度々言ってくれるので(のせられてるだけかもしれないけれど(笑)、そんな言葉を聞くたびに(単純に気分を良くしてしまう私は)石巻の情報を求められれば…私にたくさんの学びをくれた石巻というまちの魅力がさらに磨かれるのでは?なんて期待も込めて、(たぶん求められてないものも含めて)あれやこれやと情報を提供。

◉早起きにとてつもない価値を感じる石巻魚市場の朝の美しさ◉

こんな話をしていたら、話題のしいたけ占いにそんなことが書いてあるという話に別の友人となりました。(笑)

蠍座って気づかないうちに「みんながやるコミュニケーションのレベル」を超えちゃうことがあるのです。どういうことかと言うと、いわゆる「あ、この人はこう思っているな」と、察する力が強くなりすぎて、「私はこうしたい」と口に出す前に動いてしまうことがあるのです。
2018年下半期しいたけ占いより)

と、ちょっと話はそれましたが…

そんな流れの中、友人の「で、申し込まないの?」とのひとことに

● 石巻で、散々企画提案がされたにも関わらず、誰も動かなかった、現在へと上手く続かなかった過去の多くの事例へのもやつき/反省
● 一体どんな人が来るのだろう?という期待
● 初めて石巻におりたった時から7年半が経ち年々「ヨソモノ」でも「ワカモノ」でなくなってきた自分の「石巻」に関する新鮮な発見の機会の低下への懸念

などなど、と、いつもお世話になっているみなさんのお役に何か立てないだろうか?という強みでも弱みでもある持ち前の「お節介心」が働き、もはや〆切は目前ながらに、申込フォームにまとまらない想いを打ち込みました。

◉近くて最近いけていない塩釜の港の新しい姿に驚き◉

おかげさまで、東京からはるばる(かくいう私も、二拠点生活の愛知暮らしのタイミングでのプログラム実施だったため、更に遠くの愛知からはるばる)宮城に集まった、業種も年齢も、家族構成も…多様な約15名のみなさんと、いつもの石巻とはちょっと違う気分で、いつもの石巻で「いつもお世話になってますー!」という現地の皆さんを訪問し、まるっと2日間を過ごす機会をいただきました。

◉いつもお世話になっている方の改まったプレゼンは意外と初◉

プログラムに関しては、今回の2泊3日が、最初のインプット⇒2月までのスタートテープを切ったところ。このプログラムがどうだとか、私がどれだけ申込時の想いに自分でこたえられるとかは、後で考えるとして…「すごいな」と思った事と、「自分がこうありたいな」と思ったことを少し。(といいつつ長くなり恐縮です。)

今回ご一緒したみなさんの中には、初めて石巻にいらっしゃった方、水産に全く関わりのない方が少なくないのですが、実際石巻でインプットの機会はたった2日間。(正直、大丈夫!?とここを勝手に一番懸念)でも、されど2日間。多様なバックグラウンドの人が集い、一つのものを見て、質問をしたり話をすることで、一つの事象が多面的に浮き彫りになり、なんだかより深い発見ができるのです。(という感覚が得られました。実際のところは、ちゃんとメモしたり、振り返らねばいけないかもしれませんが…)

また、そんな過ごし方をした結果、金曜の夜に仙台に着いて、日曜の夕方に仙台を離れる、実質まるっと2日の間を過ごしただけにも関わらず、「また石巻来るね!」とか具体的に「いつ来る?」、「いやでもまずは東京で宮城の食材あるご飯屋さん一緒に行こうよ」なんて会話があちこちで生まれていました。

◉たった1日を過ごしただけですが、この笑顔というか一体感◉

仕事柄、「どうしたら関係人口は増えるんだろう?」そもそも「どうしたらその地域に関心を持つきっかけになるんだろう?」なんて考えていることも少なくないのですが、そんな関係人口誕生の瞬間(という表現が正しいかはちょっと推敲したいところですが)をたくさん目の当たりにしました。(すごい!)

宮城での週末を終え、東京での暮らしにそれぞれ戻った今。これから、どのように石巻との関係性をみなさんが築いていかれるのか、そこに対して自分がどう関わっていけるのか、引き続き考えつつ、取り組みつつ、歩んでいければ。

◉散々魚介を食べたのに日曜最後のご飯も金華さば◉

そんな中でひとつ思ったのは、石巻というまちの「縁側的な存在」になりたい、と。どこかにそんな言葉があるのか否かわかりませんが、先ほどテレビに映った縁側を見ていた時に頭にふっと降りてきたこの言葉が個人的には(今のところ)ちょっと気に入っています。

今回のプログラムの訪問先で、いつもお世話になっている、そして大学の大先輩でもある社長に言われた「石巻の…人かどうか分からない人」と私のことを表しつつ、なんか色々と石巻の話をしてくださる姿。また、移動の道中に石巻のあれやこれやをせっかく来ていただいたならば!とみなさんに伝えたくてうずうずしてしまう自分。

一方で、外から来た身として、どう長期的にこの地域とご縁を結んでいけるのか?愛知でもできることってなんだろう?と考えている自分。

そんな自分が、石巻の外の人でもあり、見る位置を変えれば中の人でもある。家でいうと外にも中にもなる「縁側」的な存在に、できればお茶でも飲みながらひなたぼっこしつつ、おしゃべりをついついしてしまうような「縁側」的な存在になれたら良いなぁ、と(そんな良い縁側になるにはだいぶ精進しなければ…)

◉2011年4月に初めて撮った宮城(女川)の海◉

石巻に初めて来てから7年半。時間が経つにつれて、「ヨソモノ」でも「ワカモノ」でもなくなってきた自分の在り方を改めて考える機会もいただいたように思います。

まずはこの3日間、ご尽力いただいたみなさん、ご一緒いただいたみなさんありがとうございました。2月、石巻のことが好きな仲間が更に増えていますように。

OCEAN ACADEMY 第3回は絶賛申込受付中のはず。少しでもご興味あれば、ぜひ説明会に。1回目、2回目を経てさらにステキなプログラムになるよう私も微力ながら引き続き、お節介をしてまいりますので◎

第3回 OCEAN ACADEMY
説明会(東京):10月17日(水)19時~20時(時間は目安) 
石巻フィールドワーク:11月23日(金)~25日(日)
※11月23日(金)は東京18:56発 仙台20:28着のはやぶさを予定
※説明会会場は都内(第1回目、2回目は上野にあるスペースで実施)
申込〆切:10月17日(水)
https://future-academy.jimdofree.com/%E7%9F%B3%E5%B7%BB/

おまけ:帰って翌日に見上げた名古屋の外灯からもなんだか新たな発見ができそうな気分になったのでした。(われながら、単純…)

二拠点生活にトライアル中。 各地域のこと、暮らし方のこと拙い文章ですが発信したいなと思います。サポートは移動費のカンパとして活用させていただきます。