冷蔵庫がアンバランス
同居人はお酒が飲めない。
昔に無茶な飲み方をしたらしく、受け付けない体になったそうだ。
しかし私はお酒が好きだったりする。
同居してからすぐ、家の食事に関することは同居人に一任することになったのだが、同居人がお酒を買うことが無いため、お酒を飲みたくなったら自分自身で調達することというルールが即、足されることになった。
次の日が休みの時、仕事で嫌なことがあった時、お酒と一緒に食べると幸せになれそうな献立が並んだ時、ウキウキ気分でお酒を買って帰る。
今はどこのコンビニでもある程度種類豊富にお酒を置いている。
便利な時代に生きていて良かった。
それでも、家にいる時にふと飲みたくなり、外に買いに出るのが億劫になる時がある。
今までは外飲みばかりしてきたのでしてこなかったのだが、ひと月にひと瓶と決めて、ウィスキーや焼酎などの蒸留酒をひと瓶買って冷蔵庫に冷やすことにした。
常備薬ならぬ常備酒である。
750mlのお酒の詰まった瓶は、野菜やら肉やら牛乳やらが詰まった冷蔵庫で幅を利かせている。
冷蔵庫を開け、お酒を飲まない同居人が買い込んだバランスの取れた食材たちの中でちょいと目立つ酒瓶を目にする時、なんかアンバランスだよなぁと思い笑えてくる。
いつかこれが自然な光景になっていくのかもしれない。
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