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interview 映画監督 神山征二郎さん

どういうわけか、新型コロナウィルスが感染拡大した受難の時代に
マッチングしてしまった映画が公開されている。
神山征二郎監督の「時の行路」だ。

リーマンショック(2008年)に端を発した経済危機のとき、
多くの非正規労働者が解雇された。
ニュースで何度も流れた年越し派遣村のシーンを思い出すと
胸が締め付けられる。

石黒賢さんが演じる映画の主人公・洋介は、
リーマンショックで派遣切りに遭った自動車工場の非正規労働者だ。
労働組合に入り、司法の場で雇用側である大企業と闘う。
しかし、それは途方もない犠牲を払う。
一方で、洋一の家族は経済苦に陥っていく。妻の夏美(中山忍)はパート労働を増やし、
長男の涼一(松尾潤)は大学進学を諦める。

この度の新型コロナウィルス禍で、また同じ目に遭っている人が増えている。
弱い立場の人が苦境に追い込まれていくニュースが今、目立ち始めている。
神山監督は、それを心配する。
「リーマンの時と同じ過ちを繰り返してはいけない」と。

「ハチ公物語」(1987年)、「宮澤賢治 その愛」(96年)などの作品で知られる大ベテランの神山監督。
この作品でも、真っすぐな作風は健在だ。

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