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魂の抜け殻 第4章

奥底に巣くった恐怖

不必要な憎しみ

不必要な怨み

不必要な思い

抱え込まなければいけない

幼すぎた自分

それは“恐怖”として

心の奥底に巣くった

母は“仕事の打ち合わせ”と称してお酒を呑みに行く。週の半分以上、帰りは午前様。僕はその頃まだ小学生。当然母は毎朝起きられ無い。僕達姉兄は自分達で朝食をとり、学校へ行った。夜は母と一緒だったり、姉と一緒だったり兄と一緒だったり。末っ子の僕は

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