清水玲子のTop secret〜season0〜可視光線を読んで〜

中学ぐらいから，竜の眠る星からずっと好きで作品を読んでいた｡

しばらく忙しくて，新しい作品をチェック出来なかったけど，スピンオフseason0が出ているのを知って，
荒川弘さんの黄泉のツガイと一緒に，駿河屋さんで買った｡

読み始めたら多分止まらなくなると思い，用事が済んでからと思ったんだけど，昼ご飯の時，パン食べながら，読んでたら，涙が出てきた｡

なぜがというと，内容もすごく深いが，

私の夫とは，病気のせいで，DVをされて，警察がしばらく避難してください，連絡も取らないでくださいと言われて，話ができないまま急に，亡くなったしまったから，私に対してどう思って亡くなったのか，わからなかった｡
憎まれたまま亡くなっていたら、つらいなあーと思っていた｡

この漫画には，頭の中の記憶を映像化できる機械がある｡

亡くなっていく前に，彼は何を記憶に残して亡くなったのか，私にはわからない｡

でも，義理の母が大学病院のICUで，「にゃんは，かえるこさんに，見てもらって良い？」って聞いたら，ニコッと笑って，酸素吸入をつけていたので，顔で何度もうなずいていたらしい｡

死ぬまでずっと心配していた，にゃんの事を預けてくれたという事は，私の事を信頼できる人間だと思ってくれてたのなら，私の事は嫌いになっていなかったし，憎んでもいなかったという事なのかもしれないと思った｡

そばにいれば，壊疽になっていた足の指先をみたらすぐ，大学病院に引っ叩いてでも，引きずってでも，絶対連れて行ってたし，薬もきちんと飲ませていたし，糖尿病の注射も打たせていたけど，
私がいれば，もう少しだけ長く生きられたかもしれないし，話をして，最期を看取れたかもしれないから，それだけが悔やまれる｡

レスだったし，夫婦，男と女というよりは，同志か，仲の良い男同士の友達みたいな関係だったけど，ケンカしながらも，仲は良かった｡

この漫画のように，人の愛情は，一つだけじゃなくて，様々な愛がある｡

うちの息子にしても，息子の父親とは暮らした事もないし，ケンカ別れしてから，子供ができた事に気づいたけど，どうしても，産まないという選択肢を選べなかった｡

息子がいたから，頑張ってこれたし，息子がいたから，可愛い孫まで見れた｡
普通の夫婦や，普通の親子ではないかもしれないけど，
愛情の形はいろいろある｡

私は本来，愛情表現は不器用だし，口にも出すのは恥ずかしい方だ｡
母方の母のすぐ上のおばは，ハグをしたりするのがすごく上手かったが，母性本能がない人で（笑）子供は母が育てた｡
子供以外の人にハグしたりするのがうまく面倒見が良かった。

うちの両親は，父は両親がいたが毒親で，母は父が生まれてすぐ自殺，母は結核で療養所にいたため，親戚に預けられて育った｡
だから，両親はスキンシップが苦手，私達姉弟も苦手｡

若い頃は，恋愛依存症気味で，ボディコンのイケイケのお姉さんで，オッさんキラーと友達から言われていたが，今はもうそんな元気ない（笑）
ボディコン着れる体型もない（笑）

伊那やにゃんに健康的な愛を注いで，彼，彼女から愛を毎日，いっぱいもらっているからね。温かい愛で満たされているの｡
1人だったら絶対ガックリ寝込んでいたかもしれないから，夫には本当に感謝している｡

☆清水玲子さんの，秘密〜TOP secret〜本編，〜season0〜なかなかグロいシーンもありますが，
それを我慢して読んでも，価値ある漫画です｡
人の心の闇と，それを超えた愛情の形をたくさん描いている漫画です｡男性が読んでも読み応えあります｡
ぜひおすすめします｡

荒川弘さんの黄泉のツガイは，また別の日に書きます｡
影森大好き💕