日本キリスト改革派岡山教会 2024年7月28日礼拝説教(使徒言行録 5章12〜26節)

【7月28日朝の説教】
◎聖 書:使徒言行録 5章12〜26節
◎説教題:「命の言葉を語り続ける」
〜何があろうとも守り続けていくことがある〜
◎説教者:柏木 貴志 牧師


ところが、夜中に主の天使が牢の戸を開け、彼らを外に連れ出し、「行って神殿の境内に立ち、この命の言葉を残らず民衆に告げなさい」と言った。 使徒言行録 5章19、20節 神様の御言葉を思い切って大胆に語ることができますようにという祈りが、不思...

Posted by 日本キリスト改革派岡山教会 on Sunday, July 28, 2024


12使徒たちの手によって、多くのしるしと不思議な業とが民衆の間で行われた。一同は心を一つにしてソロモンの回廊に集まっていたが、
13ほかの者はだれ一人、あえて仲間に加わろうとはしなかった。しかし、民衆は彼らを称賛していた。
14そして、多くの男女が主を信じ、その数はますます増えていった。
15人々は病人を大通りに運び出し、担架や床に寝かせた。ペトロが通りかかるとき、せめてその影だけでも病人のだれかにかかるようにした。
16また、エルサレム付近の町からも、群衆が病人や汚れた霊に悩まされている人々を連れて集まって来たが、一人残らずいやしてもらった。
17そこで、大祭司とその仲間のサドカイ派の人々は皆立ち上がり、ねたみに燃えて、
18使徒たちを捕らえて公の牢に入れた。
19ところが、夜中に主の天使が牢の戸を開け、彼らを外に連れ出し、
20「行って神殿の境内に立ち、この命の言葉を残らず民衆に告げなさい」と言った。
21これを聞いた使徒たちは、夜明けごろ境内に入って教え始めた。一方、大祭司とその仲間が集まり、最高法院、すなわちイスラエルの子らの長老会全体を召集し、使徒たちを引き出すために、人を牢に差し向けた。
22下役たちが行ってみると、使徒たちは牢にいなかった。彼らは戻って来て報告した。
23「牢にはしっかり鍵がかかっていたうえに、戸の前には番兵が立っていました。ところが、開けてみると、中にはだれもいませんでした。」
24この報告を聞いた神殿守衛長と祭司長たちは、どうなることかと、使徒たちのことで思い惑った。
25そのとき、人が来て、「御覧ください。あなたがたが牢に入れた者たちが、境内にいて民衆に教えています」と告げた。
26そこで、守衛長は下役を率いて出て行き、使徒たちを引き立てて来た。しかし、民衆に石を投げつけられるのを恐れて、手荒なことはしなかった。

【メモ】
◎12節「多くのしるしと不思議な業」=病の癒し
ペテロ(使徒)による病の癒しを求めて人々が押し寄せた。

◎『使徒言行録』(ルカ)の強調点=「一同は心を一つにしてソロモンの回廊に集まって(祈って)いた」
多くの奇跡の背景にはキリスト者の祈り(4:29、30)があった。
「一人一人が大胆に福音を語れるように」、「隣人を愛することができるように」、「イエス・キリストの御名の偉大さが明らかになるように」と彼らは祈り、神はその祈りに応えてくださった。

◎教会には金も銀もない、食料もそんなにない。
でも「命のパン」であるイエス・キリストがおられる。

金銀や食料への欲求は人々をバラバラにし、却って人々を飢えさせる。
でも教会が心を一つにして、イエス・キリスト御名によって祈る時、一人一人が満たされる。

◎自分一人の祈りによって生きていけるクリスチャンはいない。
教会全体の祈りが一人を生かし、一人の祈りが教会全体を建て上げる。

◎最初期のキリスト教会にも混乱があり分裂があった。
決して現代の教会の模範になるとは言えない。
それでも彼らの祈りが2000年以上にわたり、今日の私たちまで福音を繋いでくれた。

◎13節…エルサレムの民衆はキリスト者と共に生きる勇気がなかった。敷居が高かった。
それでもキリスト者の「心を一つにして祈り、隣人を愛する姿」を尊敬せずにはいられなかった。

◎17節…「使徒vsサドカイ派」
ファリサイ派は少なくとも「メシアの到来と死者の復活」を信じていた。
しかしサドカイ派はそのいずれも信じていなかった。だから「メシアとその復活」を説く教会との衝突は不可避であった。

◎19節…「主の天使」=「神様から遣わされた者」
天使が人間だったか超自然的存在だったか(羽や輪っかが付いていたか)は問題ではない。
むしろここで“天使”は人間的なやり方で使徒を助けている。

◎23節…「牢にはしっかり鍵がかかっていたうえに、戸の前には番兵が立っていました。」
使徒たちが幽霊や透明人間になった訳ではない。
「鍵を持った人間=番兵が鍵を開けて脱走を手引きした」と言う事を暗示している。

祭司長の直属の部下である番兵たちが、職務に背いてまで使徒たちを助けた。
使徒たちが壁をすり抜ける事以上の奇跡!!

「行って神殿の境内に立ち、この命の言葉を残らず民衆に告げなさい」…“天使”は4:29の祈りを知ってすらいた。

◎24節…「どうなることかと〜思い惑った。」
彼らは「なぜ逃げられたのか」とは問わなかった。
自分たちの部下に“内通者”が居ることを察していたので、「もはや打つ手がない」と困り果てた。

◎天使は使徒たちが逃げるために逃がしたのではない。福音を伝え続けるために逃した。
クリスチャンが福音を喜び、福音に生き、福音を伝えたいと願うなら、神は必要な助けを遣わし、その志を遂げさせてくださる。

【次主日(4月28日)の朝礼拝】
『岡山教会伝道開始記念礼拝』
◎聖 書:ヨハネによる福音書 10章1〜6節
◎説教題:「羊はその声を聞き分ける」
〜聖書を通して語られる神のみ声を〜
◎説教者:柏木 貴志 牧師







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