わたしのママはすごくこわかった
わたしのことを
「みんなにきらわれてる」
「ボーイフレンドなんかできっこない」
と
百万回くらいどなった
私が好かれてても
嫌われてても
ママはいつもヒステリックだった
わたしはママに
一枚も、服を買ってもらったことがない
髪をくしけずってもらったこともない
でも、ママはもうこの世にいない。
私はみんなにどう思われてるか
気にしなくても、いい。
私はママとちがう
自分をつくる
私は自分のほんとうの
気持ちをしゃべる。
ひとに
いやな気持ちを
させないように
これから。
初出 詩誌「とんぼ」第13号
2021/12/10