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「ジャズ歴40年の素人によるジャズ入門講座」

ジャズはやはり深い。
最近テナーサックスのジョン・コルトレーンの曲をギターで弾いてるのだが、ギター奏者にはない音使いや、一音も無駄のないアドリブに驚く。
ところで、「ジャズ」と一括りにして語ることが多いが、一般の人が「あ、ジャズだ」とか「これジャズっぽいね」とか言うのは殆どが「モダンジャズ」の事を指してることが多い。

そもそもジャズとは、ニューオリンズジャズ(ディキシーランドジャズ)、スイングジャズ、モダンジャズ、フリージャズ、フュージョン(異論あるが)、コンテンポラリージャズ—-が歴史的には一連の流れだ。

そしてモダンジャズは以下のように細分化される。
すなわち、ビーバップ、クールジャズ、ハードバップ、モードジャズ、ファンキージャズである。

そして、一般のリスナー(ライブでは無くレコードやCDで聴く人たち)が言うモダンジャズとは、ハードバップである事が多い。
しかし、ミュージシャン(少なくとも日本のミュージシャン)は、ハードバップという言葉をほとんど使わない。

彼らがモダンジャズのことを一貫して「ビーバップ」と呼ぶのを知ったのは、同年代のジャズメン達と交流を持ちはじめてからだ。
因みに「ビーバップ」と言うのは「自由な」とか「反権力」とか「無茶苦茶」とか言う意味があるらしいが、本来は単なる擬音らしい。
私と同年代の人なら漫画の「ビーバップ・ハイスクール」を思い浮かべるだろうがあれはつまり「無茶苦茶な高校」とかそんな意味なのだ。
脱線した。

そんなビーバップ(モダンジャズ)の定義は大体下記の通り。
それまでのCメジャーならCメジャースケールのみを使う、と言うのでは無く例えばA♭やE♭と言ったテンション(オルタードテンション)を使用したり、コードを細分化(G7ならDm7-G7)したり、代理コードを使用したりする。あと、基本的に7thコードを使うことが多い。ギターを弾く人なら分かるが、CメジャーやCマイナーを、7thにするだけで音が洗練されるのが分かる。
これらは今やジャズに限らずポピュラーミュージックにも使われたりするがジャズほど複雑ではない。

やがてモダンジャズは、コルトレーンによって複雑さが極限を迎える。 
「コルトレーン・チェンジ」と呼ばれるコード進行である。
コルトレーン・チェンジとは、「長3度もしくは増5度の代理和音進行」で、ジャズでは猛烈に速いスピードで転調を繰り返される事が多い。

例えば「ジャイアント・ステップス」のコード進行は
BM7-D7-GM7-B♭7-E♭M7-Am7-D7-GM7-B♭7・・・と続いていくのだが、ギターが手元にある人はこれを♩=250位で弾いてみるといい。
めちゃくちゃ難しいのだ。

ジャズではこれをさらにアドリブにし、「スイング」
しなければならない。スケール練習っぽくならないように、「歌う」ことも忘れずにだ。

私のような素人でも、これがかなり困難な事は容易にわかる。
そしてジャズは無調、すなわち「フリージャズ」へと突入していく。
「フリージャズ」については明日書きます。

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次回は「ジャズ歴40年の素人によるフリージャズ入門」について書きます。

それではまた更新しますので宜しくお願い致します。

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